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赤ちゃんポスト



「子どもを出産したが、事情があって育てられない、または育てることができなくなった」という場合に、捨てられてしまう子どもを減らすことを目的とした「赤ちゃんポスト」が設置されています。

赤ちゃんポストとは

赤ちゃんポストとは

日本では長い間、何らかの理由で子どもを育てられないために中絶したり、慈善団体や児童保護施設の前に子どもを置いていったりといった親の無責任な行動のために、赤ちゃんが亡くなってしまう事件が発生していました。そうした子どもの死亡を防ぐためにドイツで設置された「ベビークラッペ」が、現在の赤ちゃんポストのさきがけであると言えます。世界で設置している国は少なくありませんが、その制度や運用については充分な議論が行なわれていないことが問題として挙げられています。

赤ちゃんポストのしくみ

赤ちゃんポストのしくみ

日本でも戦前から、産んだけれども育てられない子どもを預ける「赤ちゃんポスト」と同じシステムの施設はありましたが、乳幼児の死亡事故のために閉鎖されるといったこともあり、現在では熊本県の慈恵病院に「こうのとりのゆりかご」と言う赤ちゃんポストが1ヵ所だけ設けられています。人目に付きにくいところに扉があり、そのボックスに赤ちゃんを預けます。赤ちゃんがそのボックスに入れられるとセンサーが反応し、医療従事者に知らせるというしくみになっています。親は自らの名を伝える必要はありません。預けられた子どもは医師が健康状態をチェックし、児童相談所によって乳児院へ移されます。その後は施設で育てられるか、里親と養子縁組を行なって引き取られます。

運用上の問題点

運用上の問題点

2007(平成19)年に赤ちゃんポストが設置されて以来、わずか6年で100人近くの子どもが預けられています。経済的な理由や家庭環境から育てられないと預けられるケースが大半ですが、中には「仕事の際に預ける施設がなかった」「留学するので子どもの面倒を見られない」といった本来の設置目的から離れた理由で預けられる子どももおり、親が安易な気持ちで子どもを手放してしまうという危険性も指摘されています。

出産・育児に関する相談窓口を

出産・育児に関する相談窓口を

赤ちゃんポストを利用する親は「誰にも相談できなかった」と言う人が多く、病院も受診せずに自宅で出産し、預けにくる人もいます。また、「一度は育てようと思ったが、育児がつらかった」と初めての育児への戸惑いから挫折してしまう親も多く、社会から孤立してしまっているケースも目立ちます。こうした親を受け入れ、相談できる場を全国に増やすことも、行政の大きな課題のひとつと言えます。