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【乳腺外科】
難治性不妊・子宮内膜症など 乳腺外科で受けられる診療

乳腺外科
診療科目
乳腺外科

「乳腺外科」は、乳がん治療を中心に乳腺にかかわる病気全般を診察します。特に乳がんは国内のがん患者のうち、大腸がんに次いで2番目に数が多い病気であり、かつ、初期のうちに処置すれば9割が治癒すると言われています。早期発見が大変重要であるため、乳腺外科では乳腺乳房専用X線である「マンモグラフィ装置」を備えているところがほとんどです。

乳がんが見つかれば外科手術を行なうことで転移や再発を防ぐことができます。他、薬物療法や放射線療法を行なうこともあります。外科医や放射線技師、看護師、薬剤師らによる連携医療が大切となっています。

乳腺外科の対象となる主な病気は、乳がんの他、良性の腫瘍である乳腺線維腺腫、乳腺症、乳腺炎、石灰化などです。

代表的な病気(病名)

乳癌(にゅうがん)

特徴
乳癌とは、乳腺組織と言われる「腺房」と腺房の集まりである「小葉」、そして「腺管」に発生する悪性腫瘍のことを言い、総患者数の99%は女性で、30~60代に多いことが特徴です。体内ホルモンの環境、遺伝的なもの、生活環境などにより、乳癌リスクは高まります。乳癌の発生は女性ホルモンが関係していて、早い初潮年齢や晩婚化による遅い初産年齢、また少ない出産数や遅い閉経、さらに閉経後の肥満と過剰なアルコール摂取などが原因にあげられています。乳癌は進行が遅いため早期発見であれば治りやすく、他の癌に比べて5年相対生存率も高くなっています。自己診断や検診で日頃からチェックする習慣をつけておくことも予防のひとつです。
症状
乳癌の代表的な自覚症状はしこりです。片側の乳房だけにできることが多く、多くは外側上部に発生します。このしこりは触れても痛くないのが特徴で、境界ははっきりせず芯が硬く、形は様々です。その他の自覚症状は乳房の異常な腫れ、ただれ、皮膚にくぼみや引きつれがある、乳頭がくぼんでいる、乳頭から血のような分泌物が出てくる、わきの下に腫れを感じる、乳房が痛みや熱を帯びて赤くなってくる、などがあります。
治療法
乳癌検診で乳癌の疑いがある、または自分でしこりなどの症状に気づいたら乳腺科や乳腺外科などの医療機関を受診しましょう。このような診療科のある病院が近くになければ婦人科でも大丈夫です。細胞診や組織診で病変の一部をとって癌かどうかを調べます。乳癌の治療法は外科手術と放射線治療、そしてホルモン療法や化学療法、分子標的治療などの薬物療法で、早期発見では乳房の切除術、必要に応じて術後の放射線治療が行なわれることがほとんど。腫瘍の大きさによっては術前の化学療法などで腫瘍を縮小させる場合も珍しくありません。術後は転移や再発の状況によって放射線治療や薬物療法が必要です。

乳腺症(にゅうせんしょう)

特徴
「乳腺症」とは、乳腺にみられる変化に対する総称です。乳房に痛みやしこりが生じたり、張りが起こったりするものを指しています。乳がんや乳腺炎などと診断がされた病気はこれには含まれません。原因ははっきりと解明されていませんが、生理や妊娠、授乳などによるホルモン分泌の増加や、加齢によって女性ホルモンがバランスを崩し、乳腺が変化することが主な原因と考えられています。乳腺症は特に治療は必要ありません。しかし、乳がんなど他の病気でないかどうかを判断するために視触診やマンモグラフィ、エコー、細胞診、針生検、MRI検査などで診察を行ないます。
症状
乳房に「しこり」ができます。この「しこり」は液体が詰まったものであり、触るとやわらかいので乳がんと区別できます。鈍い痛みもあります。「しこり」はひとつから複数できることがあり、両方の乳房にできることが多いようですが、片方だけの乳房にできることもあります。乳房には張りがみられるようになります。乳頭から分泌物が出ることもあります。 以前は乳腺症は乳がんへ進行すると言われていましたが、現在は進行しないとする説が有力です。ただし、乳がんとの見分けが難しいため、医療機関で定期的な検査を受けることが大切です。
治療法
乳腺症かどうかの検査には、医師による問診や触診・視診、マンモグラフィやエコーによる検査があり、乳腺症の確定が難しい、他の病気が疑われるなどの場合は細胞診をすることもあります。乳腺症の治療は経過観察となることが多いですが、乳腺症は症状であって病気ではないことが理由です。ただし乳腺症だと思っていた症状が初期の乳がんだったというケースもあるため、経過観察は続けなくてはなりません。なお、乳房痛は基本的に経過観察ですが治療対象になることもあり、薬物療法や対症療法を行なうことがあります。

乳腺炎(にゅうせんえん)

特徴
乳腺炎とは乳腺に母乳が溜まり、炎症が起こる病気です。主に授乳を行なうときに起こります。
産後、母乳の分泌が急激に増加する産後2週間以内に起こることがほとんど。原因は母乳がうまく分泌できないことによる「うっ滞性乳腺炎」と、細菌が入ったことで炎症を起こす「化膿性乳腺炎」のふたつです。化膿性乳腺炎は乳頭の亀裂などから黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入することで発症します。乳頭を清潔にすることで防げる病気のため、細菌が入らないように注意しましょう。
症状
化膿性乳腺炎であれば激しい症状がみられます。乳腺が赤みを帯び、乳房が腫れ上がります。膿のある部分からひどい疼痛が生じ、熱が感じられます。進行すると乳腺の内部に膿汁の塊である膿瘍を作ってしまい、38℃を超える高熱が出ます。脇の下にあるリンパ節が腫れて痛みを感じることもあります。うっ滞性乳腺炎であれば乳房が全体的に腫れます。一部や全体が硬くなり、押すと痛みがあります。乳房の皮膚が少し赤くなり熱を帯びることもありますが、比較的軽症と言えます。しかし、うっ滞性乳腺炎から化膿性乳腺炎へと進行することもあるため注意が必要です。

石灰化(せっかいか)

特徴
「石灰化」とはカルシウムの塊が体内にできる症状です。乳腺症などが原因で乳腺内にできることも多くあります。カルシウムの塊そのものは悪性でありませんが、この塊を作る原因が何らかの病気である可能性があり、検査することが望まれます。乳腺症が原因となっている石灰化は、良性のものであれば特に治療は必要ありません。良性の石灰化は乳がんに進行することがありませんが、悪性の石灰化はその原因が初期の乳がんである「乳管内がん」である可能性もあります。カルシウムの塊はごく小さいものなので、自分で触って発見することは困難です。医療機関のマンモグラフィ検査で確認をします。
症状
自覚症状はほとんどありません。カルシウムの塊は微細なものでマンモグラフィ検査でようやく見える程度の大きさです。しかし、石灰化を引き起こしている病気が進行するとそれぞれの病気の症状が現れます。乳腺症が原因となっているなら進行すると乳房にやわらかい「しこり」ができるようになります。乳頭から分泌物が出ることもあります。乳管内がんが原因となっているなら進行すると乳房に1~5cm程の固い「しこり」ができる、乳房にくぼみができるなどの症状がみられます。しこりのあるあたりに痛みや熱をもったり、腕がしびれたりすることもあります。
治療法
しこりが石灰化したとしても良性であれば経過観察となり、ほとんどのケースで治療は必要ありません。良性の場合は自然に治癒となることも多いですが、もし痛みが強いときはエストロゲン(女性ホルモンの一種)を抑える薬や鎮痛剤が処方されます。悪性が疑われるときはさらに精密検査をしていきますが、腫瘍の大きさが小さめで、広い範囲で石灰化がみられないような場合には乳房温存手術が可能。一方で腫瘍が比較的大きかったり、マンモグラフィによって広い範囲で石灰化がみられたりした場合は乳房切除術が必要になります。

乳管内がん(にゅうかんないがん)

特徴
乳癌は通常、乳汁の通り道である乳管の壁の細胞が何らかの原因で異常に増殖することで発生します。乳癌は乳管の中に広がったり、乳管の壁を破って乳管の外に広がったりしますが、非浸潤性乳管癌は癌化した細胞が乳管内に留まっているものをいいます。非浸潤性乳管癌は乳管の中に留まっているので、乳管の外にある血管やリンパ管に癌細胞が入り込むことは理論的にはありません。ゆえに他の臓器やリンパ節に転移を起こさないごく早期の癌といえます。
乳癌の発生には女性ホルモンであるエストロゲンが関係しており、初潮が早い、出産の経験がない、閉経が遅いなど、エストロゲンにさらされている期間が長いことがリスクになります。また、遺伝、肥満、高脂肪食などもリスクとして挙げられます。
症状
非浸潤性乳管癌の腫瘍は乳管の中にひそんでおり、小さいため自覚症状はほとんどありません。セルフチェックで触っても分からないことも多い疾患で、実際は乳がん検診で分かることがほとんどです。
検診で発見(60~70%) 検診でマンモグラフィを取ったときに砂のような石灰化した腫瘍が見つかるケースが多く、乳頭から乳頭分泌(乳頭から血液が出る)が出たり、しこりに触れられたり、パジェット病と呼ばれる乳頭にできる治りづらい湿疹が現れて気づくケースもあります。
治療法
非浸潤癌の疑いがある場合は手術の前に生検組織診断を行ないます。乳管内がんと確定診断された場合、手術が主な治療法です。手術には乳房切除術と乳房温存術があります。術後の再発を予防するために放射線治療やホルモン療法を行なうこともあります。非浸潤癌の段階で発見・治療ができた場合、ほとんどの場合治癒となりますが、非浸潤癌の段階では自分で触ってみてしこりなどを具体的に発見することは難しく、早期発見にはマンモグラフィや超音波での検査が重要です。