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アレルギー科とは

アレルギー科とは、アレルギー疾患を専門的に診断・治療する医学領域です。アレルギーとは、本来害のない物質(アレルゲン)に対し免疫系が過剰に反応してしまう病気になります。

主な疾患は、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症など)、食物アレルギー、薬剤アレルギーなど。これらの症状は皮膚、呼吸器、消化器等、身体の全身に現れます。

検査では、皮膚テストや血液検査にて原因となるアレルゲンの特定を実施。治療面では原因アレルゲンの除去とともに、抗ヒスタミン薬やステロイド薬による内服治療が基本です。アレルギーの発生に関連する物質を、意図的に体内に投与する減感作療法も併用される場合があります。

アレルギー科で受けられる診療

「アレルギー科」はアレルギー物質により皮膚や目、耳、気管、気管支などに症状が出るアレルギー性疾患を、血液検査・皮膚反応試験・誘発試験の検査によりアレルギーを特定し治療します。

アレルギーの原因となる物質(抗原=アレルゲン)は、食品、薬剤、花粉、ダニ、ハウスダストなどです。これらの物質により、アレルギー反応が誘発され、粘膜や皮膚の腫れ、かゆみ、咳、くしゃみなどの症状が起こります。

近年では先進国で患者が急増しており、日本における診療科目・標榜科のひとつとしてアレルギーを専門とする「アレルギー科」が認められた比較的新しい診療科です。

アレルギー科で診療できる病気一覧

アレルギー科で診療できる主な病気をご紹介します。

あせも(あせも)

特徴

あせもとは汗が原因でなる病気のことで、通常の汗の量より多く量が出る、高温多湿の時期に多く見られます。汗腺が汚れで詰まったり、汗の出口がふさがれたりして皮膚に炎症が起きることが原因です。あせもには「紅色汗疹」「水晶様汗疹」「深在性汗疹」の3つの種類がありますが、日本では「紅色汗疹」であることがほとんど。

熱帯地方で多く見られる「深在性汗疹」は、日本においてはレアケースとなります。あせもは乳幼児に多く見られますが、大人と同じ数だけの汗腺をもっていて小さな汗腺が密集し、汗をかきやすいためです。

症状

あせもの症状は、皮膚が腫れてかゆみを伴ったあと水膨れを起こし、赤いブツブツができます。ひどい場合は、かゆみによる不眠や食欲不振などを引き起こすこともある病気です。3種類の中で一番症状が軽いものは「水晶様汗疹」で、透明あるいは白い水泡が出て痛みはなく自然に消えることがほとんど。

一番症状が重いのは「深在性汗疹」で、皮膚の深部で大きくて平らな形状の湿疹が現れます。あせもが出る場所は、汗腺が多い頭や首、汗が乾きにくいひじの内側、ひざの裏側、お腹、股の部分などです。

治療法

あせもには、ケアが必要です。こまめに汗を拭きとったり、汗をかかないように温度や湿度の調節をしたりと、あらかじめケアをすることで症状の悪化を防ぐことができます。あせもでかゆいからと言って、掻いてはいけません。ステロイド系の外用剤を塗り、早めに治しましょう。掻きむしると皮膚の炎症を悪化させ、そこから細菌に感染することもあります。

あせもができて掻くなどして水泡がつぶれると周囲にまた感染し、とびひとなりかねません。そうならないためにも、つねに清潔にしておくことが大切です。爪を短く切る、汗はこまめに拭くなど、すぐにできることからはじめてみてください。

アレルギー性結膜炎(あれるぎーせいけつまくえん)

特徴

アレルギー性結膜炎とは、花粉やハウスダスト、ダニ、ペットの毛などのアレルギー反応で起こる結膜炎です。季節性アレルギー性結膜炎と、通年性アレルギー性結膜炎があります。

季節性アレルギー性結膜炎の場合は、スギ花粉や黄砂などが原因で、特定の時期だけ症状が出るのが特徴。通年性アレルギー性結膜炎は、ハウスダストやダニ、ペットの毛などが原因で、1年を通して症状が出るタイプです。

アレルギー性結膜炎は、アトピー体質の人に多く見られる病気と言えます。

症状

アレルギー性結膜炎の症状としては、目がかゆくなる、目やにが出る、涙が止まらないなど、様々なアレルギー反応が起きます。くしゃみなど鼻の症状を伴う人も多く、似た病気にとしてあげられるのはウイルス性結膜炎です。

どちらも良くある病気で混同しやすいですが、ウイルス性結膜炎はアデノウイルスなどのウイルスに感染することで起こる別の病気。ウイルス性結膜炎の症状には、結膜の充血や、目の痛み、異物感などがあります。

治療法

アレルギー性結膜炎の治療では、点眼薬で目のかゆみを抑えるとともに、アレルギーの原因物質を調べて除去することが大切です。花粉が原因なら、花粉が付きにくい衣服や帽子、眼鏡を着用する、ハウスダストが原因なら、こまめに掃除をして清潔にする、ペットが原因なら、室内で飼わないなどの対策をします。

また、コンタクトレンズを使用している場合は、汚れたコンタクトレンズを使うと症状が悪化しやすくなる傾向があり、特にソフトレンズは、ハードレンズよりも汚れが付きやすいという弱点があるため注意が必要となります。

花粉症(かふんしょう)

特徴

花粉症とは、体内の免疫機能が花粉に過剰反応して起こるアレルギー反応の一種です。花粉症の原因となる花粉は、スギをはじめヒノキ、ブタクサ、イネなどがほとんど。花粉症発症者のうち、最も多いのはスギが原因で起こるもので、花粉症で悩んでいる人のおよそ7割にあたるとも言われています。

花粉症を引き起こす花粉の種類は、人によって異なることがあります。季節によって舞う花粉は異なるため、花粉症の症状が出る時期が人によって異なることも特徴のひとつです。

症状

花粉症の四大症状とされているのが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみです。普通の風邪であれば、これらの症状は長くても1~2週間程度で治まりますが、花粉症の場合には治まりません。また、くしゃみの場合には連続で発作のように起こること、鼻水はサラサラとしていることなどが特徴として挙げられます。

花粉症の症状が重たい場合には、頭の重さや熱っぽさなどが現れることも少なくありません。また、それらの症状により引き起こされる、睡眠不足にも注意が必要。疲労感がたまり、昼間に眠気を招く原因となるためです。

治療法

花粉症の治療は、根治療法と対症療法の2つ。根治療法は、花粉症の原因を根本から治療する方法で、減感作療法(アレルゲン免疫療法)です。舌下免疫療法と皮下免疫療法の2つがあり、どちらもアレルゲンである花粉の抽出成分を体内に投与します。

はじめは低い濃度から、徐々に高濃度の成分を投与し、アレルゲンに体を慣らしていくのが特徴。舌下免疫療法は、自宅で1日1回投与するのに対し、皮下免疫療法は医療機関に通院して注射による治療を受けることが必要です。

その他、副作用の可能性や通院頻度なども異なるため、違いを比較して治療を検討しましょう。対症療法は花粉症の症状を軽減させる治療法で、薬物療法やレーザー治療などが挙げられます。

化粧品皮膚炎(けしょうひんひふえん)

特徴

化粧品皮膚炎とは化粧品など、直接肌に触れる物によって起きる皮膚炎のこと。社会人なりたての化粧デビューの人や、長年化粧品を使っている人が発症することもあります。化粧品皮膚炎の原因は、化粧品を作るときに必要な薬品(界面活性剤)が含まれている化粧品を使うことが主です。

ただ、症状が軽いため、重大なことを見逃してしまうこともあるため注意しましょう。化粧品皮膚炎を抱えたまま、長期に亘り化粧品などを使っていると、症状が悪化し、蓄積して障害を引き起こすことになるので注意が必要です。

症状

化粧品皮膚炎の症状は、手や頭、顔、首など化粧品を使う箇所にできます。化粧品を使ったあとに顔がつっぱるなどの症状や、皮膚が赤みを帯び、赤いボツボツが現れる点が特徴です。

しばらくほうっておくと色素沈着を起こしてしまい、綺麗にもとに戻すのは容易ではありません。ひどい場合は、かぶれが生じることもあります。また、症状は化粧品を変えるとすぐに出る、あるいは同じ化粧品を使い続けているうちにだんだんと気付くという人もいて、出方は様々です。

治療法

化粧品皮膚炎の治療は、基本的にはステロイド軟こうを塗ることで対処していきますが、かゆみや痛みがひどい場合は、抗ヒスタミン剤やステロイド薬を投薬する場合もあります。症状が出た場合は、ただちに化粧品を使うことをやめましょう。

通常は、原因となる化粧品の使用をやめることで症状は治まりますが、複数の原因が関係していることも少なくありません。その場合、一般的な防腐剤や香料が原因となっていることが多く、アレルギーによる皮膚炎となりますから判断には注意が必要です。

虫刺され(むしさされ)

特徴

蚊やハチ、ノミなど虫に刺されたことで皮膚に炎症を起こします。

症状

ハチなどは強い痛みがあり、毒性が強いと死に至る場合もあります。蚊やノミなどは、皮膚が赤く腫れかゆみを伴います。

上記以外の主な病気(病名)

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