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【ドクターヘリについて】
医師を乗せて運ぶ救急医療用ヘリコプター/ホームメイト
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- ドクターヘリ

「ドクターヘリ」とは、「緊急医療」が必要な重症患者のもとへ、医師・医療スタッフを迅速に送り届けるためのヘリコプターです。
交通事故や心筋梗塞、脳卒中などの重篤な事態において、地上交通手段での到達が困難な場合や、遠隔地での救急医療が必要な際に重要な役割を果たします。
ドクターヘリには、救命救急医や看護師が同乗して現場に到着次第、ただちに救急医療を実施。また、ドクターヘリは、患者を病院へ搬送する際にも機内で高度な医療処置を行うことが可能です。これにより、搬送中の患者の状態が安定し、救命の向上が期待できます。なお、日本国内では、2001年(平成13年)より、ドクターヘリの本格運用が開始されました。
さらに、ドクターヘリは離島や山間部など、通常の救急車では到達が困難な地域にも対応可能なことから、救急医療の地域格差をなくす手段とされています。他にもドクターヘリは、緊急事態に迅速に対応するインフラとして、災害時や大規模事故にも対応できる体制を整えており、救急医療において不可欠。このようにドクターヘリは、今後も重要性を増し続けていく存在なのです。
ドクターヘリについて
ドクターヘリとは救急医療用の医療機器等を装備し、応急救護活動のできるヘリコプターのことを指します。救急医療専門医及び看護師がドクターヘリに搭乗し現場に直接出向いて救急治療ができるため、応急救護が迅速に行なえるメリットがあります。
ドクターヘリは一刻を争う傷病者の手当てが可能なため、後遺症の軽減にもつながります。そのため、全国的に導入が進められています。
ドクターヘリの機動性
ドクターヘリは消防からの出動要請が入ると平均3.3分で出動しています。傷病者の生命危機に迅速な対応が求められるため、時間を要する書面での確認は省略されます。日ごろからドクターヘリが迅速に出動できるよう、保守メンテナンスは欠かせません。
医療整備について
ドクターヘリの内部装備は救急車と変わらずに応急対応ができるように施されています。裂傷の手当てを行なう消毒薬から、エコー機器、人工呼吸器等、様々な医療器具が整備されています。また、医療機器はいつでも素早く使えるように担当医と看護師が恒常的に作動確認をしています。
運航スタッフについて
ドクターヘリの出動には運航スタッフが必要となります。運航スタッフはパイロットと整備士の2名で、出動時はペアで行動します。ドクターヘリの出動中は、現在地の確認作業や着陸場所の策定を行ないます。また、傷病者の移動の手伝いや、付き添う同伴者にヘリコプターに搭乗する際の注意点の説明もします。ドクターヘリのパイロットはその存在の特異性から豊富な知識や経験が求められるため、ベテランのパイロットが採用されています。
医療スタッフについて
ドクターヘリの医療スタッフとして、担当医と看護師が搭乗します。大学病院では、研修の一環として研修医が指導医と共にドクターヘリに搭乗することもありますが、基本的には応急対応に優れた経験豊富な医師が選ばれています。
近隣病院の搬送について
ドクターヘリのメリットとして、傷病者の搬送が地上よりも迅速に行なえることが挙げられます。病院の屋上部分や敷地内に、ドクターヘリを受け入れるヘリポートを設置する病院も増えてきています。
災害出動について
ドクターヘリは、災害時に有効な存在。地震や津波、積雪や雪崩等の影響で陸路が塞がれてしまうことが多くあります。その際にドクターヘリが出動すれば空域から現場に急行できます。ドクターヘリの導入は、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに、全国的に進められています。