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【医師監修】皆さんは「O脚・X脚」といった、脚の変形に悩んでいませんか?O脚は過度な外股、X脚は過度な内股の状態を指しますが、実はO脚・X脚は見た目に影響するだけでなく、すぐに治療が必要な疾患が隠れている場合もあるんです!今回は「O脚・X脚の診断方法」や、「O脚・X脚の治療方法」についてお話致します。

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O脚(外股)・X脚(内股)の悩みを解消する整形外科での治療

O脚(外股)・X脚(内股)の悩みを解消する整形外科での治療

あなたは、ご自身のO脚(外股)やX脚(内股)が気になって、スカートをはくのをやめてしまった経験はありませんか?

O脚・X脚とは、膝関節が外側か内側に湾曲した状態のこと。
実はO脚・X脚は、乳児期から幼少期にかけて誰もが経験するものなのです。

しかし、そのO脚・X脚の状態が成人してからも続いていると、膝に負担がかかりますし、放置することによるデメリットも非常に大きいと言われています。

すぐに治療を必要とするかどうかは程度によりますが、自分のO脚・X脚の状態を正しく把握し、必要な場合にはなるべく早い段階で治療を開始できるように、病院を受診した方が良いでしょう。

「O脚やX脚は見た目が悪いから嫌…」と悩みを抱えている人も、整形外科の病院で改善できる場合があります。

今回は、見た目にも将来の健康にも関係するO脚(内股)・X脚(外股)についてのお話です。
この記事でO脚・X脚の原因や診断方法などを学び、必要な場合は迷わず整形外科の病院を受診しましょう。

O脚X脚とは?

O脚・X脚とは

そもそも、O脚やX脚とはどういったものなのか、皆さんは理解できているでしょうか?

先ほどお伝えした通り、O脚・X脚は乳児期から幼児期にかけて誰もが経験するのですが、その過程を生理的O脚生理的X脚と呼びます。

O脚・X脚の原因

膝関節や下肢筋力がじゅうぶんに発達していない乳児期は、一般的にO脚の状態にあることが多いもの。

その後、成長していくにしたがって、膝が内側に入っていくX脚の状態に移行します。
多くの場合、この過程を経て、7歳前後で成人と同様の脚の形に変わっていくそうです。

つまり、乳児期や幼児期、あるいは少し遅れた成長期でのO脚やX脚については、それほど問題視する必要はありません。

しかし、生理的O脚・X脚とは違い、中には病的なO脚・X脚、あるいは先天的・後天的なO脚・X脚、そして外傷後に変形してO脚・X脚になってしまう場合もあります。

これらは症状や原因によって、適切な治療が必要です。

病的なO脚・X脚の場合には、「くる病」「骨格異常」などが考えられます。

くる病は、先天的理由として遺伝性ビタミンD依存症、後天的理由としてビタミンD欠乏症やカルシウム・リン酸の摂取不足、吸収低下、代謝異常、そして薬の副作用などを原因とする、骨の石炭化障害です。

くる病は乳幼児時期に見られる骨格異常を典型的な症状としていて、膝関節だけではなく、脊椎や四肢骨に湾曲などの変形が見られます。

最近では、後天性のビタミンD欠乏症や、カルシウム・リン酸の摂取不足などを原因としたくる病は見られなくなってきており、ほとんどが先天性の遺伝が原因と言われているそうです。

同じように病的なO脚・X脚として、「ブラウント病」というものがあります。

こちらは脚が湾曲する疾患で、頚骨(けいこつ)の発育や成長軟骨に異常がある場合に発症し、主にO脚状態になるのが特徴です。

1歳未満の乳児期に脚に負担をかけることによって、膝の内側の骨格が損傷し、外側の骨格と比べ成長に差が出てしまうことが、原因のひとつと言われています。

X線を用いた検査を行ない、もしブラウント病だった場合にはすぐ治療を開始して下さい。

整形外科の病院でのO脚・X脚の診断方法

整形外科の病院でのO脚・X脚の診断方法

O脚、及びX脚であるかどうかは、自分自身でも判断することができます。

O脚の場合「左右のくるぶしを揃えてまっすぐ立った状態で、両ひざの内側が接するか」X脚の場合「両ひざの内側が接した状態で立ったときに、くるぶし同士もくっつくか」をチェックして下さい。

これに当てはまる場合はO脚・X脚であると言えますが、自己判断では原因を特定することまではできません。

先ほどお伝えした通り、一般的に幼児期までは生理的O脚、生理的X脚の可能性が高いのでしばらく様子を見るようにしますが、小児期を過ぎても改善されないようであれば、整形外科の病院で一度検査をした方が良いでしょう。

O脚もX脚も、X線検査で骨の形状を確認して、骨や関節、靭帯に異常がないかを確認して診断を行ないます。

O脚・X脚の予防と気を付けること

O脚・X脚の予防と気を付けること

くる病やブラウント病は、生活習慣で予防することが可能です。

くる病の場合は、魚類などに含まれるビタミンDやリン酸、そしてカルシウムを多く摂取し、定期的に日光に当たるようにしましょう。

ブラウント病の場合は、乳児期に無理に歩かせようとしたり、膝関節に負担がかかったりするようなことをしなければ、多くの場合は心配ありません。

病的なO脚・X脚以外でも、症状によっては膝周りの筋力強化やストレッチを行ない柔軟でしっかりした下肢筋力を付けることで、関節や骨の変形を予防することができます。

特に高齢者に多く見られるO脚に「変形性膝関節症」を原因とするものがありますが、これは関節軟骨の老化によるもので、骨や軟骨、靭帯などの外傷や関節炎などの後遺症として発症するO脚です。

そのため、老化による筋力の低下を防ぐことや、膝への負担軽減、血行促進などを心がけることで予防効果は高まります。

X脚の治療方法

X脚の治療方法

先ほどもお伝えした通り、成人になってもX脚が治らない場合や、状態がひどくなる場合、あるいは両足均等ではなく片足だけに症状が見られる場合などは、整形外科の病院の受診が必要です。

治療は、症状が軽い場合は保存療法を行ないますが、保存療法では対処できない程症状が重い場合は手術療法を行ないます。

保存療法は主に、痛み止めなどの薬を使用して痛みをコントロールしたり、膝周辺の筋肉を鍛えたり、ストレッチしたりすることで改善を目指す治療法です。

一方の手術療法は、「関節鏡手術(かんせつきょうしゅじゅつ)」「人口膝関節置換術(じんこうひざかんせつちかんじゅつ)」などが選択されます。

かつてはインソールを使った矯正法も行なわれていましたが、現在はあまり積極的には行なわれていないようです。

O脚の治療方法

O脚の治療方法

幼児期のO脚は生理的なものなのですが、O脚が原因で内股や姿勢の悪さなどが習慣化してしまうと、成人になっても改善されないことがあります。

また、下肢筋力が向上しない場合や肥満の場合も膝への負担が大きくなり、O脚が改善しなかったり悪化したりすることも。

幼児期にも、O脚の原因になりそうなことは避けるように、気を付けて生活するのが望ましいでしょう。

O脚の場合も、X脚と同様に保存療法、または手術療法を行ないます。
特に老化による「変形性膝関節症」は膝への負担が大きく、痛みも出てきますので、整形外科の病院で状況を確認し適切な治療をするようにしましょう。

高齢になると、手術療法が必要な状況でも体への負担を考えて保存療法を選択しなければならない場合もありますので、できるだけ早い段階で治療することが重要です。

O脚もX脚も、見た目が良くないだけでなく、血行不良や骨のゆがみに繋がるものです。

そのため、変なところに脂肪や贅肉が付いてしまったり、姿勢が悪くなることで肩こりや腰痛などを引き起こしてしまったりします。

成人でO脚やX脚に悩んでいる人は、まず整形外科の病院を受診し病的なものでないかを確認してから、筋力トレーニングやストレッチなどのリハビリを行なって治療すると良いでしょう。

原因と治療法が分かればO脚・X脚は改善できる可能性が高いので、なるべく早い段階から取り組んで下さいね。

■参考参照サイト:

※この記事は、2017年4月時点の情報に基づいて作成されています。

※当サイトは原則「リンクフリー」と致しております。

監修医師プロフィール

産業医 山田 琢之たくじ 先生 (エスエル医療グループ栄内科

エスエル医療グループ栄内科 院長 山田 琢之先生

略歴

昭和30年
愛知県生まれ
昭和54年
愛知医科大学卒業
名古屋大学医学部予防医学教室入局
昭和60年
名古屋市職員健康管理センター所長
名古屋市産業医
平成5年
医学博士(名古屋大学)
平成6年
愛知医科大学助教授(産業保健科学センター)
平成8年
名古屋大学医学部講師(非常勤:予防医学)
平成12年
エスエル医療グループ「栄内科」院長
なごや労働衛生コンサルタント事務所長
平成13年
愛知医科大学客員教授
平成20年
日本労働安全衛生コンサルタント会愛知支部長

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