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今、病院経営が危ない!「医療崩壊」とは何か



医師の士気の低下、病院経営の悪化などによって、安定した継続的な医療提供制度が成り立たないという事態や、医療崩壊が起こっています。これは、医療の安全に対しての行き過ぎた社会的要求や、医療費抑制政策、医師の不足などが原因です。

医療崩壊の原因

医療崩壊の原因

医療崩壊が顕在化するきっかけとなったのは、2004年(平成16年)の福島県立大野病院産科医逮捕事件により、「萎縮(いしゅく)医療」が進んだことでした。医療費の引き下げや医師数の不足・偏在なども直接の原因となっています。

①問題が表面化したきっかけ
医療崩壊が表面化したのは、2004年(平成16年)に福島県立大野病院で起きた産科医逮捕事件がきっかけでした。同病院で帝王切開を受けた妊婦が手術中に死亡してしまい、執刀した産婦人科医が2006年(平成18年)に業務上過失致死の疑いで逮捕・起訴されたのです。「不可抗力で予見不可能な診療に関連した死亡事例」であったため、この医師はその後、無罪が確定して復帰することができましたが、通常の医療行為においての患者の死亡に警察が介入したことで、「萎縮医療」が進むことになりました。
患者に必要な医療でも逮捕・訴訟のリスクを恐れて行なわない萎縮医療は、医療にとっては致命的な物です。医療関係者の中には、マスコミの過度な医療ミス報道が、医療崩壊を招いた一因だと指摘する人もいるようです。
②医療費の引き下げ
1980年代半ば以降の医師数抑制政策、医療費削減政策によって、医師不足に陥った病院の勤務医は、病院経営の悪化のために過酷な労働を余儀なくされるようになりました。医療崩壊が現実味を帯びてきた2000年代になっても改善せず、2006年(平成16年)4月の診療報酬の3.16%の引き下げ、2005年(平成15年)10月の介護保険施設での食費・居住費の自己負担化、及び2006年4月の介護報酬4.7%切り下げは、医療・介護現場にさらなる崩壊を招いてしまいます。これにより、従事する人々の疲労感を増長させることとなっていったのです。
③医師数の不足
日本の医師数は、他の先進国と比べても少ないという実態があります。「OECDヘルスデータ2010」によると、人口1,000人対医師数は、ギリシャが6.0人、イタリアが4.2人であるのに対し、日本は2.2人(2008年)。加盟国平均(3.2人)にするには約12万人もの医師を増やす必要があります。このように、医師数は絶対的に不足しているのです。
中小病院や人口が少ない地域の病院が医師不足に陥った原因としては、大学の医局から中小病院やへき地の病院へ医師を派遣していた医局制度が崩壊したことが挙げられます。

医療崩壊への対策

医療崩壊への対策

医療崩壊はすでに進行してしまっており、それを防ぐことは難しくなっています。再生のために何をすべきかを考えていくことが必要です。第一には、医療費を大幅に上げ、医師数を大幅に増やすことですが、それには長い時間がかかるでしょう。2009年(平成21年)より、大学病院に限って、地域医療に影響を及ぼしている診療科について、特別コースに基づいた研修プログラムを実施できるようになるなど、少しずつ改善策が実行され始めています。