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誘発分娩



出産予定日を過ぎても陣痛が起こらず出産に至らない場合や、赤ちゃんの栄養源である胎盤の質が良くないために赤ちゃんの成長が止まってしまった場合などに、人工的に陣痛を起こして出産を促す方法を「誘発分娩」と言います。ほとんどの場合は検診時に誘発分娩で出産することを決め、計画に基づいて入院します。出産日を自分で決めることができるため、夫の都合に合わせたり、すでに子どもがいる場合は子どもを預ける計画などが立てやすくなったりするというメリットもあります。

誘発分娩の方法

誘発分娩の方法

誘発分娩には大きく分けて「子宮口を開く」「陣痛を起こす」という2つの方法があり、いずれか一方で出産が可能になる場合と、それらを併用して出産を促す場合とがあります。

子宮口を開く

子宮口を開く

子宮口が固く、そのままでは赤ちゃんが出てこられないような場合には、器具を挿入して子宮口を人工的に開きます。これがきっかけとなって陣痛が起こり、そのまま分娩に至ることもあります。

ラミナリア
「ラミナリア」は正式名称を「ラミナリア桿(かん)」と言う、子宮頸管拡張に用いる医療器具の一種です。長さは8センチメートル程、直径は2~8ミリメートル程度の物が一般的で、子宮頸管に挿入して使用します。体内の水分を吸収して膨らむ性質があり、この作用によって子宮口をゆるやかに開くことができます。子宮口の開き具合や産婦によって差はありますが、複数本を挿入するのが一般的です。
バルーン
ラミナリア桿と同じく、子宮口を開くための器具です。細い棒を子宮口に挿入し、そこから水を入れて膨らませることでお腹を張らせ、子宮口を広げる働きをします。子宮口が6センチメートル程度まで開くとバルーンは自動的に排出されます。

陣痛促進剤の投与

陣痛促進剤の投与

陣痛促進剤には大別して「オキシトシン系」と「プロスタグランジン系」の2種類がありますが、いずれも女性ホルモンの一種です。薬によってホルモンの量を増やすことで、陣痛の発来を促します。錠剤や点滴など様々な投薬方法がありますが、効果の強さやタイミングには個人差があるため、いずれも産婦の様子を見ながら薬の量を調節し、慎重に投与していきます。

誘発分娩を行なうのはこんなとき

誘発分娩を行なうのはこんなとき

誘発分娩が行なわれるのは主に「予定日を過ぎたのに陣痛が起こらない」と言う場合ですが、他にも「早く出産しなければならない」という必要がある場合にも行なわれます。例えば、陣痛はあるものの微弱な痛みが続いていたり、陣痛が途中で止まってしまったりといったときなどには、母体の体力を考慮して、出産を早めるために促進剤が投与されます。さらに、陣痛より早く破水した場合にも、赤ちゃんが胎内で感染症にかかってしまうリスクがあるため、早く出産する必要があります。また、胎盤機能の低下によって赤ちゃんに栄養が送られにくくなり、結果として赤ちゃんの成長を妨げていることがあります。栄養だけでなく酸素も不足するため、そのままお腹にとどめておくよりも早期に出産したほうが良いケースも多く、赤ちゃんの身体機能がしっかりと育っていて「出産に耐えられる」と言う診断のもと、誘発分娩を行ないます。反対に、赤ちゃんの成長が早く、予定日までに出産しないと難産になりそうなときには人工的に出産を早めることがあります。