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【放射線診断・IVR科】
血管腫・動脈瘤など 放射線診断・IVRで受けられる診療

放射線診断・IVR
診療科目
放射線診断・IVR科

「放射線診断・IVR」は、放射線診断技術を応用して治療を行ないます。

IVRは「Interventional Radiology(インターベンショナル・ラジオロジー)」の頭文字をとった治療技術で、超音波やCT、X線透視などで患者の体内の画像を映し出しながら、その体内に針や「カテーテル」という細管を挿入して診断や治療をするものです。患者の体に傷を付けることが比較的少なくて済むわりに、治療効果は大きいことから「低侵襲治療」とも言われます。

放射線診断・IVRの対象となる主な病気は、画像で異常が確認できるすべてのがんです。この他、甲状腺機能亢進症など甲状腺疾患、悪性リンパ腫、腫瘍血管や動脈瘤、血管奇形、血管損傷、血栓症、塞栓症、血管腫、喀血、血胸、子宮筋腫、外傷性出血などが挙げられます。

代表的な病気(病名)

血管腫(けっかんしゅ)

特徴
「血管腫」とは、細胞異常の一種です。血管によく似た形状の正常でない細胞が増える病気の総称で、良性の腫瘍です。単純性血管腫、苺状血管腫など皮膚に発症するものをはじめ、肺血管腫、脚の太もも部分、首、頭、胸、腹などで発症する筋肉血管腫、脊椎やろっ骨、頭蓋骨など骨に発症する血管腫などがあります。血管腫ができる原因ははっきりと解明されていません。生まれたときからみられる場合もありますが、遺伝はしないとされています。血管腫は発生したあと急激に増えますが、数年で自然と萎縮していきます。そのため、経過観察を行ない、治療はしないのが一般的です。稀に、腫瘍が巨大化したときなどには治療を行ないます。
症状
腫瘍ができる場所によって症状は異なります。代表的なものは次の通りです。
単純性血管腫・苺状血管腫
皮膚に発症する血管腫です。皮膚にピンク色や紫色のあざのようなものがみられます。
肝血管腫
軽度であれば症状はほとんど現れません。腫瘍が大きく、血栓症を合併した場合には体内で出血を起こし、腹痛や貧血などがみられます。
脊椎血管腫
通常は無症状です。悪化すると腰や脚に痛みが出て、脚が動かしにくくなることがあります。体内で出血する可能性もあります。
筋肉血管腫
筋肉に腫瘍ができます。腫瘍が小さいと症状はみられませんが、痛みや腫れを伴うこともあります。
治療法
血管腫は何も治療しなくても自然に小さく目立たなくなることが多いので、経過観察のみで積極的な治療を必要としない場合がほとんど。ただし、血管腫が大きい場合や他の臓器の機能などを障害する可能性がある場合には、レーザー治療や切除が必要です。また、悪性腫瘍との区別が難しい場合には、血管腫を切除することもあります。その他、血管腫が小さくなったあとの皮膚のたるみなどが目立つ場合には、特に症状がなくても飲み薬やレーザーでの治療を行なうことも少なくありません。

動脈瘤(どうみゃくりゅう)

特徴
「動脈瘤」とは、動脈に瘤(こぶ)ができる病気です。動脈は血管の一種で、心臓から送り出されて酸素や栄養素を体内のあらゆる臓器や器官に運びます。動脈は体中に張り巡らされていますが、動脈瘤は胸やお腹、心臓や内臓、手、脚、脳のいずれにも発生する可能性があります。動脈瘤の原因は、血管の壁が硬くなる動脈硬化が最も多いと言われています。この他、血管の壁が炎症を起こすような自己免疫疾患、細菌の感染などが挙げられます。動脈瑠の治療は、瘤のある場所を人工血管に置き換える外科的な手術がメインとなります。
症状
軽度の動脈瘤は症状がありません。このため、発見が遅れることが多くあります。瘤が大きくなると、周囲の器官を圧迫して様々な症状が現れます。例えば、胸に動脈瘤がある場合は食べ物を飲み込みにくくなったり、声がかすれたりします。動脈瘤は破裂を起こす危険があります。破裂の損傷が小さく、少しずつ漏れる程度の出血であれば、動脈瘤のある場所から強い痛みを感じたり、気持ちが悪くなったりします。ただし血管の中でも特に太い大動脈が破れると、損傷が大きく、胸やお腹など内蔵の動脈から血液が一気に流出すると、呼吸不全となり、意識がなくなり、ショック状態に陥ります。喀血(かっけつ)もみられます。
治療法
動脈瘤の治療は、その部位と大きさによって変わってきます。いずれにしても大事なのは血圧コントロールで、血圧を適正に保つことにより瘤の破裂を防ぐこと。そして、手術適応となれば、部位によって切開方法が選択され、瘤を切除し人工血管で置き換える手術が必要。また、足の付け根からカテーテルをいれ、人工血管を動脈瘤に挿入して流を治癒させるという治療法も広がってきており、それは侵襲が少ないため今後も広まっていく可能性のある治療法です。ただ、視野が狭いことで確実性に不安があり今後の治療成績に期待されています。

静脈瘤(じょうみゃくりゅう)

特徴
「静脈瘤」とは、静脈に瘤(こぶ)ができる病気です。静脈は血管の一種で、臓器や器官から心臓へと血液を戻します。血管の一部が盛り上がる動脈瘤とは違い、静脈瘤は一定の長さで血管が蛇行する数珠玉のような形をしています。静脈瘤の主な原因は、静脈弁の不具合によるものです。静脈弁は、心臓へと進む血液の流れを保つ役割がありますが、この静脈弁が閉じないことで静脈の逆流が起きてしまうものです。特に脚は静脈弁の数が多く、重力に反して血液を心臓側へ送る必要があることからも、脚に静脈瘤ができる「下肢静脈瘤」の発症割合が高くなっています。この他、食道や胃で起こる静脈瘤がありますが、下肢静脈瘤とは原因が異なり、肝硬変や慢性肝炎などによる血流の異常によるものとされています。
症状
静脈瘤では症状が出ないことも珍しくありません。悪化すると瘤ができる部位によって、次のような症状が現れます。
下肢静脈瘤
ふくらはぎやすねにむくみ、だるさ、痒み、筋肉のけいれん、血管の浮きなどがみられます。慢性になると肌に湿疹や潰瘍、出血、変色などが現れます。こむら返りや痛みが生じることもあります。立ち続けることが多い仕事や妊娠、肥満、高血圧なども静脈瘤を引き起こすとされており、これらの原因に対処することで症状が改善します。
食道静脈瘤・胃静脈瘤
瘤が大きくなって破裂すると、体内で出血し、吐血やタール便などの症状が現れます。突然の大量出血により急激な血圧の低下が起こり、ショック状態となり死亡することもあります。
治療法
静脈瘤は、長時間の立位などによって起こることが多いのでまずこの体勢を和らげる工夫をします。また、立位を避けられないときは、弾性ストッキングや靴下などで血流を戻す工夫が必要。また、睡眠時に下肢をあげておくだけで症状が改善することも少なくありません。ただ、強いうっ血で下肢挙上しても静脈瘤が戻らない、静脈瘤が悪化して炎症になり痛みがあるなどの場合は、静脈を切除するストリッピング手術、静脈瘤に薬を注射して固めてしまう硬化療法などが選択されます。また、血管内治療で高周波治療やレーザー治療なども日帰り手術などで行なわれており、選択肢が多いので医師とよく相談の上検討しましょう。

血栓症(けっせんしょう)

特徴
「血栓症」とは、「血栓」と呼ばれる血液の塊が血管の中にでき、血管を詰まらせる病気です。血栓は脳の動脈にできると「脳梗塞」、心臓の動脈にできると「心筋梗塞」、肺の動脈にできると「エコノミー症候群(肺塞栓症)」になります。血栓症の原因は、本来は血管から出血があったときに止血の役割をする「血栓」が、止血完了後にも血管内に留まることとされています。何時間も飛行機の座席に座るなど、同じ姿勢をとり続けることで脚の血管を圧迫することで血栓ができることもあります。高脂肪な食事や運動不足などの生活習慣により肥満や高血圧、脂質異常症などの人は、血液がドロドロの状態になっていることで血栓症が発生しやすくなります。
症状
血栓ができた場所によって症状が異なります。発症例が多いのは脚の静脈で、血栓ができた場所あたりが突然に腫れ、痛みを生じます。むくみやまひが現れることもあります。肝臓の静脈で血栓症が起こると、腹痛が起こります。腎臓に血栓ができると、トイレに行く回数が減ったり血尿が出たりします。脳内で血栓症が発症すると、ひどい頭痛やめまい、けいれんが現れます。さらに脳梗塞に進行すると、手足のむくみ、しびれ、脱力、舌がもつれる、意識障害などがあります。心臓や肺で発症すると、押しつぶされるような胸の痛みや、息苦しさに突然襲われます。
治療法
血栓症の治療は、血栓症ができた場所によって異なりますが、深部静脈血栓症は血液が固まるのを抑制する「ヘパリン」という薬を点滴することが主な治療です。内服薬(ワーファリン)もありますが、点滴に比べ効果があらわれるまでに1~2週間かかることもあります。門脈に血栓症ができる門脈血栓症の治療は、薬物療法が一般的。薬物療法にはいくつかの種類がありますが、血栓の範囲などは人によって異なるため、必ずしも同じ治療法がされるとは限りません。また、腎静脈の血栓症の場合は、抗凝固療法や血栓溶解療法などの治療がとられます。

塞栓症(そくせんしょう)

特徴
「塞栓症」とは、何らかの物質が血管を詰まらせ、様々な症状を生む病気です。詰まらせた物質を「塞栓」と呼び、血栓をはじめ、細菌やガス、空気、腫瘍、脂肪、羊水、皮下組織に溜まった老廃物である「アテローム」などが塞栓になることもあります。塞栓は肺にできることが多く、肺を流れる血管を詰まらせ重症となります。塞栓症の主な原因は、血栓の形成です。この他、骨折などのケガをした際に骨髄の脂肪などの組織が離脱して血管に栓をしてしまう脂肪栓、外科手術のときに空気が入ってしまう空気栓の形成などが挙げられます。高脂肪な食事や運動不足などの生活習慣により血液中にコレステロールや脂肪分が浮遊し、血液がドロドロの状態になっていることも塞栓症の発生を促します。塞栓症の治療は、塞栓を溶かす薬剤を使う薬物療法の他、外科的な手術、IVRなどを行ないます。
症状
徐々に血栓が作られていく血栓症に比べ、塞栓症は急激に塞栓が生じることもあり、症状の出方が早いとされています。症状が重いのも特徴です。肺に塞栓ができる肺塞栓症では、突然、息苦しくなり、脈が激しくなります。胸の痛み、めまい、けいれん、失神、錯乱といった症状が現れることもあります。塞栓が大きいと症状が重くなり、最悪の場合は突然死となる危険もあります。肺塞栓症が慢性化すると、むくみや脱力、息切れなどの症状がみられます。また、肺塞栓症が進行して肺梗塞となると、呼吸をするたびに胸に鋭い痛みが走ります。咳や血痰が出るようになります。
治療法
塞栓症が肺に起こる「肺塞栓症」が起きた場合、薬物治療・カテーテル治療・外科手術の3つに分かれるため、治療方法は一律ではありません。薬の治療は抗凝固療法となりますが、ヘパリンやワルファリンが用いられます。ヘパリンは静脈注射ですが、ワルファリンは経口薬となるため効果発揮までに時間が必要です。血栓溶解療法はどの肺塞栓症にも有効ではなく、ショックに陥っている場合のみに適用。また、カテーテル治療は血栓の吸引や破砕をすることができ、外科治療は肺血管内の血栓を手術で取り除きます。重症にもかかわらず薬物療法やカテーテル治療ができない場合、外科療法を最優先しましょう。