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【甲状腺外科】
甲状腺良性腫瘍・バセドウ病など甲状腺外科で受けられる診療

甲状腺外科
診療科目
甲状腺外科

「甲状腺外科」は、甲状腺にかかわる外科治療をする診療科です。

甲状腺とは、体内の新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌する働きがあり、のどぼとけの下のあたりにある臓器です。甲状腺の裏面には「副甲状腺(上皮小体)」という米粒よりも小さい臓器が4つあり、副甲状腺ホルモンを分泌しています。副甲状腺ホルモンは体の中のカルシウム濃度を正常に保つ働きがあります。この副甲状腺の外科治療についても甲状腺外科で扱います。

甲状腺外科の対象となる病気は、腫瘍、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などです。腫瘍には良性である濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)と腺腫様甲状腺腫(せんしゅようこうじょうせんしゅ)、悪性である乳頭がん、濾胞(ろほう)がんなどがあります。また、副甲状腺ホルモンに腫瘍などができて副甲状腺ホルモンを過剰分泌したことから異常から引き起こされる高カルシウム血症などです。

代表的な病気(病名)

甲状腺良性腫瘍(こうじょうせんりょうせいしゅよう)

特徴
腫瘍には良性のものと悪性のものがあります。悪性の腫瘍は乳頭がん、濾胞がんなどの甲状腺がんです。良性腫瘍はいくつか種類があり、首の動きに支障が出る程大きなものから、触ってみると「しこり」があるようだと感じる程度の小さなものまで大きさは様々です。甲状腺良性腫瘍のうち、「濾胞腺腫」はひとつだけ腫瘍ができるもののことを言います。この他、腫瘍がいくつかできて全体的に腫れて見える「腺腫様甲状腺腫」などがあります。甲状腺腫瘍は痛みがなく、生活に支障がないことが多いのですが、がんとの識別が難しいために医師による適切な経過観察や治療が必要です。良性の甲状腺腫瘍ができる原因については今のところ解明されていません。
症状
腫瘍そのものには痛みはありません。のどが腫れることによって、呼吸が困難になったり、食べ物や飲み物がのどを通りづらくなることもほとんどありません。 腫瘍の大きさが3~4cmを超える場合はがんである可能性が否定できないことから手術をする場合もあります。美容上の観点から本人の希望により、手術を行なうこともあります。 まれに、腫瘍が原因となって甲状腺ホルモンを必要以上に分泌し、甲状腺機能が異常に活発になることがあります。これは「プランマー病(中毒性単結節性甲状腺腫)」と呼ばれます。プランマー病の症状はバセドウ病に似ており、鑑別が必要です。
治療法
甲状腺にしこりなどが見られたら、内分泌科などの医療機関を受診しましょう。まず超音波検査や細胞診で良性か悪性かの鑑別をし、甲状腺良性腫瘍と診断された場合は基本的に手術は必要ないので、経過観察で問題ありません。しかし、良性でも腫瘍が大きい、悪性が否定しきれないといった場合には、手術が勧められることもあります。良性の可能性が高くてもあとから悪性であると分かることもあるので、経過観察は欠かせなくなり、特に腫瘍が大きくなってきた場合は注意が必要です。医師の指示にしたがって定期的に通院して検査を受けましょう。

バセドウ病(ばせどうびょう)

特徴
甲状腺になんらかの変化がおき甲状腺ホルモン濃度が過剰になっている状態を「甲状腺機能中毒症」と言い、バセドウ病はそのひとつです。バセドウ病の原因は、甲状腺の機能にかかわる甲状腺刺激ホルモン(TSH)受けるTSHレセプターに対して抗体が血液の中にできることで、甲状腺が刺激されて甲状腺ホルモンの分泌を過剰にしてしまうことです。なぜTSHレセプターについての抗体ができるのか詳細は解明されていませんが、家系や遺伝による関連も指摘されています。バセドウ病は投薬などにより、甲状腺ホルモンの分泌量を正常値に戻す治療を行ないます。
症状
首ののどぼとけの下あたりが腫れる他、眼球が正常時よりとび出たような状態になることがあります。心拍数が上がるので、動機を感じるようになります。また、汗かきになり、体重が減ることもあります。日常生活の中でも疲れを感じたり、ちょっとした運動で息切れをしたりします。基本的には甲状腺の腫れと眼球の突出、頻脈があればバセドウ病が疑われますが、最終的には血液検査など医療機関での検査を経てバセドウ病と診断されます。投薬による治療を始めると、副作用はあるものの、甲状腺ホルモンの分泌量が正常に近づくにつれて問題なく日常生活が送れるようになってきます。
治療法
バセドウ病は多くの場合、薬物治療から始められます。甲状腺ホルモンの合成を抑える薬を使うことが一般的です。長期間薬を飲む必要があるので、薬の減量、中止のめどが立たない場合や副作用によっては他の治療法を選択しましょう。「放射性ヨウ素内用療法」は放射線ヨウ素を服用することで甲状腺を縮小させる治療で、効果は確実ですが、妊婦や授乳中、小児には使えません。薬の効果が得られない場合や甲状腺腫瘍が大きい場合などには「甲状腺摘除術」が選択されます。入院が必要で傷跡が残りますが、効果が現れるのは最も早いです。

橋本病(はしもとびょう)

特徴
「橋本病」とは、慢性甲状腺炎とも言われる病気です。バセドウ病など甲状腺機能亢進症とは反対で、甲状腺ホルモンの分泌が十分に行なわれなくなる病気です。 臓器特異的自己免疫疾患のひとつで、本来なら外部から侵入する異物を攻撃する免疫反応が、自分の体内の細胞に反応し、甲状腺の細胞を破壊します。 炎症が軽く、甲状腺機能が正常なうちは治療の必要がありません。しかし、甲状腺機能低下症になると、様々な症状が出現するため、甲状腺ホルモンを投与します。橋本病の患者は女性が大半を占めており、特に中年以降に発症する例が多いです。
症状
甲状腺に炎症が起きている状態ですが、痛みはありません。数年かかって炎症が進み、外から見ても分かる程、甲状腺全体が硬く腫れるようになります。腫れによって呼吸困難につながることはほとんどありません。橋本病そのものだけなら甲状腺の機能は多くが正常であるとも言えます。中年になると甲状腺機能低下症に進行することがあり、そうすると眠くなりやすくなると共に、記憶力が低下し、疲れやすくなって、精神的にも活力が鈍ったりします。食欲は減退しますが、体重は増えやすくなります。外見上はまぶたが腫れぼったくなったり、むくんだりします。また、寒がりになることがあります。
治療法
橋本病でも甲状腺ホルモンが正常に保たれているなら治療は必要ありません。ヨウ素を摂りすぎると甲状腺機能低下症の原因となるので、ヨウ素を摂りすぎないように昆布や海藻などの摂取量には注意しましょう。甲状腺機能低下が生じている場合、大半の場合は生涯にわたってホルモン補充をしていくことが必要です。合成T4製剤などが用いられます。甲状腺が急に肥大した場合は病状の悪化やリンパ腫が疑われるので、担当医に相談しましょう。

亜急性甲状腺炎(あきゅうせいこうじょうせんえん)

特徴
甲状腺が腫れる病気のうち、「亜急性甲状腺炎」は、甲状腺に炎症が起き局所の激しい痛みを伴う疾患です。比較的治りやすく、慢性の病気になることが少ないです。原因は鼻や喉からのウイルスの侵入が考えられますが、詳細は明らかになっていません。また、感染する可能性はありません。治療を始めると多くの場合は1、2日で痛みが退き、解熱します。しかし、医師の指示のもとで約2ヵ月間は様子を見ながら投薬治療を続けます。本来は治療を受けなくても自然治癒できる病気であり、再発することもほとんどありません。
症状
甲状腺が腫れるので、のどぼとけの下あたりが膨らみます。腫れは甲状腺の一部分が硬くなってふくらんだ状態になることが多く、触ったり押したりすると激痛が走ることもあります。痛みのない甲状腺良性腫瘍とは違って、触らなくても痛みがあり、熱が出るのも亜急性甲状腺炎の特徴です。甲状腺の場所を自覚できず、耳や奥歯のあたりの痛みととらえる人も多いようです。痛みの場所は移動することもあります。また、甲状腺組織が破壊されることで、甲状腺ホルモンを血液中に急激に流出させる状態になることがあり、そうなると多汗、疲れ、動悸、息切れといった症状が現れます。
治療法
亜急性甲状腺炎は自然に治ることが多いので、症状に対する治療が主軸となります。痛みや熱に対する治療の中心となるのは、解熱鎮痛剤です。痛みが激しい場合には、ステロイドを使うこともあり、動悸や手足の震えが強くあらわれる場合には、心臓の負担を軽くする働きのある薬を使うことも少なくありません。亜急性甲状腺炎の患者さんは、長期的に見ると甲状腺機能低下症を発症することもあります。その場合には、甲状腺ホルモンを補充する治療が検討されることが多いです。

原発性副甲状腺機能亢進症(げんぱつせいふくこうじょうせんきのうこうしんしょう)

特徴
「原発性副甲状腺機能亢進症」とは、副甲状腺のトラブルがあることで、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が過剰に行なわれてしまう病気です。副甲状腺ホルモン(PTH)は骨に蓄えられているカルシムを必要な分だけ血液中に取りこむ働きをするものであるため、分泌が過剰になると、血液のカルシウム濃度が異常になってしまい、体に弊害をもたらします。同じく副甲状腺の機能を亢進させる病気でも、腎不全など他の臓器の病気が原因となり、副甲状腺のホルモンが過剰になる病態は「二次性副甲状腺機能亢進症」とされ、「原発性」とは区別されます。原発性副甲状腺機能亢進症の治療は、超音波ガイド下エタノール注入療法や内科的治療、あるいは副甲状腺病変の摘出手術などを行ないます。
症状
血液中のカルシウム濃度が上がることで、「高カルシウム血症」となり、のどが渇きます。他に吐き気や胸やけを感じ、食欲が減退し、便秘などの症状が現れます。精神的にもイライラすることが多くなるようです。しかし、自覚症状がなかったり、イライラするのは気分によるものなどと誤解したりして検査を受けることが遅れることもあります。この他、骨の中のカルシウム量が減ることによって骨が弱くなるため、骨折しやすくなったり身長が縮んだりすることもあります。尿路結石を引き起こすと激痛や血尿がみられます。
治療法
原発性副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺の病気の部分を適切に取り除くことで完治が期待できる病気です。病気の部分を取り除く方法としては、まず手術があげられます。病気の部分をうまく取り除くことができない場合には、副甲状腺ホルモンの合成と分泌を抑える薬を使用して治療を行なうことが必要となります。なお、原発性副甲状腺機能亢進症による骨粗しょう症を防ぐために、骨の吸収を抑える薬が使われることも少なくありません。