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ネット診療とは/ホームメイト
新型コロナウイルス感染症の拡大により、不要不急の外出を自粛する人が増えてきました。医療機関への通院に対し、感染を恐れて、検査や診察をためらう人も多いのではないでしょうか。そうしたなか、注目されているのが「ネット診療」です。ネット診療は自宅や職場にいながらも、スマートフォンやタブレットなどのビデオ通話機能を利用し、医師からの診察を受けるオンライン診療のこと。感染リスクを軽減したい人はもちろん、病院から遠い地域に住んでいる人や、忙しくて病院に行く時間がない人にとってもメリットの大きい診療形式です。
ここでは、ネット診療の特徴をはじめ、ネット診療の受診方法、またネット診療のメリット・デメリットについて紹介します。
ネット診療の特徴
ネット診療とは、パソコンやスマホ、タブレットなどを利用して、病院の予約から診察、薬の処方、会計などの診察行為をリアルタイムで行う診療形式のことです。かつては、病院に通うことが困難な離島や僻地に住む患者を対象に、「遠隔診療」として始まりました。しかし、離島や僻地でなくともITデバイスを活用して診察を行う場合もあるため、2018年(平成30年)3月に「オンライン診療」に呼称変更。さらに2018年(平成30年)4月には保険適用となりました。
原則として、オンライン診療は初診の際には対面で受診する必要がありましたが、新型コロナウイルス感染症の流行で、2020年(令和2年)4月10日より規制が緩和。それにより初診時からオンライン診療やオンライン服薬指導が認められています。これは、あくまでも新型コロナウイルス感染症が蔓延している時期だけという特例措置です。しかし、通院時の感染リスクが軽減されることを考えれば、オンライン診療やオンライン服薬指導の果たす役割は大きいと言えるでしょう。
なお、オンライン診療という名前は、ネット診療やスマホ診療とも呼ばれています。
ネット診療の注意点
ネット診療は新型コロナウイルス感染症が収束するまでの間、在宅で診療から服薬まで一貫して受診することが可能です。新型コロナウイルス感染症以外の疾患のうち、一部の疾患については、医師自身の責任によって診断や処方が可能だと判断した場合、ネット診療での受診が認められています。しかし、すべての疾患でネット診療を受けられるわけではありません。喘息等の呼吸器疾患や循環器疾患などは定期的な検査が必要であり、ネット診療だけではなく、対面診療を指示される場合もあります。
また、医療機関によっては、ネット診療を導入していない病院も。そのため、受診したい医療機関がネット診療に対応しているかを確認するとよいでしょう。
ネット診療を受診するには
ここではネット診療を受診するための流れを紹介します。
①ネット診療の予約を入れる
ネット診療を受けるには、まず希望する日時に予約を入れましょう。ネット診察の予約方法は各医療機関によって異なります。多くのクリニックが、ネット診療予約のために診察専用スマホアプリを採用していますが、なかにはビデオ通話専用のURLを発行したり、LINEなどのビデオ通話サービスで診察の予約を行ったりするクリックも。各医療機関の予約方法に合わせて予約をしましょう。なお、ネット診療の予約には、「診察券番号」「保険証」「処方箋を送付する薬局の情報」が必要です。保険証情報がないと、自費での支払いになる場合があります。
②予約した日時にネット診療を受診する
ネット診療の予約時間が近づいたら、パソコンやスマホなど診察を受けられる準備をしましょう。医療機関によっては事前にネット問診票へ入力を求められる場合も。ネット診療は画面越しの診察になるため、対面診療に比べて患者から得られる情報は限られています。患者自身の症状はできるだけ明確に伝えましょう。またネット診療の結果、症状や検査などで医療機関への来訪が必要な場合もあります。医師の指示には適切に従いましょう。
③ネット診療代を支払う
ネット診療後、受診した医療機関から支払いについてメールが届きます。ネット診療での支払い方法は、使用するネット診療アプリによって異なりますが、多くの場合はクレジットカード決済。事前にクレジットカードを登録しておけば、診察料は診察後に自動的に請求されるため、手続きは不要です。医療機関のなかには、銀行振込や後日の窓口支払いにも対応している医療機関もあります。クレジットカード決済以外の支払い方法の場合は、事前に確認しましょう。
④処方された薬を受け取る
ネット診療の仕組みのうち、2020年(令和2年)からスタートした処方箋関連のルールにより、服薬が必要な場合には処方箋を発行することが可能となりました。医師は、患者が指定した調剤薬局に処方箋を送り、調剤薬局は処方箋通りに調剤した薬を患者のもとへ送ります。その際、患者はインターネットや電話を通じ、調剤薬局の薬剤師から服薬指導を行うことも可能。薬剤の受け取り方は他にも、処方箋を受け取った調剤薬局へ患者自身が取りに行ったり、医療機関から自宅へ処方箋を郵送してもらい、その処方箋を持参して調剤薬局へ薬剤を取りに行ったりする方法もあります。
なお、ネット診療は公的医療保険の適用内です。そのため、処方箋の発行も服薬指導も公的医療保険を使うことができます。
ネット診療のメリット・デメリット
ここではネット診療のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
ネット診療のメリット
①通院の手間が省ける
年齢や体の状態、また病院までの距離によって通院が難しい場合でも、ネット診療であれば、自宅や職場で診療を受けることができます。
②病気の感染リスクが少ない
診療から会計まですべてオンラインで行うため、他の患者との接触や二次感染の心配はありません。風邪やインフルエンザなどの感染リスクが少ないこともネット診療の大きなメリットと言えるでしょう。
③継続的な治療につながる
医療機関へ通院する場合、受付から会計までの間、多くの時間がかかります。そのため、仕事やプライベートの都合で通院ができず、治療を中断してしまう方も少なくはありません。しかし、ネット診療であれば、移動の手間もなく待ち時間を短縮できるため、ストレスを感じずに継続的な治療を受けることができます。
ネット診療のデメリット
①病気の急変に対応ができない
対面診察では、触診や聴診をしたり、においで何かを感じたりすることができますが、ネット診療は音声や映像のみで診療するため、状態の変化に気付きにくい可能性があります。また通信状況や撮影環境の質によっては、声や顔色が実際の状態とかけ離れるケースも。重症化する兆候を見逃す場合があるため、定期的に対面診療をする必要があります。
②各種検査ができない
ネット診療では、採尿や血液検査、レントゲン検査など様々な検査をすることができません。そのため、頻繁に検査が必要となる疾患の場合には、対面診療のため来院を指示される場合もあります。
③IT機器を使い慣れていない人には不便
ネット診療はビデオ通話機能を通じて診察を受けるため、スマートフォンやパソコンといったIT機器が必要です。そのため、これらの機器を使い慣れていない人には、かえって不便に感じるケースも。その場合には、「電話診療」を利用することができます。
まとめ
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、自宅にいながら病院の診療を受けることができるネット診療は全国に普及しつつあります。待ち時間もなく、予約から会計、薬の受け取りまで行うことができるため、ネット診療を利用する人が増えてきました。しかし、ネット診療はすべての疾患に対応しているわけではありません。そのため、医師の指示に従い、ネット診療や対面診療を上手く組み合わせながら、受診することが大切です。
