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【救急科】
敗血症・熱傷など 救急科で受けられる診療

救急科
診療科目
救急科

「救急科」は救急車やドクターヘリなどで運ばれてくる救急患者の治療を中心に行ないます。一般外来では間に合わない救急の外来患者の診療をしたり、事故現場などへドクターヘリで医師や看護師が向かい、その場で診療を行なったりすることもあります。地域の救命救急センターとして機能していて、24時間365日体制を整えている救急科が多いようです。

救急科の対象となる病気は軽度のものから重度のものまで様々です。具体的には動悸、意識障害、下痢、嘔吐、痛み、めまい、発熱、心肺停止、中毒、外傷、敗血症、熱傷、熱中症、アナフィラキシーなどです。重症の患者に対して時期を逃さず適切な治療を行なえるようICU(集中治療室)などが用意されています。

代表的な病気(病名)

敗血症(はいけつしょう)

特徴
「敗血症」とは体の一部で発症した感染症の細菌が、血液を通して体の他の部位にまわり、全身に重い症状が現れる病気です。主に感染症による細菌の影響で「サイトカイン」というタンパク質が体内の細胞から分泌され、炎症を誘発することが原因と考えられています。また、敗血症は糖尿病や膠原病(こうげんびょう)、肝臓や腎臓の疾患、血液の疾患、がんなど持病のある人がかかりやすいと言われています。また、高齢者や妊婦、未熟児、手術後、免疫抑制剤を服用している治療期間など免疫力が低下しているときにも敗血症を発症しやすくなります。敗血症は緊急に治療を始めることが肝要であり、迅速に適切な抗生物質を服用するのが肝要です。患部に膿の塊があれば手術をして取り除きます。悪化した敗血症は「敗血症ショック」という状態で多臓器障害や致死につながる危険もあるため、ICU(集中治療室)で治療を行ないます。
症状
肺炎、腎盂腎炎(じんうじんえん)、胆嚢炎(たんのうえん)、胆管炎、腹膜炎など肺やお腹、尿路の感染症にかかっているときに発症しやすくなります。敗血症を発症するとまず発熱がみられます。体温を測ったときにすでに病気が進行していると逆に低体温となり、皮膚を触ると冷たく感じます。体がブルブルと震えるほどの寒気や脱力があります。心拍数や呼吸数は増え、血圧は低下します。意識障害を伴うときは「敗血症ショック」の可能性が高くなります。血液検査を行なうと白血球の数が過剰あるいは激減しています。敗血症ショックである場合、治療を行なっても血圧が上がらないなど回復が困難になります。最悪の場合は命にかかわります。
治療法
敗血症の治療で最も大切なのは原因となっている感染症の治療です。細菌が原因の場合は抗生物質、ウイルスが原因の場合は抗ウイルス薬、真菌が原因の場合は抗真菌薬を投与します。また、敗血症では末梢の細い血管が広がり、血管内の水分や栄養分が血管の外に漏れ出てしまう状態となっていることが多いので、水分や電解質を補給するために生理食塩水などを点滴することも必要です。輸液を行なうことは血圧を高めるためにも有効で、血圧が上がらない場合は血圧を高める薬を投与します。敗血症性ショックなど重篤な症状の場合は血圧を維持する薬などを投与したり、人工呼吸器を装着したり血液をきれいにする治療などをICUで行ないます。

熱傷(ねっしょう)

特徴
「熱傷」とはいわゆる「やけど」のことです。熱によって身体が損傷を受けることの総称です。軽度のものから重度のものまであり、熱傷のある範囲や深さ、部位によってⅠ~Ⅲ度に分類され、症状や治療方法などが異なります。また、負傷者が高齢者や乳児など基礎体力や免疫力が低い場合にも注意が必要です。熱傷の原因は火事や爆発といった火によるものの他、熱湯や放射線、高圧電流、酸など化学物質との接触も挙げられます。体温より数℃高い程度の熱でも長時間接することで熱傷を負うことがあり、これは「低温熱傷」と呼ばれます。熱傷は初期の処置が重要ですみやかに冷やすことで傷が浅くなります。重傷の場合は救急車を呼び医療機関で治療を受けます。
症状
熱傷は皮膚のどの深さまで損傷を受けたかによってⅠ~Ⅲ度に分類されています。厳密には気道や顔、手足、陰部など熱傷を受けた部位によって症状が異なります。
【Ⅰ度】
患部が赤くなり、痛みがあります。皮膚の表面だけに症状があります。数日で治ります。
【Ⅱ度】
水ぶくれがあり、強い痛みがあります。損傷は真皮にまで及んでおり、完治までに2~5週間かかります。熱傷を受けた範囲が体の30%以上であれば重傷です。
【Ⅲ度】
皮膚のすべてが損傷を受けており、神経も損傷したために痛みがありません。皮膚の表面が青白くなっています。熱傷を受けた範囲が体の10%以上であれば重傷です。
治療法
熱傷の治療はスピードが最も大切。熱湯による熱傷であればすぐに水道水で、広範囲のときはシャワーを直にかけます。火災による熱傷は水をかけたり地面を転がったりして火を消し冷やしましょう。Ⅰ度の熱傷では外来でステロイドやリンデロン軟膏などを塗布。Ⅱ度の熱傷では必要時入院し、十分に洗浄(水道水や生理食塩水)し、患部の保護(ワセリンガーゼや穴あきラップで湿潤環境を保つ)をします。感染が不安なときはゲーベンなどの軟膏を塗布。Ⅲ度の熱傷はⅡ度と同様の局所両方を行ない、感染徴候のある部位や壊死組織は外科手術の適応になるでしょう。

急性中毒(きゅうせいちゅうどく)

特徴
「急性中毒」とは体にとって「毒」となる物質を体内に入れたことにより、突然に様々な症状が起こる病気のことです。急性中毒を引き起こす物質には、キノコなど植物性の毒、フグなどの動物性の毒、水銀やひ素などの鉱物毒といった天然物質の他、農薬などの化学物質、アルコール、規制薬物や脱法ドラッグなどがあります。
少量であれば毒性のある物質は体内で解毒されますが、処理が可能な量は人によって異なります。また、解毒処理を主に行なうのは肝臓や腎臓であり、肝臓や腎臓の機能が低下していると中毒を起こしやすくなります。
急性中毒の治療は、その原因によって異なります。
症状
原因となる化学物質により症状が異なります。具体例を以下に3つ挙げました。
フグ中毒
舌や唇、指先がしびれます。頭痛、腹痛、嘔吐が起こります。フグを食べたあと数十分から3時間ほどで症状が現れます。だんだんと息苦しくなり、呼吸困難となり、命にもかかわります。
急性アルコール中毒
意識障害や昏睡、血圧低下などの症状が現れます。呼吸も困難になります。
ドラッグによる急性中毒
意識障害やけいれん、錯乱を起こし、発熱することもあります。のどの渇き、食欲減退、脱力、眠気、頭痛などの脱水症状もみられ、息苦しくなることもあります。精神面では不安や恐怖にかられたり、興奮状態になったりします。

多発外傷(たはつがいしょう)

特徴
命にかかわるような大きなケガや、体の複数の部位が重度の損傷を受けることを「多発外傷」と言います。損傷が重度であるかどうかの診断については、通常は各部位の解剖学的な損傷レベルを判断する基準「AIS(abbreviated injury score)」が採用され、複数の部位がAISの3より上であれば重傷とされます。多発外傷の原因は事故や事件が多く、交通事故、集団暴行、高所からの転落、鈍器や重い物がぶつかったことによる衝撃などが挙げられます。多発外傷は損傷した部位同士が影響し合って悪化することがあります。それを考慮し、総合的な判断のもとで優先順位を付けて治療を行なうことが望まれます。
症状
損傷した部位により様々な症状がみられます。損傷の程度が重いと命にかかわることもあります。主な症状は損傷を受けた部位の痛みや出血です。意識がもうろうとしたり、息苦しくなったりすることもあります。脊髄損傷などの神経系統の障害が起こると麻痺やしびれ、痛みが起こります。この他、血液の循環に異常が起こると、充血やうっ血、貧血などの症状が現れます。内蔵破裂などで体内や体外に大量の血液が出血すると、血液の酸素欠乏となってショック状態に陥り、重篤な場合には出血が止まらないことによる大量出血や、低体温などの症状がみられます。
治療法
多発外傷の治療で大事なことは正確に重症レベルを見分けることです。バイタルサインに変動があるほどの外傷であれば、まず呼吸や循環動態の安定を目指します。補液や必要時血液製剤の輸血、酸素吸入や必要時気管挿管をして人工呼吸管理が必要なこともあるでしょう。そのうえでどの臓器から修復するかを確認します。気胸や血胸に対する胸腔内ドレナージ(穿刺)、腹腔内出血に対し動脈閉塞術、開腹手術での止血、頭蓋内出血に対する開頭手術など、生命に危険が及ぶ可能性のある外傷から治療していくことになるでしょう。多発外傷の治療で大事なことはあらゆる診療科の医師がかかわり、どの部位の治療を優先するかを決定することです。

熱中症(ねっちゅうしょう)

特徴
「熱中症」は暑さや熱が体内にこもることによって体の機能に障害が起こる病気です。症状が重いものは「熱射病」、「日射病」などと呼ばれます。熱中症の原因は人間が本来持っている体温調節機能が乱れてしまうことや、体内の水分と塩分のバランスが崩れてしまうことです。日差しの強い場所や、気温や湿度が高く風があまり吹かない場所などに長くいることで発症しやすくなります。また、睡眠不足などによる体調の低下、激しい運動を続けて行なうことなども熱中症の要因となります。熱中症は軽度の場合はセルフケアも可能ですが、重度になると医療機関での緊急な治療が必要です。
症状
熱中症はその症状の重さによってⅠ~Ⅲ度に分けられます。
【Ⅰ度】
立ちくらみやめまいが起こります。筋肉が硬直してこむら返りのような症状が出たり筋肉に痛みを感じたります。汗が大量に出ます。体を冷やし、水分や塩分を摂ることで症状の改善がみられます。
【Ⅱ度】
頭痛があります。吐き気や嘔吐が現れることもあります。気分が悪くなり、脱力や疲れを感じます。水分や塩分を摂ることで症状の改善がみられます。
【Ⅲ度】
意識障害が起こり、患者自身で対処することが困難になります。けいれんや手足の運動障害も起こります。40℃を超える発熱があることもあります。
治療法
熱中症が疑われる場合で意識がなかったり、反応がおかしいときには、ただちに救急車を呼び医療機関を受診しましょう。応急処置としては第一に涼しい環境で体を冷やすことです。衣類を脱がせて氷枕や氷嚢、冷水に体を浸す、もしくは体に水を吹きかけて風をあてる蒸発冷却を行ないます。また、意識があり飲めるようなら水分と塩分を補給します。自力で水分が摂れない、症状が改善しない場合は医療機関を受診しましょう。病院では冷却療法や、脱水で不足した水分、塩分、栄養分を補う点滴での治療が行なわれます。