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進化している歯科での虫歯治療



虫歯のメカニズムがさらにはっきりと分かり、「できるだけ削らない、抜かない歯科治療」が一般的になってきた現在。具体的な虫歯治療の進化の内容について見ていきましょう。治療の流れや治療内容について歯科医から説明を受け、きちんとコミュニケーションを取り合って治療計画を立てることも大切です。

昔とは変わってきた虫歯治療

昔とは変わってきた虫歯治療

虫歯治療においては、「歯科医師のやり方に疑問を感じることがある」と言う声が時々あります。「たくさん削られた」、「神経をいきなり抜かれて驚いた」などと言う不満です。確かに現在では、「できるだけ削らない、抜かない治療」が主流となってきています。

虫歯を診てもらう際、「つらい症状をとにかくすぐになんとか改善して欲しい」と言う気持ちが強いため、つい歯科医師に治療を任せきりになってしまうこともあるかもしれませんが、現在は、患者と医師が意思疎通をし合って、より良い治療法を探り、治療計画を立てていくべき時代です。患者も遠慮なく歯科医師に問合せることが必要かもしれません。

さもないと大事な歯や神経を削られてしまう可能性があり、そればかりか費用や時間を無駄にしてしまうこともあるでしょう。治療の流れ、治療内容についてきちんと説明してもらい、納得できる治療を受けたい物です。

虫歯治療の進化について

虫歯治療の進化について

1960~1970年代頃までは「虫歯の洪水時代」といわれ、小さな虫歯でも大きく削る治療が主流でした。しかし、治療後に詰める材料なども進化し、現在は削る量を少なくできるようになってきています。虫歯の段階ごとの具体的な進化の内容を見ていきましょう。

C0の虫歯

C0の虫歯

わずかに歯の表面、エナメル質が溶けている虫歯のごく初期の状態。かつては治療すべき対象となり、見付けると削られてしまうこともありましたが、再石灰化により歯が修復されることが分かってからは、削らずに経過観察をすることが一般的になっています。

C1の虫歯

C1の虫歯

エナメル質にとどまっている虫歯で、痛みなどの自覚症状はありません。削るべきかどうかは症状や歯科医師の判断によって異なり、進行していくのが明らかである場合は、虫歯の部分を削り、空いたスペースに詰め物をします。

昔はこの詰め物に「アマルガム」と言う合金が使用され、健康な部分も削らなくてはなりませんでした。現在広く使われているのは「コンポジットレジン(CR)」と言うペースト状の接着剤。青色LEDなどですぐ固まるようになっています。コンポジットレジンの登場のおかげで削る範囲が少なくすむようになり、健康な歯をできる限り残していく、という視点からも大きな進歩となりました。

C3の虫歯

C3の虫歯

虫歯が歯の歯髄まで達した段階です。虫歯が進行して歯の神経を侵し、根の先端部分にまで虫歯菌が広がると、歯茎が腫れを伴いひどく痛むようになります。これを防ぐため、歯髄を取り除く「抜髄」と言う治療が必要になってきます。具体的には、歯髄を除去し、歯髄腔にガッタパーチャと言うゴムのような物を詰める治療ですが、最近では、歯髄の状態を詳しく診断した上で、歯髄がおおむね健康を保ち、歯に痛みがない場合であれば、歯髄を抜かずに薬で覆って保護する「温存療法」が有効です。なお温存療法は、神経がまだ生きていて再生が期待できることが絶対条件となります。

C4の虫歯

C4の虫歯

歯の根まで虫歯が進行し、歯根だけが残った状態で、神経は死んでしまっているため、温存することができません。ただ、歯が残っていればその上に人工の歯を乗せることができます。神経が失われているため歯の寿命は短くなってしまう物の、できるだけ歯を残すことは大切なので、まずはこの根の治療に向き合います。

しかし非常に難しい治療です。根に細い針のような器具を入れて管の形を整えながら清掃していくのですが、根の直径は大変小さく先のほうは肉眼では見えません。そのため手探りでの作業となり、最近では顕微鏡で観察しながら治療をする歯科医が増えています。

抜歯が必要な虫歯

抜歯が必要な虫歯

虫歯がどんどん進行してしまうと、残念ながら歯を抜かなければならない場合もあります。炎症が根の先端まで及び、歯根の周囲の歯槽骨が溶けてしまっていると歯は痛み続け、歯槽骨もなくなっていってしまいます。ただし、少しでも疑問や不安があるときは歯科医師に「どうして抜く必要があるのか、歯を残す手段は本当にないのか」を納得いくまでたずねるのが良いでしょう。神経を取る抜髄についても、温存の可能性について確認するべきです。

一方、虫歯が進行してしまうと、歯や神経を失う原因となり、治療費も時間もかかってしまいますから、なんと言っても予防を心がけて下さい。毎日のケアと定期的な健診とクリーニングを徹底しましょう。