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腎結石・糖尿病性腎症など 泌尿器科で受けられる診療


泌尿器科
診療科目
泌尿器科

「泌尿器科」は尿の経路にかかわる臓器と男性性器を主に扱います。女性性器に関する病気は婦人科病院で治療します。

泌尿器科の治療対象となる病気は、腫瘍性疾患(前立腺癌、腎癌、膀胱癌、腎盂尿管癌、精巣癌、陰茎癌、副腎腫瘍など)や、尿路結石症(腎結石・尿管結石など)、排尿機能に関する疾患(前立腺肥大症・夜尿症・尿失禁など)、先天奇形(停留精巣・尿道下裂など)、男性不妊症・男性性機能障害などがあります。

腎結石(じんけっせき)

特徴
腎結石とは腎臓から尿道にかけての尿路にできる尿路結石の一種で、特に膀胱よりも上に炎症が起こる上部尿道結石(腎結石及び尿管結石)を指します。ちなみに膀胱よりも下に炎症が起こる尿路結石は下部尿道結石(膀胱結石及び尿道結石)と呼ばれるものです。腎結石は主にシュウ酸カルシウムあるいはリン酸カルシウムからなる硬組織で、高シュウ酸尿を生じる痛風や副甲状腺亢進症などの病気が原因となります。水分を発散させる働きのあるアセタゾラマイド剤やステロイド剤の使用、体内の水分量が少ない場合などに発症することもあります。
症状
腎結石では石ができた部位によって症状に違いがあり、腎臓内部にできた場合には痛みはあまりありませんが、腎臓から尿管の出口付近にできると痛みが出ます。石が大きく表面に凹凸がある場合には痛みが激しくなることが多いですが、尿路の下の方に結石がある場合よりは痛みは小さいものです。痛み以外の症状は、頻尿、尿の濁りや血尿、尿潜血で、発熱を伴うことも少なくありません。確定診断には造影剤を用いたX線透視法である排泄性腎盂造影検査(IVP/DIP)が有効です。
治療法
腎結石の治療には石を体外に出すための多量の水分摂取と上下にはねる運動を組み合わせた水運動療法がありますが、石が大きい場合には結石の溶解剤が使われます。さらに体の外から衝撃波を当てて石を砕く体外衝撃波砕石術(ESWL)、尿道から内視鏡を入れ、結石を直接見ながらホルミウムレーザーで結石を破砕する経尿道的尿路結石除去術 (TUL)、腎臓に穴を開けて内視鏡を挿入し、そこからレーザーなどで石を砕く経皮的腎砕石術(PCNL)などの物理的な破砕手術法も有効です。これらの手術法は安全性が高く体への負担が大きくありません。高齢者も安心して受けられます。

腎周囲炎(じんしゅういえん)

特徴
腎周囲炎とは文字通り腎臓の周囲や腎臓実質に細菌感染による炎症が起きるものです。原因菌となる細菌は同じ腹腔内の臓器である位置の関係から大腸菌が最も多くみられます。大腸菌が膀胱に入り、尿管へ逆流することで膀胱炎となることもしばしば。また腎臓は全身からの血流量が多い臓器で、化膿した傷からの細菌が運ばれてきたり、何らかの全身的な感染症が血流やリンパ経路を通って腎臓に運ばれ腎周囲炎となることも珍しくありません。さらに結石が急に尿管に落ち込んだ場合、腎臓周囲に尿が漏れて炎症を起こすこともあります。
症状
腎周囲炎は腎実質や腎臓周囲に炎症が起きているということです。炎症には4つの特徴があり、「発赤」「腫脹」「発熱」「痛み」が出ます。これらは体が炎症が起きていることを知らせたり、さらに炎症と闘っているために起きる症状。腎周囲炎は腹腔内の見えない臓器で起こるので発赤は確認できませんが、CTなどで腎臓の主張を確認することは可能です。他覚的に分かりやすい所見としてまれに高熱が出ます。また腰部周囲の痛みが出ることも多くあり、尿管結石などと鑑別しなければいけません。
治療法
腎周囲炎は細菌感染ですから、その細菌に効果のある抗生物質を投与します。また、高熱が出ることがあるので脱水予防に点滴をしたり、腰部周囲の強い痛みに対して鎮痛剤を打ちますが、鎮痛剤は解熱効果もあるので慎重な使用が必要です。また腎周囲に膿が貯留した場合には穿刺して膿を排出させ、穿刺で排出しきれなければ切除手術は避けられません。いずれにしても初期に短期間で完治させることが慢性化させないために重要となります。

糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)

特徴
糖尿病性腎症とは糖尿病の3大合併症のひとつで、糖尿病に伴う高血糖状態の持続により、腎臓内の糸球体の毛細血管が障害されて糸球体の機能に異常が生じる病気です。糸球体でこしとられる体に必要なタンパク質が排出される一方で、体に不必要な老廃物や余分な水分が濾過できなくなって体内に残ってしまいます。その結果、腎機能の低下につながり、早期腎症、顕性腎症、腎不全へと進行し、最終的には透析療法期への移行が避けられません。
症状
糖尿病性腎症では基本疾患として糖尿病があるため、1型、2型を問わず進行した糖尿病に伴う症状が現れ、網膜症状としては目のかすみや暗点の出現、神経症状としては手足の感覚の鈍化や麻痺、その他の症状としては皮膚にできた傷が治りにくい、喉が渇いて多飲になる、空腹感が強くなる割に体重が減少するなどです。腎臓に限った症状としては早期腎症の段階では自覚症状はなく、尿検査でタンパク尿を指摘される程度ですが、顕性腎症になると尿中のタンパク質漏出が増え、むくみ、息切れなどの症状が現れ、腎不全に陥ると尿量の減少や意識混濁などに至ります。
また、尿検査をする際に尿内に微量に出始めた時点からチェックできるため、アルブミン尿の検査も必要になります。
治療法
糖尿病性腎症の治療は糖尿病の治療が大前提で、厳格な血糖値コントロールとそのためのカロリー制限を主体とした食事療法と運動療法を厳守することが必要。顕性腎症以降のステージの糖尿病性腎症の治療は血糖値コントロールに加えて、腎臓の負担軽減のための塩分摂取量の厳密な制限と降圧剤の投与が欠かせません。降圧剤の中には初期の糖尿病性腎症に効果的とされる新薬も発表されていて、その効果に期待が高まるものもあります。

尿道炎(にょうどうえん)

特徴
尿道炎とは下部尿路感染症のひとつで、淋菌、クラミジア、大腸菌等の細菌類やヘルペスウイルスやアデノウイルスなどのウイルス類が尿道(膀胱から排尿口までの部分)に付着してそこに炎症を起こす感染症です。尿道炎の原因菌には淋菌やクラミジア菌が多いとされていますが、それ以外の菌などによる非淋菌性(あるいは、非クラミジア非淋菌性)尿道炎も広がっていて、中には抗生物質に耐性(効かなくなる)を持つ菌も出現してきています。
症状
尿道炎の症状は男性に顕著で、排尿時の痛み、むずむず感、灼熱感さらにはこれらの不快感に伴う排尿困難や頻尿などがあります。また尿道から膿が出て気付く場合もあり、特に淋菌感染の場合には黄白色の膿が出てきます。女性の場合には症状があまり明らかではなく、膿の分泌も顕著な症状ではありません。尿検査である程度の診断の目安が付きますが、現在はPCR法を使った遺伝子検査が行なわれていて尿道炎の原因菌を正確に決めることができ、それによるピンポイントでの抗生物質の選択が可能になっています。
治療法
尿道炎の治療には抗生剤の服用が第一選択肢です。抗生剤への耐性菌であった場合には治療が長引きます。また、菌を完全に死滅させないと容易に再発しますから自己判断での薬の服用中止をしてはなりません。まれなケースとして先天性の尿管などの器質障害がある場合や腎機能が低下している場合には手術が適用されることがあります。便秘による尿道圧迫も尿道炎には良くありませんから便秘はきちんと直し、さらに陰部を清潔に保つこと、性交渉の際に清潔を保つことなども大切になります。

尿道狭窄(にょうどうきょうさく)

特徴
尿道狭窄とは尿道が狭くなって排尿しづらい状態のことです。原因としては尿道損傷するようなけが、尿道や尿管の炎症(硬化性苔癬という皮膚病など)、尿道カテーテルでの損傷、手術の後遺症(前立腺肥大や膀胱がんなど)、前立腺がんに対する放射線治療などがあります。原因不明の場合もあり、何とか排尿できれば病院にさえ行かないことも多く、適切な治療が施されないままのことも少なくありません。医療者の間でも原因や治療法などについて周知されていない病気のひとつです。
症状
排尿の経路である尿道が狭くなる病気なので排尿に不具合が出ます。スムーズに排泄できなくなり、だんだんと自力での排尿もしづらくなることもしばしば。排出すべき尿が出ないことで尿路感染症を起こしたり、逆行性に膀胱や腎機能に障害が出ることも少なくありません。排泄に関してはその人の日常生活に密接に影響するため、その結果外出しづらくなったり、旅行に生きたくても控えたりという悪循環が起こることもあります。尿道狭窄は根治治療をしないと症状を繰り返すこともある厄介な病気です。
治療法
尿道狭窄の根治治療法は2つあります。ひとつめは外科的な手術で根治を目指す尿道形成術で、狭窄している部位を切除し正常な尿道と繋ぎ合わせる手術です。2つめは体のどこかから尿道の代わりになる組織を採取して、それを使って尿道を作る代用組織利用尿道形成術。狭窄している部位や距離によってどの術式にするかが検討されます。また、簡易的な方法として尿道ブジーを使って尿道を広げる処置があり外来でもできますが、痛みや出血が強くまた再燃も強いのが難点です。
少しでも違和感等を感じた場合は早めに泌尿器科を受診することをおすすめします。

尿毒症(にょうどくしょう)

特徴
尿毒症とは腎不全の末期に起こる全身的な症状を指し、腎臓の働きが正常の15%未満まで低下した状態で老廃物を体外に排出できなくなり、老廃物が体内に貯まって行く一方になります。こん睡状態から死に直結する危険な症状のため、早急に対応しなければなりません。慢性腎炎がある人で自覚症状がはっきりしないまま尿毒症にまで至ってしまうこともあるので慎重なフォローが必要です。急性腎不全では急激に尿毒症の状態まで達してしまいます。
症状
尿毒症の症状としては、神経系では脳や目の知覚異常、けいれん、錯乱、こん睡、循環系では高血圧、動悸、息切れ、息苦しさ、心内膜炎の発症、血液系では貧血や出血傾向、血管の石灰化、電解質系ではナトリウム、カルシウム値の低下とカリウム値の上昇、消化器系では嘔吐、食欲低下、さらには尿量減少、全身的なむくみ、疲れやすさなどがあります。急性の腎不全の場合には症状がはっきりと現れますが、慢性腎不全の場合には症状がはっきりしない場合もあります。
治療法
尿毒症の治療法は軽度であれば内服薬を飲むことが可能ですが、最終的には人工透析を行なう他、場合によっては腎臓移植の必要がでてくることがあります。人工透析では透析膜の入った人工透析器(ダイアライザー)が腎臓の役目を果たして患者の血液から老廃物を排除してくれますが、QOLの低下は回避できません。連続携行性的腹膜透析(CAPD)ではダイアライザーの代わりに自分の腹膜を透析膜として利用する方法で、人工透析でのQOL低下を回避できます。個々の症状に対する対症療法として重要なのはカリウム値を下げることと肺水腫への対応ですが、医師や看護師等からの指示をしっかり守ることが大事です。

馬蹄腎(ばていじん)

特徴
馬蹄腎とは、本来は左右にひとつずつある腎臓が中央よりも下の部分で癒合してU字型になり、馬のひずめのような形になったものを指します。非遺伝性の腎臓奇形の一種で、400-600人にひとりに見られる比較的多い病気です。馬蹄腎自体は病気という訳ではないのですが、水腎症、尿路感染症、尿路結石などを伴うことがあるため無視できません。馬蹄腎の原因は胚の発生初期の段階に、組織の異常増殖や圧迫によって融合すると考えられています。
症状
馬蹄腎は腹部エコー検査で偶然に発見されることが多いことから分かるように多くの場合は無症状ですが、軽い腹痛や腰痛、吐き気などが現れることがあります。馬蹄腎は尿路に生じる種々の病気の症状の原因であることが多く、特に馬蹄腎に共存することが多いのは尿路結石の症状である尿路の熱感や腹痛です。また、尿路感染症になることも多いのですが、その症状としては頻尿あるいは尿の出が悪くなったり、尿タンパク、血尿、潜血が見られることなどが挙げられます
治療法
馬蹄腎は腎臓の奇形ではあるものの、通常は特に日常生活に支障を来すこともないため放置されますが、結石症形成による症状や感染に伴う血尿などがひどくなった場合には手術の適用となります。馬蹄腎は腎臓の奇形に伴って血管や尿管の伸び方の異常、結石、組織の炎症などの多くの問題を伴うため、手術は術前の詳細な画像診断などを行なってから施行されます。子供の場合は他の臓器の奇形を伴っていることがあるため、そちらへの配慮も行なわなければなりません。

非淋菌性尿道炎(ひりんきんせいにょうどうえん)

特徴
非淋菌性尿道炎とは尿道炎の内で淋菌を原因菌としないで発症する尿道炎のことです。尿道炎を、1)淋菌性、2)クラミジア性、3)非淋菌性非クラミジア性の3つ分けることもあり、この場合には非淋菌性尿道炎は、2)及び3)に分類されます。したがって非淋菌性尿道炎では、クラミジア菌が最も多く検出される原因菌で、その他には、マイコプラズマ菌、トリコモナス菌、大腸菌等があります。マイコプラズマ菌感染の場合には再発することがあるので、きちんとした治療を受けることが必要です。
症状
非淋菌性尿道炎の症状は、淋菌性尿道炎と同様に感染当初の尿道付近の違和感から始まって、排尿時のむずむず感、痒み、熱感、痛みなどと共に尿に膿が混じるようになり、尿道の不快感から尿意を頻繁にもよおすようになります。非淋病性尿道炎の炎症は淋菌性尿道炎と比べて比較的弱いため、膿の色が淋菌性尿道炎の場合よりも薄くて透明であることが多いです。尿道炎は尿中の菌を培養、あるいは遺伝子解析(PCR法)で特定することができ、その結果原因菌が淋菌以外であれば非淋菌性尿道炎と確定されます。
治療法
非淋菌性尿道炎の治療には抗生物質が使われますが、その中でもマクロライド系、テトラサイクリン系、ニューロキノン系抗生剤が有効です。クラミジア菌に対しては1回の服用で効果が出る抗生剤もあります。近年マイコプラズマ菌の中にマクロライド系の抗生剤に対する耐性菌が出現し、治療が困難になっているのが現状で、耐性菌に対しては他の抗生剤の使用で対応するしかありません。非淋菌性尿道炎の予防には性行為のあとに排尿して菌を流してしまうのが良い方法です。

膀胱炎(ぼうこうえん)

特徴
膀胱炎とは尿を溜める臓器である膀胱に炎症が起きる病気です。大腸菌やぶどう球菌などの細菌が尿道を通って膀胱に入り、繁殖することで引き起こされます。女性は男性よりも尿道が短く、膣や肛門と尿道が近いことから膀胱炎は女性に多め。体力や抵抗力が落ちているときや月経の前後にかかりやすくなる点が特徴です。また、膀胱炎を放置すると細菌が腎臓内の腎盂にまで広がり、腎盂腎炎になる可能性があるため注意しましょう。
症状
膀胱炎になると頻尿や残尿感がある他、排尿時に痛みを伴ったり、尿の白濁や血尿が出たりすることがあります。尿が白濁するのは膀胱の粘膜がはがれるなどして尿と混ざるためです。また、細菌により膀胱の粘膜が傷ついた場合に血尿が出ることもしばしば。排尿時に痛む箇所は下腹部や尿道口で、腎盂腎炎の場合は発熱や腰痛を伴います。一般的に膀胱炎では熱は出ません。したがって発熱や腰痛があれば腎盂腎炎の可能性が高いです。
治療法
膀胱炎の治療には抗生物質が効果的となり、原因菌を死滅させることにより多くは3~7日以内に症状が治まります。併せて水分を多めにとって尿とともに菌を外へ出すことも有効。膀胱炎を予防するためには日頃から体力や抵抗力をつけ、ストレスを溜めないようにしましょう。また体を冷やすと膀胱炎になりやすいため、特に下半身を冷やさないことが大切です。生理用ナプキンをこまめに変えて清潔にしておくのも良いでしょう。

膀胱尿管逆流(ぼうこうにょうかんぎゃくりゅう)

特徴
膀胱尿管逆流症とは、正常な尿の流れ(腎臓―尿管―膀胱)が尿管~膀胱に入る部分で通過障害を起こして逆流する病気で、先天的な障害のある場合と後天的にこの部分が弱くなって逆流が起こる場合の2種類です。しかしこの2つの原因ははっきりと分けられない場合が多いです。正常な場合、排尿時に膀胱と尿管のつなぎ目は閉じて膀胱の出口からだけ尿が出ますが、この病気の場合、つなぎ目が完全に閉じないため尿が逆流して腎臓に逆戻りしてしまいます。子供の病気で、腎盂腎炎での発熱で受診して偶然見つかる場合が少なくありません。
症状
膀胱尿管逆流症では尿が膀胱と尿管・腎臓の間に停留するので細菌感染が起こりやすく、尿路感染症を併発することが多いです。特に血液が豊富で細菌の棲み着きやすい腎臓で炎症を起こした場合が腎盂腎炎と呼ばれ、その場合高熱を伴う排尿異常(痛み、頻尿、尿漏らし)などが現れます。また、学校の検診の尿検査で異常が見つかり、その後精密検査を行なって逆流症の発見に至るケースも稀ではありません。尿道に細いチューブを入れ、ここから造影剤を流し込んでX線透視、または超音波検査により確定診断が可能です。鼻水・咳といった所謂風邪の症状がないのに高熱をくり返す場合、尿路感染症を疑う必要があります。
また、4~5歳になっても昼間にもおもらしをしていたり、排尿回数がとても多い場合や少ない場合も逆流が見つかる場合もあります。
治療法
膀胱尿管逆流症の治療は、子供の年齢や逆流の程度に応じて色々な選択肢が取られます。まずは抗生物質や抗菌剤の長期間投与という保存的治療が行なわれますが、逆流の程度がひどくて腎臓に異常がある、あるいは腎機能が悪化しているような場合には手術の適用となります。これは尿管と膀胱のつなぎ目を切除して膀胱に尿管を通す方法で、極めて高い効果があります。先天的な膀胱尿管逆流症は成長に伴って自然治癒することも多いため、軽症の場合には尿路感染に注意しながらの経過観察となります。
どのようなプランで治療するかは子供の年齢・性別・病気の程度によって様々ですので、医師とよく相談して下さい。
逆流性の長期的合併症として腎不全や高血圧を伴わないように注意し、管理していくことが大切です。

慢性腎不全(まんせいじんふぜん)

特徴
慢性腎不全とは、腎臓の機能が正常の状態の30%以下まで低下した状態を指し、腎臓の持つ最も重要な機能である糸球体での濾過作用が落ちてくるため、老廃物が排出されずに体内に溜まってくる状態です。血液中のクレアチニン量などから算出したeGFRという値と、原因疾患及びタンパク尿の有無を総合して判断される慢性腎臓病の重症度の判定基準(G1-G5)の内のG4以降の段階が慢性腎不全に相当します。この状態になると腎機能の回復は期待できず、G5期に入ると透析や腎移植対応を考慮せざるを得ません。
症状
慢性腎不全の症状は、神経、知覚、循環系、消化器系、血液系、電解質系など全身に及び、血圧上昇や体内に水が溜まることで心不全を起こしたり、カルシウムやナトリウムが減る一方でカリウムが増え、それが心臓に悪影響を及ぼして突然死につながることもあります。特に進行した慢性腎不全の症状は老廃物が体外に排出されないことで起こる夜間多尿、(末期には乏尿)、むくみ、高血圧、けいれん、吐き気、疲労感などで、尿毒症の症状と重なるものです。
治療法
慢性腎不全を放置すると死に至るため、きちんとした対応が必要です。急性腎不全の場合には原因を突き止めて治療を行なえば治ることもありますが、慢性腎不全の末期になると血液透析によって排泄されなくなった老廃物を人工的に体外に排除しなければなりません。残る方法としては腎臓移植という究極の方法があります。また、高血圧や糖尿病対策の薬剤の使用が必要で、日常生活においても血圧の管理、塩分、水分、タンパク量、ナトリウムとカリウム量を厳密に管理した食事療法が必須になります。

淋病(りんびょう)

特徴
淋病とは淋菌による感染症です。代表的な性感染症のひとつで、1回の性行為で感染する確率は約30%と言われています。男性の場合は感染機会から2~7日の潜伏期間の後、尿道炎や精巣上体炎を引き起こします。女性の場合は感染後も症状が現れないことが多いです。また、子宮頸管炎、子宮内膜炎、卵管炎などの原因となります。また、結膜炎、咽頭炎、直腸感染などの発症も見られ、妊娠中に感染すると産道感染により新生児結膜炎を引き起こすことも少なくありません。
症状
淋病の症状は男性では顕著に現れることが多く、尿道に違和感があり、排尿時に痛みを伴って色の付いた膿のような分泌物が出ます。女性の場合、おりものの増加や不正出血を認めることもありますが、症状が明らかでない場合も多いです。進行し、卵管炎、腹膜炎などを起こしてから初めて気付くこともあり、放置すると骨盤感染症や不妊になる恐れもあるので注意しなくてはなりません。PCR法などによる正確な診断を行なうことができるようになってきているため、気になったら恥ずかしがらずに早めに受診することです。
治療法
淋病の治療には非常に効果の高い2種類の抗生物質が用いられます。一般的にはこれらの抗生物質を1回注射するだけで淋菌を殺すことができますが、精巣上体や骨盤内に炎症が広がり重症化した場合は複数回投与が必要です。またパートナーも感染している可能性があり、治療が必要になることも珍しくありません。治癒したと確認するまでは感染する可能性があるので性行為は控えましょう。症状がなくなっても決められた用量の抗生物質を服用しなければ再発することがあります。

梅毒(ばいどく)

特徴
梅毒とは、梅毒トレポネーマ菌を原因菌とする性感染症のこと。近年再び患者数が増加傾向にあり、日本では2011年以降男女共に急激に増加しています。主な感染経路は性的接触によるもので、オーラルセックスでの感染も否定できません。また、妊娠中に感染すると胎盤を通じて胎児に感染することがあります。感染しても症状が出るまでに時間がかかるため、見過ごしてしまいがちな病気なので注意が必要。また、治療が不十分であると再発することもあります。
症状
梅毒の症状は感染後の第一期から第四期梅毒までの四段階の時間の経過によって変化します。初めは感染した部位にしこりができたり、鼠径部のリンパ腺が腫れたりしますが、症状が出たり消えたりするため見過ごしてしまいがちです。初めは感染部位に留まっていた菌はそのまま何もしないで数ヵ月間放置して置くと全身に広がり、手のひらや足の裏に赤い発疹が出ることも珍しくありません。感染後3年以上経過するとゴム腫と呼ばれる腫瘍が皮膚などにでき、その後大動脈炎や進行麻痺などを認めることがあります。
先天梅毒では出生児に貧血や肝脾腫を伴い、口周囲、陰部周囲、手足にびまん性扁平浸潤が認められます。学童期以降に発症する晩期性先天梅毒では歯の形成不全、実質性角膜炎、内耳性難聴が認められます。
治療法
梅毒の治療にはペニシリン系の抗菌薬が用いられます。特に感染初期の場合、感染が確認されても症状があまり出ないことが多いため、医師が処方した抗菌薬を指定の期間飲まずに途中でやめてしまう人がいますが、症状が無くても菌が体内で生き続けている場合が多いので注意が必要です。治療方法には筋肉注射や点滴、内服などの方法がありますが、日本では内服がメインになっています。感染拡大を防ぐために治療中のセックスを控えることはもちろんのこと、避妊具なしの不特定多数とのセックスも避けて下さい。