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歯のトラブルが多い日本人



生活習慣の改善などにより、日本の子どもの虫歯は減少を続けています。また、80歳以上で自分の歯を20本以上持つ人も増加し、日本人の歯の長寿化が進んでいることも分かっています。しかし、その一方で歯周病などの口腔トラブルを抱えている人の割合も上昇し、高齢化の進む日本では今後、さらに歯周病の罹患率も増加の傾向に進むことが懸念されています。

日本人の歯科疾患の状況

日本人の歯科疾患の状況

日本人の歯科疾患による通院率は他の疾患と比べて高く、歯科医療費はがんの医療費とほぼ同額というデータも発表されています。歯や口になんらかの自覚症状を持っている日本人は約7割にも上り、ものがはさまる、歯が痛む・しみる、歯ぐきから血が出る・腫れるが、そのベスト3として挙げられています。

日本人の歯の色の特徴

日本人の歯の色の特徴

肌の色と同様に、歯の色は人種によっても異なります。欧米人に比べて元々、エナメル質が薄い日本人の歯は象牙質の色が濃いめに反映されやすく、どうしても欧米人より歯の黄色が強くなります。また、肌の色や唇の色も歯の色の見え方に大きく関わっています。肌の色の濃い人の歯は白く見えやすく、肌の色の薄い人の歯は黄色く見えやすくなるのです。

歯の色を決める歯の構造

歯の色を決める歯の構造

歯は、一番外側の部分にあたるエナメル質と、その内側の歯の本体にあたる象牙質、そしてその中にある血管や神経が集まった歯髄、これら3重の構造で形成されています。それぞれ色を見てみると、エナメル質は半透明の乳白色、象牙質は薄めの黄色や黄褐色、血管が集まる歯髄は赤色です。この3層からなる3つの色が重なり合って、歯の見た目の色に反映されます。

日本人の歯並びの特徴

日本人の歯並びの特徴

不正咬合は骨格、歯槽、機能という3つの要素から成り立っています。つまり上あごと下あごの大きさと位置、上下の前歯の軸の傾き、噛み合わさった状態にいたるまでの異常の有無で、正常な咬合が行なわれているどうかがわかります。

日本人に多い不正咬合としては、まず第1に叢生(そうせい)が挙げられます。歯が顎に入りきらないでがちゃがちゃに生えている状態です。一般に出っ歯と呼ばれる上顎前突、前歯の噛み合わせが深い過蓋咬合も少なくないといわれています。

日本人の矯正治療の現状

日本人の矯正治療の現状

歯並びの重要性に関して日本、アメリカ、中国で聞き取りを行なったところ、歯並びで笑顔の印象が変わると答えた人は、各国とも約9割で同様の数字でした。さらに歯並びによって口腔内や体全体の健康に影響があると考えている人は、アメリカや中国と比べて日本の方が多いというデータもあります。

しかも元々、歯並びの良くない人の割合も各国ともに大差がないにも関わらず、矯正治療率を見てみると、日本は、中国と同様に50%を数えるアメリカの半分にも至りません。さらに未治療の人の中で治療したいと思っている人の割合も、アメリカと中国がいずれも8割前後であるのに対して日本は54%とわずかに過半数を超えるのみです。歯並びについて歯科医に相談したことがある人も2割を若干超える程度で、7割前後の人が相談しているアメリカ、中国と大きな差があります。歯並びの重要性は認識しながら、治療率も治療の意志も低い日本人の現状が浮かび上がります。

世界と比較して考える日本人の虫歯事情

世界と比較して考える日本人の虫歯事情

日本は、先進国の中でも虫歯の多い国の1つとして知られています。WHOによると12歳児を比較したとき、日本人は1人あたり2・4本の虫歯が数えられています。0・3本のオーストラリアや1・1本のスウェーデン、1・4本のアメリカに比べて先進国の中では相当多い虫歯の数です。かつて日本より多かったフィンランドやイタリアも、急激に減少しています。

さらに子どもだけでなく大人の虫歯も多い国として挙げられ、30歳頃には虫歯などで治療した歯が10本を超えて、45歳頃までに半分近くの歯が虫歯になっているという厚生労働省の報告もあります。

アメリカ、オーストラリア、フランスなど日本人の2~3倍も砂糖を摂取している他の先進国と比較して日本人は甘いものを控えているにもかかわらず、虫歯が多くなっているのです。

オーラルケアの日米比較

オーラルケアの日米比較

日本では毎日、歯を磨く人が95%、1日2回以上磨く人も73%という厚生労働省の調査結果が発表されています。歯を磨いているにもかかわらず、これだけ虫歯が多い理由としては定期検診やフッ素、クリーニングなどの予防処置を受ける人が他の先進国に比べて少ないことが一因と考えられています。

日頃のオーラルケアの実施状況を比較してみても、日米ともブラッシング回数はほぼ同じであるのに、歯間部の清掃とマウスウォッシングの実施率は大きな差があります。日常から行なうセルフケアの違いも要因のひとつとして考えられるでしょう。

予防に基づく欧米人の歯の意識

予防に基づく欧米人の歯の意識

オーラルケアの意識の高い欧米の国では、歯が生えてきた時点でトラブルの有無にかかわらず歯科医にかかります。虫歯治療のためではなく、予防のために通うのです。保険診療が適用される場合もあるものの、治療自体が高額であることもあり、悪いところを治すのではなく歯をできるだけ長く保つという意識が生まれながらにつけられるのです。

本人の印象を決める要素として歯を重要視するという、欧米と日本のとらえ方の違いも大きく関わっています。