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歯科病院・医院情報

歯周病が及ぼす悪影響、
全身疾患との関係



歯周病は歯に関係する代表的な疾患で、歯茎の中の歯槽骨を溶かす病気だということは広く知識として知られているでしょう。一方で、歯周病は歯を破壊するだけでなく、全身にも様々な悪影響、恐ろしい症状を引き起こし、全身疾患の一因となることが分かってきました。歯の健康に無神経なままだと、重大な病気を引き起こす可能性があるのです。

歯周病と全身の健康との関係

歯周病と全身の健康との関係

歯周病を引き起こす大きな要因は、口の中の環境の悪さです。口内には300種類以上の細菌がいて、手入れをきちんと行なっている人でも500億、平均的な手入れの人で2000億、手入れの悪い人においては1兆個以上の菌が生きています。歯磨きが不十分だと食べかすが歯に付き、それをエサとする細菌が取り付いて歯垢(プラーク)の中で増殖していきます。

とくに歯周病菌は嫌気性なので、空気に触れない歯周ポケットの中で繁殖するのが特徴。毒性の強い物質を出す悪玉細菌が多いため、全身に悪影響を及ぼしてしまうのです。

分かりやすい例を挙げると、苦労して親知らずを抜いた場合にも、口の中の細菌が少ない人は痛みが出にくい一方で、重度の歯周病のせいでグラグラになった簡単に抜ける歯でも、歯周病のため口の中に細菌が多い人は、その状態で抜歯すれば、三日くらい発熱することもあるでしょう。口の中の細菌の数が、処置後の痛みに大きく関係するわけです。抜歯した傷口から体内に菌がまわれば、全身に毒を循環させるようなものですから体が防御反応を起こし、何日間も熱や痛みが治まらないのです。

歯周病が及ぼす、具体的な全身への悪影響

歯周病が及ぼす、具体的な全身への悪影響

口の中の悪い衛生状態が悪影響を及ぼして引き起こされる全身疾患について、具体例を挙げてご説明します。歯周病の予防、治療に力を入れることの重要さが分かるはずです。

心臓病

心臓病

歯周病の人は、口の中の菌が血液中に入りやすいことから、心筋梗塞などの心臓病になる可能性が高くなります。罹患率は正常な人の、1.5倍~2.5倍ともいわれます。歯周病菌が血液中に入り込んでしまい、血管を通じて心臓に達して菌が増殖するために、血流が阻害され、血栓ができやすくなってしまうからです。

脳卒中・脳梗塞

脳卒中・脳梗塞

同じく重症の歯周病の人は血栓を作りやすいため、脳の病気も起こしやすくなります。

パージャ病

パージャ病

パージャ病とは、手足の血管が閉塞する病気です。手足に血液が供給されなくなることで、手足が低酸素状態になって青黒く変色し、しびれや痛みを引き起こします。患者には喫煙者で、かつ歯周病を患っている人が多いそうです。血液中に血栓をつくりやすく、手足の末梢血管を閉塞される治療の難しい病気です。

早産

早産

妊婦の場合は、歯周病菌の出す物質が血液中に入ると子宮が収縮してしまうことがあります。ゆえに早産や低体重児の出産に至りやすいのです。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎とは、食べ物を飲み込む機能や咳をする力が弱くなると発症する、高齢者や病気の人に起こりやすい肺炎です。口の中の細菌や逆流した胃酸が誤って気管に入りやすくなることで発症し、命に関わる危険な病気です。

口内の菌が呼吸によって入り込むことで誤嚥性肺炎になる比率は、ひどい歯周病患者の場合、健常者の2.5倍になります。寝たきりの人にも起こりやすいため、介護の現場では、高齢者の口内ケアが重要視されています。

糖尿病

糖尿病

糖尿病の患者のほとんどは歯周病にかかっているといわれます。さらに、糖尿病にかかっていると歯周病菌が繁殖しやすくなるため、歯周病が悪化します。また、歯周病がひどくなればなるほど糖尿病が悪化することも分かってきました。

歯周病菌の感染によって幹部からは様々な炎症物質が分泌されます。この炎症物質が血液中のインスリンの働きを阻害し、糖尿病の治療の邪魔をし、さらには悪化につながるのです。さらに、血糖値の上昇により、様々な合併症を引き起こす原因にもなります。歯周病の人が糖尿病になるリスクは、健常者に比べて4.5倍にも及びます。