ホームメイト・リサーチ

ご希望の病院情報を無料で検索できます。

ドクターマップ
病院
トップページへ戻る
トップページへ戻る

病院・医院情報

【老年内科】
認知症など 老年内科で受けられる診療

老年内科
診療科目
老年内科

「老年内科」とは高齢者を対象とする内科診療科です。高齢者とは世界保健機構(WHO)の定義によると65歳以上とされていますが、たいていの老年内科では厳密に年齢制限を設けることはしていません。

老年内科は高齢者の健康を診療するにあたって、中年や若年層とは異なる見方が必要であるとの考えなどから設置されています。例えば、加齢によって複数の臓器に障害を持っていたり、認知症の症状があったり、食事介護の必要性があったり、といった問題があります。それらを総合的にとらえて治療や指導を行ないます。

老年内科の対象となる病気は特に決まっておらず、高齢者が自分に起こった様々な症状について相談できます。特に認知症、高血圧、高脂血症、物忘れ、転倒、不眠、めまい、骨粗鬆症などの診療が多いようです。

代表的な病気(病名)

認知症(にんちしょう)

特徴
「認知症」とは高齢になったときに記憶力や判断力が低くなり、意識に障害が起こる病気です。加齢によって脳細胞の働きが悪化したり、一部の脳細胞が死んだりすることが原因で起こります。日常生活が困難になり、周囲の人とこれまでと同じように交際することができず、かつ、うつ病ではない場合に「認知症」と診断されます。日本では65歳以上の高齢者の7人にひとりが発症するとされており、歳を重ねる程、発症率が高くなります。認知症には種類があり、記憶障害が顕著な「アルツハイマー型認知症」をはじめ、神経細胞の障害による「脳血管性認知症」、パーキンソン症状などがみられる「レビー小体型認知症」、社交性が欠落する「前頭側頭型」などがあります。
症状
直前に聞いた話を思い出せなくなる記憶障害が現れます。病気が進行すると昔は覚えていたことも忘れてしまいます。年月や時間、自分のいる場所などを把握する「見当識」という脳の働きが低下していきます。この他、考える速度が低下し、複数のことを考えようとすると混乱をきたすことがあります。混乱の結果不要な物を買ってしまう、簡単な作業ができなくなる、などの現象がみられます。また、感情表現が正常でなくなることがあります。もの忘れや物の紛失をしたときに自覚がなく、物をなくしたことについて他人のせいにするのも認知症の特徴です。
治療法
薬物治療と非薬物治療を行ないながら病気の進行を遅らせていきます。ほとんどの認知症では病気を治すための治療法はありません。療法で使う薬は神経伝達をスムーズにする薬や神経細胞を守る薬などです。非薬物療法では昔のできごとを回想したり、書き取りや計算問題などのドリルで認知リハビリテーションを行なったりします。また、鬱病やアルコール依存症など認知症を悪化させる病気が合併しているケースでは、抗うつ薬などの薬剤を用いる、禁酒を行なうといった治療が必要です。

転倒(てんとう)

特徴
「転倒」とはつまずいたり、ひっかけたり、滑ったりして倒れることです。高齢者の転倒はよくあることのように聞こえますが、転倒には病気など何らかの原因が隠れていることもあり、注意が必要です。
転倒をするときに体に起こっている現象は、視力や認知の障害、バランスが取れない、正常に歩けない、筋力が落ちた、注意力が低下した、といったことが挙げられます。
これにはパーキンソン病による身体機能の低下などがかかわっている場合があります。また、前提として加齢による筋力や体力の低下、服用している薬の副作用なども考えられます。歩道の段差や濡れた床、電気のコードや滑りやすいマットなどが転倒のリスクを高めます。
症状
転倒をする前に現れる症状はほとんどありませんが、めまいや立ちくらみなどの症状がみられることがあります。
転倒をするとすり傷や打撲、捻挫、肉離れなどの症状が現れます。重症であれば股関節や骨盤、腕、手首、背骨といった各部位の骨折、切り傷、靭帯損傷など。さらにひどいと肝臓や腎臓など内臓に損傷が及んだり、出血多量で命にかかわる場合があります。
特に高齢者は転倒を経験すると、ひとりで外出する自信をなくしてしまうという精神的な症状が現れることもあります。引きこもりがちになるとさらに筋力低下や関節の硬直などを招く原因になります。

褥瘡(じょくそう)

特徴
「褥瘡」とはいわゆる「床ずれ」のことです。寝転がった状態が続くことで自分自身の体重により体の一部が圧迫されて血流が悪くなり、皮膚が痛んでしまう病気です。皮膚の細胞に酸素や栄養が必要な分だけ運ぶことができなくなることで、細胞が損傷してしまいます。高齢者は皮膚が弱くなっているうえ、寝たきりになることがあったり、持病の薬の副作用によって免疫力が下がったりするなどの要因で発症しやすくなります。また、骨盤や脊椎の損傷、糖尿病、脳血管疾患を起こしたときには褥瘡を合併しやすくなります。他、アルツハイマー病や骨粗鬆症、パーキンソン病などの病気も間接的な原因となることがあります。
症状
一部の皮膚が赤色を帯び、ただれや傷がみられるようになります。痛みは感じないことが多いですが、痛みを伴うこともあります。基本的には皮膚の疾患ですが皮膚の内部へ病気が進行し、骨周辺の細胞が損傷することもあります。褥瘡を発症しやすい部位は床や椅子などと接する出っ張ったところ。後頭部や耳、肩、肩甲部、ひじ、腸骨、仙骨部、ひざ、くるぶし、かかとなどです。褥瘡であるかどうかの判断は赤くなった皮膚の部分を指で押してみると分かります。押したあとも赤みがそのままなら褥瘡、押すと白くなって指を離すとまた赤くなる場合は違います。
治療法
褥瘡は早い段階であれば頻繁に体位変更するなど圧迫を緩和することで自然によくなります。そのとき十分な栄養を与えることも重要。基本的な治療はできた傷を洗浄して清潔を保ち、必要に応じて外用薬を塗ってドレッシング材で保護する保存的治療です。感染があれば抗菌薬(外用薬、内服薬、静脈内投与)、痛みが強ければ抗炎症薬などを用いて痛みを取ることもあります。傷が深かったり大きかったりする場合は壊死組織を取り除くなどの外科的治療を行なうことも少なくありません。

前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)

特徴
「前立腺肥大症」とは膀胱の近くにある前立腺という臓器が大きくなり、尿道を圧迫することによって起こる病気です。前立腺は男性のみにあるため、男性特有の病気です。前立腺肥大症の原因ははっきりと解明されていませんが、男性ホルモンの変化にかかわりがあるとされています。メタボリック症候群、高血圧や高血糖、脂質異常症の患者がかかりやすいとも言われています。50歳以上で発症することが多く、歳を重ねる程、発症率が高くなっています。前立腺肥大症は症状が軽いうちは治療の必要がなく、日常生活に困難を感じる程度であれば医療機関で検査を受けましょう。
症状
代表的な症状は頻尿です。起きている時間帯には1日8回以上、夜間は寝付いてから1回以上トイレに行くようになります。我慢できないほどの尿意に急に襲われることもあり、トイレに行く前に漏れてしまうことがあります。あるいは排尿に困難を感じるような症状がみられます。具体的には尿意があるのにトイレで尿がすぐに出ない、尿を出すのに力を入れる必要がある、尿線が2筋に分かれる、尿勢が弱い、途中で尿が止まって再び出るなど。残尿感があり、トイレで排尿をしたにもかかわらずその直後に少量の尿が漏れる、といった症状が出ることもあります。
治療法
前立腺肥大症は症状が軽い場合であれば薬物治療が検討されます。薬は症状が軽いほど効果が高いですが、放置して悪化してしまうと外科的な治療が必要になることも少なくありません。薬物治療は3つに分けられますが、症状に合わせて適切な薬を選んだり組み合わせたりし、決められた服用方法で飲み続けることが必要です。症状が重く薬物治療でも改善がみられなかった場合、手術による治療が選択されます。なお、保存治療として生活習慣の改善や経過観察などもあり、適度な運動やアルコール、コーヒーなど、生活上の注意を行ないながら症状緩和をしていきましょう。

尿失禁(にょうしっきん)

特徴
「尿失禁」とは尿意や排尿機能を正常にコントロールできず、尿が漏れてしまう病気です。これにより社会生活や衛生面での支障が生ずる場合、「尿失禁」と診断されます。尿失禁は4つに大別されます。「腹圧性尿失禁」はお腹に力を入れたときに尿が漏れるもの。出産や加齢による骨盤底筋群の緩みが原因で女性に多い病気です。「機能性尿失禁」は認知症や身体能力の低下によってトイレで排泄ができなくなる状態を指します。他に前立腺肥大症が主な原因となるもので膀胱の収縮が正常ではなくなる「切迫性尿失禁」、尿が少しずつしか出ない「溢流性尿失禁」があります。
症状
自分の意志とは反して尿が出てしまう症状がみられます。具体的には尿失禁の種類によって次のようなケースが考えられます。
【腹圧性尿失禁】
重さのある荷物を持ち上げたときや、くしゃみをしたときなどにお腹に力を入れたときに尿が漏れます。
【切迫性尿失禁】
自宅にいるときや外出時の電車の中など、様々なシーンで我慢できないほどの尿意に急に襲われることがあります。
【溢流性尿失禁】
尿意があるのに、トイレに行なっても尿が少しずつしか出なくなります。
【機能性尿失禁】
膀胱などの排尿機能は正常です。しかし早く歩けないがためにトイレに間に合わないなどの症状が起こり、生活環境の整備などが求められます。
治療法
尿失禁の種類によって治療法は様々。腹圧性尿失禁の場合、基本的には骨盤底筋の運動から始め、必要に応じて薬物療法を組み合わせます。改善しない場合は手術が必要です。切迫性尿失禁では抗コリン薬やβ3受容体作用薬などの薬物治療が有効になり、尿意を我慢する膀胱トレーニングや骨盤底筋肉の運動も平行して実施。溢流性尿失禁は下部尿路閉塞が原因の場合、手術や薬の使用で閉塞を軽減します。膀胱の筋力低下が原因なら膀胱カテーテルを挿入するなどの膀胱内尿量を減らす処置が有効です。機能性尿失禁では排尿機能は正常なので、リハビリテーションやトイレ環境の工夫でトイレに間に合うように対処していきましょう。