施設検索/ホームメイト・リサーチ

ご希望の病院・医院情報を無料で検索できます。

ドクターマップ

病院・医院情報

花粉症の歴史



現在の日本で生活する人にとって、花粉症は知らない人がほとんどいない程、有名な症例のひとつになっています。

日本において「花粉症」とは、どのような経緯で注目されるようになり、現在のような本格化を迎えたのでしょうか。その歴史を紐解いてみましょう。

戦後から増えた花粉症

戦後から増えた花粉症

「花粉症」という言葉は、実は近年になって誕生した病名です。日本で最初に「花粉症」として診断された例は、戦後の1961年(昭和36年)になってからです。それまでにも花粉によるアレルギー反応は多少なりともあっただろうと推測されていますが、それらはまだ「花粉症」とは認知されておらず、明確に「花粉症」として報告され、研究が進んだのは戦後からです。

日本におけるブタクサ花粉症

日本におけるブタクサ花粉症

日本ではじめて花粉症として診断された患者の原因物質(アレルゲン)は、「ブタクサ」という植物の花粉でした。このブタクサは本来日本の植物ではなく、戦後の日本をしばらく統治していたアメリカ進駐軍が、日本へ持ち込んだものです。海外から持ち込まれた植物が日本で繁殖し、花粉を飛散させるようになって初めて「花粉症」という言葉が世間一般に知られるようになりました。

高度成長期を経て花粉症がさらに本格化

高度成長期を経て花粉症がさらに本格化

ブタクサによる花粉症の発見から数年後、スギ花粉による花粉症が報告されます。これが1964年(昭和39年)のことです。

スギ自体はそもそも日本固有の植物であるため、スギ花粉症は日本固有の症状だと言われています。なお、中国の一部にもスギは生えていますが、規模が日本とは比較にならない程小さいため、大規模な花粉症を発生させるまでには至っていません。

スギ花粉が花粉症を引き起こすようになった原因だと考えられているのは、戦後にスギが急激に増えたことです。

日本では戦火により木々の多くが焼け落ちてしまったため、比較的成長が早いスギが日本各地で積極的に植林されました。そうして植えられたスギが揃って生育し、やがて花粉を一度に飛散させるようになり、その量が極めて大量であったことから人々の体質に悪影響を及ぼしたのではないかとする説が、スギ花粉症の原因として根強く語られています。

本格化の原因はハッキリしていない

本格化の原因はハッキリしていない

しかしながらスギは、戦後どころか縄文時代には自生していたとされる日本固有の植物です。言わば日本人にとってスギは身近な植物のひとつであったはずが、戦後になって急速に多くの日本人にとってのアレルギー物質になってしまいました。

その理由は研究結果が待たれるところですが、一説では日本人の体質変化が原因であると言われています。

戦後の高度成長期を経て、日本人の食生活には肉食が増えました。そうした食生活の変化が体質の変化になり、アレルギー体質になってしまったのではないかと言われています。

現代病の代表歴、花粉症

現代病の代表歴、花粉症

花粉症と同様に、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状も、戦後になって急速に増えています。戦後からの高度成長期、日本人の食生活は欧米にならって豊かになりましたが、日本古来の自然環境と、上手く調和がとれていないのかもしれません。