施設検索/ホームメイト・リサーチ

ご希望の病院・医院情報を無料で検索できます。

ドクターマップ

病院・医院情報

花粉症の治療法⑤ 抗原特異的免疫療法



花粉症の治療方法として一般的なものは、薬剤を投与することによる対症療法です。これらは症状を抑えることはできますが、根本的な改善にはなりません。花粉症の根本的な治療とは、花粉に過剰な反応をしてしまう体質を変えること。ここでは、体質を変える治療法として、抗原特異的免疫療法(減感作療法)をご紹介します。

体質を変える根本的な治療法

体質を変える根本的な治療法

抗原特異的免疫療法は、「減感作療法」とも呼ばれています。具体的には、アレルゲンをあえて皮下注射し、それを繰り返すことでアレルギー体質を無くすものです。つまり体質そのものを変えることでアレルギー反応を無くし、花粉症を治療するものです。

治療の手順

治療の手順

抗原特異的免疫療法(減感作療法)は、長期的に行なう治療方法です。一定の手順を踏まえる必要があり、また決めたスケジュールに沿って確実に治療を続けなければいけません。

検査

検査

まず花粉症の原因になっている原因物質(アレルゲン)を特定する検査として、血液検査や皮内テストを行ないます。原因物質の種類によっては健康保険が適用されるため、治療費用を抑えることができる場合があります。

継続的な注射

継続的な注射

検査によって原因物質(アレルゲン)が特定されたら、その原因物質を薄めたエキスを皮下注射します。最初は極めて薄く希釈したものからはじめ、週に1回程度の注射を続け、少しずつ濃度を高めていきます。

ある程度の濃度に到達したら、注射する頻度は2週間に1度、月に1度と少なくなっていきます。

この注射治療による体質変化は、最短でも3ヵ月程度がかかるとされており、長期的に効果を持続させたい場合には、2年から3年程度注射を続ける必要があります。

抗原特異的免疫療法のメリット

抗原特異的免疫療法のメリット

抗原特異的免疫療法(減感作療法)のメリットは、まず費用的な面です。薬などを投与する対症療法の場合、症状が出るたびに薬を購入する必要があるため、長期的に見れば薬代は莫大な費用になります。一方の抗原特異的免疫療法(減感作療法)では、一定期間の注射を的確に行なえば、スギ花粉の場合で約70%の確立で花粉症が解消され、数年後になっても効果が持続することが確認されています。治療によって体質が改善されれば、花粉症の悩みから長期間解放されることになります。特に年間を通じて花粉症に悩まされている患者の場合には、対症療法よりも極めて経済的な治療法だと言えます。また、妊婦であってもこの治療を受けることができます。

抗原特異的免疫療法のデメリット

抗原特異的免疫療法のデメリット

抗原特異的免疫療法(減感作療法)のデメリットは、治療が長期間に及ぶことです。理想とされる期間は3年間を目安として、その間は最低でも月1回程度の注射治療を受けなければいけません。途中、何らかの理由で注射スケジュールが崩れてしまった場合には、また一からやり直しになってしまう場合もあります。強い意志で治療を受け続ける覚悟が必要となります。

また、ごく稀にですが、アレルギーの原因物質を直接投与することにより、ショック症状や喘息などを発症してしまう場合があります。ただし、これらの症状は注射を打って数分以内に発症するものであるため、そのまま病院で適切な処置を受けることができます。