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画期的だけど賛否両論!
電子カルテのメリット・デメリット



電子カルテとは、従来の紙に書き込むカルテの代わりに、パソコン上に医療情報を登録していくシステムを指し、医療分野のIT化(ITメディカル)のうえで欠かせない物です。カルテがデータ化されることにより紙資源が節約できることはもちろん、医師や看護師、薬剤師など医療に携わる様々な人と患者自身が情報を共有できる他、診察後に医療費がすぐに計算されるため会計処理もスピーディになるなど、多くのメリットが見られます。また一方で、データ漏洩の危険などデメリットも少なからずあるため、電子カルテを取り扱う医療機関では個人情報についての厳重なセキュリティーが求められます。

電子カルテの歴史

電子カルテの歴史

政府主導によって医療のIT化が進められていますが、その始まりは1970年代のレセプトコンピューターの登場だと言われます。それまで明細書の作成は高い専門知識と煩雑な計算が必要であり、医療機関にとって大きな負担となっていましたが、レセプトコンピューターにより負荷が軽減されました。その後、PACS(Picture Archiving and Communication System:医療用画像管理システム)が現れ、CTやMRIなどのデジタルな画像データを管理し、ネットワーク上でやり取りできるようになりました。

電子カルテが登場したのは1990年代です。1999年(平成11年)に当時の厚生省がカルテの電子媒体による保存を認める通達を発表し、その際、電子カルテのガイドラインとして以下の3つの条件を満たすように求めました。

①真正性
故意または過失による虚偽入力、書換え、消去、及び混同を防止すること
作成の責任の所在を明確にすること
②見読性
情報の内容を必要に応じて肉眼で見読可能な状態に容易にできること
情報の内容を必要に応じてただちに書面に表示できること
③保存性
法令に定める保存期間内、復元可能な状態で保存すること

※さらに厚生省のガイドラインには、医療機関の3つの自己責任が示されています。

①説明責任
医療機関で使用されるシステムが電子カルテ基準を満たしていることを説明する責任
②管理責任
運用面の管理を行なう責任(運用管理規程の作成と遵守)
③結果責任
発生した問題点や損失に対する責任

電子カルテのメリット

電子カルテのメリット

電子カルテの導入は、医療機関とともに患者側にも様々なメリットをもたらします。

①データの共有と効率化
電子カルテの中には、診察内容を入力すると適応する疾病名候補が表示される、レセプト支援機能を備えた物も存在します。また過去の患者のカルテを検索するのも、紙カルテとは比べ物にならないぐらい迅速です。大規模な病院の場合は、電子カルテを導入することで、一人の患者にかかわる様々な医療従事者がデータを共有することができます。
②省スペース化
紙カルテを保管しなくて良いため、院内にカルテの収納スペースも不要です。賃料が高い都心の病院にとって大きなメリットとなります。
③受付、会計の待ち時間軽減
受付から診察、処置、会計の一連の流れがスピーディになるため、患者の待ち時間が軽減されます。
④コミュニケーションの向上
電子カルテのシステムには、グラフを表示するなどビジュアルで分かりやすく説明できる物もあります。患者に画面を見せながら視覚的に説明することで、医師と患者のコミュニケーションの向上も図れます。

電子カルテのデメリット

電子カルテのデメリット

電子カルテの導入は、メリットばかりではありません。下記のようなデメリットも考えられるため、導入に踏み切れない医療機関もあります。

①故障によるリスクがある
システムの故障によりデータが壊れてしまう恐れがあるため、バックアップシステムなどを用意する必要があります。
②停電時に使えないことがある
システム用の無停電装置や、自家発電機能のある病院なら良いですが、そのような装置がない医療機関の場合、停電時に電子カルテが使えなくなる恐れがあります。
③導入コストが高い
電子カルテを導入するにあたっては、多額の費用が必要になります。また、メンテナンスにおいても費用がかかるため、小規模の医療機関で導入しづらいこともあります。