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歯周病発生のメカニズム



歯周病は虫歯に比べても、かなり進行してしまうまで症状が出づらく、実際にかかっているかどうか分かりづらい病気です。歯周組織は歯ぐきの奥の、肉眼では見えづらいところにあります。しかし、最終的に歯を失うことも多い恐ろしい病気なので、その原因やメカニズムを知り、自分の歯を守りましょう。

「年をとると歯が抜けるのは仕方がない」と思っている人もいるかもしれませんが、歯周病にかからなければ、一生歯を健康に保つことも十分に可能なのです。

歯周病にかかる原因

歯周病にかかる原因

口の中というのは、直腸や肛門と同じように多くの細菌が棲みついている場所です。そのうちの約7割はいわゆる善玉菌で体に害は与えませんが、残りの3割は細菌(悪玉菌)で、歯周病や虫歯の原因となります。健康な口内は善玉菌が優位になっていますが、歯磨きが不十分だと、細菌の代謝物のかたまりである歯垢(プラーク)が残った状態が続き、口の中の環境が悪化していくことになります。

歯垢が放置されたままだと、歯肉炎が起こるとともに歯肉溝に歯垢がたまっていきます。歯肉溝とは歯と歯肉の間にある狭い溝のことで、健康な人でも通常1~2mmの深さがあるのですが、たまった歯垢はさらに深部のぴったりと結合した組織を壊していきます。したがって溝がどんどん深くなり、「歯周ポケット」という病的な溝が形成されます。歯周病の原因である歯垢がさらに溜まりやすくなり、普通の歯磨きでは取り除くことができなくなってしまうのです。

すると、酸素がない状態で活発化するグラム陰性菌という嫌気性菌、つまり歯周病菌がポケット内で増え、歯槽骨や歯根膜を破壊し始めます。嫌気性菌というのは生ゴミのような嫌な臭いを放つため、歯周病が悪化すると口臭が強くなっていきます。

歯周病が手遅れになってしまう場合

歯周病が手遅れになってしまう場合

初期状態である歯周炎の段階であれば、歯科医で歯垢および歯垢が硬くなってしまった歯石を取り除いてもらい、毎日丁寧に適切な方法でブラッシングを行なうことで炎症はなくなっていきます。歯槽骨が傷んでいなければ、もとの健康な歯肉に戻すことも可能でしょう。

ただ、歯周ポケット内にたまる歯周病菌、グラム陰性菌は、取り除かれないとますます勢力を増していきます。さらに歯槽骨が傷んでしまうと傷みの部分から感染が進むという悪循環に陥り、こうなると治療が難しくなります。

症状を自覚して歯科医院へ行き、深部に侵入した細菌を排除すれば炎症は落ち着き、歯周炎の進行を食い止めることは可能です。ただ、一度細菌を吸収してしまった歯槽骨を元の状態に戻すのは難しく、歯肉溝の底部は以前と比べて下がってしまい、歯ぐきはやせた状態になります。歯の根が歯肉の上に露出した状態となってしまうのです。見た目が悪いだけでなく。知覚過敏を起こしたり、発音がしづらくなったりします。

さらに、歯を支える役割の歯槽骨が減少してしまうため、食事のときにしっかり噛むことが難しくなります。そしていっそう歯周病が悪化していくと、以前の健康な状態を取り戻すことは困難で、最悪の場合は歯を失います。