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【放射線治療科】
肝細胞がん・再生不良性貧血など放射線治療で受けられる診療

放射線治療
診療科目
放射線治療科

「放射線治療」は、X線やγ線、電子線といった放射線を利用した医療です。放射線には細胞を壊したり、細胞分裂を止めたりする働きがあります。がんなどの悪性腫瘍は細胞分裂を繰り返すことで増殖するため、これを放射線で抑制することで治療効果を発揮します。

放射線治療は、体の外側から放射線をあてたり、体内に小さな線源を入れて、異常細胞に照射したりします。いずれも手術の跡が少なくて済むので身体に負担が少なく、かつ、大きな効果が期待できるのがメリットです。臓器などを摘出せずに、体内に残せるのも特徴です。

放射線治療の対象となる主な病気は、各部位のがんです。この他、血管腫、ケロイドなど増殖を伴う病気や、狭心症、心筋梗塞、再生不良貧血など血管にかかわる病気なども扱います。

代表的な病気(病名)

肝細胞がん(かんさいぼうがん)

特徴
「肝細胞がん」とは、肝臓にかかわるがんのうち、肝臓を形成する細胞そのものががん細胞へと変異するがんのことです。肝臓にかかわるがんには、他に「胆管細胞がん」、「肝細胞芽腫」、「肝細胞・胆管細胞混合がん」、「胆管嚢胞腺がん」などがあります。しかし、発症率は肝細胞がんが圧倒的に多く、「肝がん」と言えば、多くの場合は「肝細胞がん」を意味しています。肝細胞がんの原因は、肝炎ウイルスが感染することによって起こります。肝炎ウイルスによる肝細胞の炎症と回復が何度も行なわれると「肝硬変」となり、さらに細胞の変異が起こって肝細胞がんに進行すると考えられています。肝細胞がんは再発しやすいことが特徴です。
症状
病気が進行しても、症状が現れにくく、早期発見が難しいがんと言われます。腫瘍が大きくなるにつれ、肝臓のあたりに「しこり」を発見したり、お腹を締め付けられるような感覚、腹痛やお腹の張りなどがみられたりすることがあります。肝細胞ががんへと進行する前に肝臓は「肝硬変」の状態になっていることが多く、「肝硬変」を発症した段階では食欲が減退し、倦怠感や微熱、むくみ、こむら返りなどの症状が現れます。お腹に張りがあり、便秘や下痢がみられます。皮膚が黄色くなり、痣ができることもあります。尿の色は濃くなり、瞳の白い部分は黄色くなります。さらに悪化すると意識障害、吐血などの症状が現れます。また、患部が破裂することで腹腔に大出血を起こすこともあります。その場合、激痛と急激な血圧の低下が生じます。
治療法
肝細胞がんが肝臓にとどまっていて数が少ない場合には、がんとその周りの組織を切除する手術を行なったり、がんに針を刺して電気やマイクロ波、エタノールでがんを死滅させる治療を行ないます。がんが大きい場合や数が多い場合には、がんの周りの血管に抗がん剤を注入したり血管を塞いだりする治療を実施。肝臓の状態によっては、肝臓移植が検討されることも少なくありません。また、これらの治療が行なえない場合には、状態に応じて抗がん剤による化学療法を考慮します。放射線治療は、骨転移した場合の痛みの緩和や脳への転移、血管へ広がったがんへの治療として行なわれることが多いです。

胆管細胞がん(たんかんさいぼうがん)

特徴
「胆管細胞がん」とは、肝臓で形成された胆汁が十二指腸まで運ばれるときに通る「胆管」という場所で起こるがんのことです。肝臓にかかわるがんのうち、転移性のものではなく肝臓から発生する「原発性肝がん」のひとつです。「原発性肝がん」の発症割合は約9割が肝細胞がん、残りが胆管細胞がんであると言われています。胆管細胞がんは、特に異常のない肝臓で起こることが多く、原因ははっきりと解明されていませんが、胆石や糖尿の症状がある人がかかりやすいと言われています。
症状
肝細胞がんとは違い、肝硬変や肝炎を伴わず、症状もほとんど現れないため、早期に発見するのが難しいがんと言われています。リンパ節へ転移しやすいのも特徴です。腫瘍が大きくなるにつれ、肝臓のあたりに「しこり」を発見したり、お腹に張りや痛み、痒みを感じたりすることがあります。また、胆汁が正常に流れなくなることで、皮膚や瞳の白い部分が黄色を帯びたり、尿の色が濃くなったりする「黄疸」という症状がみられることがあります。胆管細胞がんが進行すると、食欲が減退し、体重が減少することがありますが、疲労感や発熱がみられることもあります。
治療法
胆管細胞がんの治療は手術が原則です。胆汁の流れが滞っている場合には胆管炎や肝機能障害を起こす可能性があるので、これらを防ぐために事前に胆汁の流れを改善する処置を行なうこともあります。がんが切除ができる状態であれば、肝臓も含めて切除。手術後は転移や再発を防ぐために抗がん剤による化学療法を行なうことも少なくありません。がんが周りの臓器におよぶ場合など手術による治療が難しい場合には、化学療法や放射線治療での治療が検討されます。

再生不良性貧血(さいせいふりょうせいひんけつ)

特徴
「再生不良性貧血」とは、血液を循環する細胞である「白血球」と「赤血球」、「血小板」の3種類の細胞すべてが、血液中に足りなくなる病気です。白血球、赤血球、血小板は骨髄の中にある「造血幹細胞」がもととなって作られますが、この「造血幹細胞」に障害が起こることで血液細胞が体内へと正常に供給できなくなります。造血管細胞に障害が起こる原因は、薬剤やウイルスなどの影響が疑われていますが、はっきりと解明はされていません。
症状
体内に侵入してきた細菌をやっつける働きがある白血球が減るため、細菌による感染症にかかりやすくなり、発熱がみられることもあります。また、酸素を体内に運ぶ赤血球が減るため、あちこちの器官や内臓で酸素が欠乏します。その結果、顔面蒼白、頭痛、めまい、息苦しさ、息切れ、動悸、疲労感、だるさなどの症状が現れます。出血を止める働きがある血小板が減るため、ちょっとした傷で大量に出血したり、歯肉出血や鼻血が出やすくなったりします。体内でも出血し、皮下に紫色の斑点がみられることもあり、悪化すると血尿や下血などの症状も現れます。
治療法
再生不良性貧血の治療は、重症度や年齢によって変わります。軽症の場合は治療を行なわず経過観察で様子をみることもありますが、症状が進行している場合には免疫を抑える薬や造血作用を強める薬などによる薬物療法を考慮。重症の場合、比較的若く血縁者のドナーがいる場合には骨髄移植がすすめられますが、それ以外のケースでは免疫を抑える薬での治療が選択されることが多いです。免疫を抑える薬で十分な効果が得られない場合には、非血縁者のドナーからの骨髄移植を検討。なお、中等症以上では輸血など症状の緩和を目的とした治療を行ないます(支持療法)。

ケロイド(けろいど)

特徴
「ケロイド」とは、傷を受けたあと、傷口が赤く盛り上がったような状態が続く病気です。傷を受けると、通常は皮膚が線維成分を作って治癒させていきますが、この線維成分を作る反応がいつまでも続き、炎症が治まらないという症状です。増殖性のある「真性ケロイド」と、自然に萎縮していく「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」があります。ケロイドの発症は体質による、とする説が有力ですが、はっきりとした原因は解明されていません。やけどのあとや外科手術による傷をきっかけに発症することがあれば、にきびやピアスの穴といった小さな傷からケロイドが生じることもあります。
症状
真性ケロイドと肥厚性瘢痕でやや症状が異なります。それぞれの症状は次の通りです。
真性ケロイド
前胸や肩、顔、耳たぶ、背中の肩甲骨のあたりによく発症します。ケロイドの部分は周辺の皮膚より盛り上がっており、赤色や褐色を呈しています。増殖するため、傷を受けた当初の患部よりもケロイドの範囲が広がっていきます。上から押しても痛みはなく、側面をつまむと痛みがあります。
肥厚性瘢痕
傷を受けたあらゆる場所に発症する可能性があります。初期のうちは盛り上がってケロイドの様相をみせますが、徐々に高さがなくなり、自然に治癒していきます。痛みはありませんが、かゆみが生じます。
治療法
ケロイドの治療には手術を行なわない保存療法と手術があり、部位や症状にあわせて治療法を選択します。保存療法では、炎症を抑える方法としてステロイド塗布、ステロイドテープ剤の貼付、ステロイドの局所注射、患部の血流を良くする薬の塗布、痒みやはれなどを抑える薬の服用などを実施。テーピングやシリコンシートによる圧迫固定や、患部の血管を減らすためのレーザー治療を行なうことも少なくありません。手術では、盛り上がった部分を切除して縫い縮めたり、皮膚移植を行なうことがあります。ケロイドは皮膚線維芽細胞という細胞が異常に働くことで発生します。この細胞の働きを抑えるために、ケロイド術後に放射線療法を行なうこともあります。

翼状片(よくじょうへん)

特徴
「翼状片」とは、瞳の白い部分の表面を覆っている「結膜」と言う膜が、目頭のほうから黒目の中心のほうに向かって入り込んでくる病気です。入りこんだ部分は、翼のように三角の形をしています。翼状片の原因ははっきりと解明されていませんが、有害物質を含む煙や煤、ほこり、紫外線などを長期にわたって浴び続けると発症率が高くなると考えられています。高齢者が発症する例が多いのも特徴です。翼状片は良性の病気であり、症状がなければ特に治療の必要はありません。進行すると視力障害を起こすため、手術を行ないます。
症状
翼状片は片方の眼にできることが多いのですが、両眼に発症することもあります。結膜が入り込んだ翼状の部分は少し赤みがかっています。痛みなどの症状はほとんどありません。ただし、丸い黒目の輪郭が正常ではなくなるため、自分で早期に気づくことができます。また、目が充血しやすくなり、コロコロと何かが入っているような異物感があることがあります。また鏡を見ると目に異変があることに簡単に気づけます。結膜の入り込みが黒目の直径の4分の1程まで進行してくると、眼球に歪みが生じてきて乱視が起こります。そのまま放置すると見ること自体が困難になるため、手術などで早めに治療を行なうことが望まれます。
治療法
目薬で目の充血や異物感を抑えることはできますが、翼状片を根本的に治すには手術が必要です。手術は短時間で終わるので、日帰りで行なうこともできます。手術時には目に麻酔をかけて翼状片を摘出しますが、再発を予防するために、結膜(まぶたの裏から白目の部分をおおっている粘膜の部分)を翼状片を取り除いた部分に移植する治療を同時に行なうことが大半。原因である細胞の異常な増殖を防ぐために抗がん剤の一種が用いられることや、放射線を照射することもあります。