施設検索/ホームメイト・リサーチ

ご希望の病院・医院情報を無料で検索できます。

ドクターマップ

歯科病院・医院情報

なぜ、虫歯になるのか



虫歯の原因は、決して親からの遺伝ではありません。直接の原因となる虫歯菌と、虫歯のできるプロセス、「再石灰化」のメカニズムを知ることで、虫歯になりにくい食生活や口腔ケアの方法を工夫していけるでしょう。

歯の構造について

歯の構造について

まずは、歯の構造について知りましょう。歯は表面から、エナメル質、象牙質、セメント質の三層構造になっており、その奥には神経が絡み合った歯髄があります。前歯も奥の歯も、同じ構造です。

エナメル質

人体の中で最も堅い組織で、象牙質や歯髄を守っています。エナメル質を削っていない人は、虫歯になりにくいのです。

象牙質

堅さはエナメル質の1/5~1/6倍程。エナメル質のバリアが破られると、すぐに虫歯が進行して、歯髄まで達してしまいます。

セメント質

歯の根の部分を覆っている薄い層です。歯根膜を介して歯槽骨(顎の骨)と接着しています。

歯髄

歯に栄養を与える血管と、噛んだ際の感覚を脳に伝える神経が絡み合っています。

虫歯の原因・メカニズム

虫歯の原因・メカニズム

虫歯の原因は口内の虫歯菌が酸を出して歯を溶かしてしまうことです。ただ「再石灰化」と言うプロセスが歯を守ってくれているため、そのメカニズムを生かすような食生活とケアを目指すのも効果的でしょう。

原因は虫歯菌

原因は虫歯菌

虫歯菌は専門的には「ミュータンスレンサ球菌」と呼ばれ、口腔内にいる様々な常在菌の一種です。歯の表面に粘着した虫歯菌の塊をプラーク(バイオフィルム)と言い、主に糖質をエサにして増殖し、食事のたびに栄養を取り込んで酸を放出します。

ゆえに食べ物が入ってしばらくすると口内は酸性に傾き、酸性、アルカリ性を示す数値であるpHが5.5以下になると歯の表面を覆うエナメル質が脱灰し、歯が溶け出します。これが虫歯の引き金となり、硬い歯が豆腐のようにやわらかくなってしまった部分のことを一般的に「虫歯」と呼ぶのです。

再石灰化と言うプロセス

再石灰化というプロセス

口の中が酸性になってしまっても、数十分たつと唾液の力で口内は中性に向かい、脱灰が止まって「再石灰化」が始まります。歯が溶かされる脱灰に対し、一旦は溶けかかった歯が再生する現象で、このようなプロセスで歯は守られているのです。

ただ、口の中に常に食べ物が入っていたり、歯磨きをせずに汚れが付着したままだと脱灰は進み、歯が溶けて虫歯になってしまいます。歯がわずかに溶けた程度で虫歯を見付けられれば、痛い治療をせずに経過観察で済むこともあります。きちんとしたブラッシングで進行が止まり、再石灰化でもとに戻る可能性もあるからです。

歯の強さと遺伝との関係

歯の強さと遺伝との関係

虫歯は遺伝で、親から受け継がれると思っている人もいるようですが、歯周病と違って遺伝的な要素は少ないようです。生まれたばかりの赤ちゃんの口の中に虫歯菌はいません。生活習慣を見直し、適切な口腔内ケアを心がけることが大切です。

遺伝や体質よりも生活習慣と口腔内ケア

遺伝や体質よりも生活習慣と口腔内ケア

歯周病の場合、親からの遺伝的な要素が影響して20代くらいから発症する「若年性歯周病」などがありますが、虫歯の場合は、遺伝的要素は少ないといわれています。問題になるのは、生活習慣と口腔内ケアの影響でしょう。

すでに説明した通り、虫歯になりにくい状態を作るには脱灰の時間を短くし、再石灰化の時間を長くすることが大切です。1日中だらだらと食べ物や甘い飲み物を口にしていては、いくら歯を磨いても虫歯になりやすくなってしまいます。食べたら歯を磨き、食べる時間をきちんと決めるようにしましょう。家でのケアを徹底するとともに、痛みなどの症状がない軽い虫歯のうちに歯科医院で診てもらうことをおすすめします。かかり付けの歯科医に、定期的に健診を受けることも、とても大切です。

子どもはなぜ虫歯になりやすい?

子どもはなぜ虫歯になりやすい?<

同じ歯でも、乳歯と永久歯では歯の硬さがまったく違います。永久歯は乳歯に比べて5~6倍も硬いのです。大人の場合、やわらかい象牙質やセメント質は、エナメル質や歯茎で被われているので虫歯になりにくいのですが、子どもの場合は、やわらかい乳歯が外にじかにさらされて菌と接するために虫歯になりやすいわけです。

ですので、適切なブラッシング方法を身に付けて、きちんと磨いてあげたり、指導をしてあげる必要があります。また、生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌はいませんが、食事などを介して親の唾液に混じった虫歯菌が子供に感染してしまうことも多いです。この感染を完全に防ぐのは難しいですが、菌の移行を最小限にとどめるために、赤ちゃんと接する家族は、あらかじめ虫歯や歯周病を治療しておくべきでしょう。