【ホームメイト】病院ブログ|医学生モエに聞くいい病院の探し方

【医師監修記事】湿疹やかゆみなど、つらい症状を伴う「アトピー性皮膚炎」。症状が悪化してしまった場合、すみやかに皮膚科の病院を受診する必要があります。今回は、「皮膚科の病院で行なわれるアトピーの治療法」や、「アトピーの治療薬」についてのお話です。病院で適切な処置を受けて、アトピーを少しでも改善しましょう!

モエとリサ
病院・医院検索「ドクターマップ」
ブログコンテンツTOP

CONTENT

アトピー悪化で受診時に気を付けること

アトピー悪化で受診時に気を付けること

あなたは、肌がカサカサになったり、湿疹が出たり、かゆみを感じたりすることはありませんか?もしかしたらそれは、「アトピー性皮膚炎」かもしれません。

アトピー性皮膚炎の場合は皮膚科の病院を受診しますが、一般的に皮膚炎の治療と言うと、ステロイド薬を使用するものだと思っている人も多いかと思います。しかし、アトピー性皮膚炎の治療にはいくつかの方法があるんです。「なんとなくステロイドで治療する」ということがないよう、アトピーについての基礎知識を身に付けておきましょう。

アトピーとは?

アトピーとは

アトピーとは、なんらかの刺激を受けて皮膚の細胞が過剰に反応したり、異常をきたしたりすることにより、皮膚の乾燥や炎症、湿疹を起こしている状態のこと。

皮膚は通常、「角質細胞」同士の間にある「角質細胞間脂質(かくしつさいぼうかんししつ)」や、皮膚の表面を覆っている「皮質膜(ひしつまく)」などが水分の蒸発を防ぎ、乾燥を抑えています。またこれらの脂質や皮質膜は、外部からの細菌や化学物質による刺激、紫外線などを和らげる役割も持っているのです。

しかしアトピーになりやすい人は、アレルギー関連の疾患を既往歴に持っていたり、家族に既往歴があったりするなどのアトピー素因を持っていることが多く、なんらかの刺激によって皮膚の角質層に異常が起こってしまい、アトピーを発症します。

アトピーの原因

アトピーの原因

アトピーは、「非特異的刺激反応」及び「特異的アレルギー反応」が関与して生じると言われていますが、詳しい原因はまだはっきりしていないようです。

一般的には、ダニや食物、化学物質などへのアレルギー反応が原因として考えられており、アトピー症状が見られた場合には皮膚を清潔に保ち、アレルギーのある物を避けることが重要とされます。皮膚への直接的な刺激を原因とする場合には、掻き傷や汗、化学物質などが関与することも。

これ以外にも、ストレスや紫外線、皮膚の細菌や腸内細菌など、アトピーには様々な原因が考えられると言われており、原因の特定は簡単ではありません。そのため、自己の判断で治療するよりも、皮膚科の病院を受診し適切な治療を受けるようにすることが重要でしょう。

皮膚科の病院での治療法

皮膚科の病院での治療法

アトピーの基本的な治療は、外用薬によるものです。

アトピーになると乾燥や湿疹によってかゆみが出ますが、その部位を掻いてしまうと角質層を傷つけてしまい、症状を悪化させます。そのため、皮膚科の病院での治療はかゆみを抑えることと、角質層の異常によって乾燥しやすくなった肌を保湿することを目的とした方法が採られることが多いでしょう。

皮膚科の治療でよく使われる外用薬は、「ステロイド」です。アトピーは皮膚の免疫反応の異常が原因のひとつなので、その反応を抑えて症状を改善させます。

同じ効果を持つ物に「タクロリムス外用薬」という物があり、ステロイドよりも副作用が抑えられるため、ステロイドの副作用が出やすい部位に使われることが多い薬です。

肌の乾燥には、「ワセリン」「ヒルドイド」などの保湿外用薬が用いられます。保湿剤は薬局でも手に入りますが、相性によっては肌に合わず、症状を悪化させてしまうことも…。このため、湿疹やかゆみを伴っているような場合は、皮膚科の病院を受診した方が良いのです。

かゆみを抑える薬として使われるのは、「抗ヒスタミン薬」「抗アレルギー薬」。かゆみに耐えられず、皮膚を掻いてしまうようなときに処方されます。

皮膚科の病院で処方されるアトピーの薬の種類と副作用

皮膚科の病院で処方されるアトピーの薬

アトピーで処方される代表的な薬に「ステロイド」がありますが、高い効果がある一方で、副作用に注意が必要な薬のひとつです。

ステロイドによって、

  • 長期間使うことによって皮膚が薄くなる「菲薄化(ひはくか)」
  • 免疫系の働きを抑制することによって、「ヘルペスやカンジダなどの皮膚感染症を誘発」
といった副作用が現れることも。
ただし、ステロイド外用薬は、内服薬に比べると副作用が弱いと言われています。

保湿に用いられる「ワセリン」にはあまり副作用はありませんが、紫外線による油やけや、にきびの悪化などには注意が必要です。もうひとつの保湿剤である「ヒルドイド」も副作用が現れにくい物ですが、軽い皮膚炎やかゆみ、発疹などを引き起こすこともあります。

アレルギーを抑えるための「抗ヒスタミン薬」や「抗アレルギー薬」の副作用は、眠気やだるさ。服薬後は、運転を控える必要があります。

いずれの薬も、皮膚科の病院で処方されるときに言われた使用方法を守ることが重要です。

自宅でできるアトピー対策

自宅でできるアトピー対策

アトピー対策では、肌を清潔に保つことと、肌の保湿が重要になります。汗や砂ぼこり、雑菌などはこまめに洗い流すことが必要です。

また、アトピー素因を持っている場合にはハウスダストや食べ物、化学物質など、アレルギーの原因になる物を遠ざけるようにしましょう。

あとは、ストレスを溜めない生活を送ることも大切です。リラックスできる時間をしっかり取り、睡眠不足にならないように心がけましょう。

良い皮膚科の病院を選ぶ基準

良い皮膚科の病院

皮膚科の病院の選び方は人それぞれではありますが、大切なのは、アトピーが少しでも良くなる病院を選ぶこと。近所に有名で人気がある皮膚科の病院があるようなら、まずはそこに通ってみると良いでしょう。

正直なところ、良い皮膚科の病院かどうかは個人の感じ方に左右される部分が大きいので、基準は定めにくいのですが、アトピーに関しては親身にかかわってくれる病院が理想です。きちんと話を聞いて、アトピーの原因を一緒に考えてくれるような皮膚科を探すと良いでしょう。

アトピーは非常に身近な病気ですが、それだけに軽いうちは、治療を後回しにしがちな病気でもあります。アトピー素因を持っている人は、肌の乾燥や湿疹が出たときに、きちんと皮膚科の病院を受診するようにしましょう。

かゆいからといってかきむしってしまうと症状が悪化して治りも遅くなりますし、傷が残ってしまうこともあります。アトピーは、「予防」と「早期治療」が鉄則です。

※この記事は、2016年12月時点の情報に基づいて作成されています。

※当サイトは原則「リンクフリー」といたしております。

監修医師プロフィール

産業医 山田 琢之たくじ 先生 (エスエル医療グループ栄内科

エスエル医療グループ栄内科 院長 山田 琢之先生

略歴

昭和30年
愛知県生まれ
昭和54年
愛知医科大学卒業
名古屋大学医学部予防医学教室入局
昭和60年
名古屋市職員健康管理センター所長
名古屋市産業医
平成5年
医学博士(名古屋大学)
平成6年
愛知医科大学助教授(産業保健科学センター)
平成8年
名古屋大学医学部講師(非常勤:予防医学)
平成12年
エスエル医療グループ「栄内科」院長
なごや労働衛生コンサルタント事務所長
平成13年
愛知医科大学客員教授
平成20年
日本労働安全衛生コンサルタント会愛知支部長

近くの皮膚科の病院を検索する

北海道宮城東京神奈川埼玉千葉愛知大阪兵庫福岡その他の地域

ページの先頭へ戻る