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入院中の院内感染を防ぐ



院内感染とは、医療機関内で起こる感染症のことで、もともとの疾患とは別の病気に医療機関内で感染することです。医療機関には様々な病原体に感染した患者が集まるため、感染症が発生しやすい場所でもあります。そのような施設内に、感染源である患者と体力・免疫力が衰えている患者が一緒にいるので、急速に感染症が連鎖していく危険性があり常に注意が必要です。感染症が確認された場合は、その患者の治療とともに他の患者に感染しないよう、迅速な院内感染対策が重要です。

主な感染ルート

主な感染ルート

院内感染の感染経路は、飛沫感染、空気感染、経口感染、接触感染、血液感染などが考えられます。感染経路と主な感染症の種類、対策をご紹介します。

①飛沫感染
感染者が咳やくしゃみをしたときに飛ぶ飛沫(病原微生物を含む水滴)によって感染します。風邪やインフルエンザ、風疹、おたふくかぜなどが飛沫感染の代表例です。咳などのしぶきは1~2mしか飛ばないので、感染者がマスクをしていれば感染は予防できます。ただし、インフルエンザのように感染ルートが飛沫感染だけでなく、空気感染、接触感染と多岐に渡る病気もあります。この場合はマスクだけでは防げません。
②空気感染
飛沫感染よりもさらに小さな微粒子になった飛沫を吸い込むことで感染が広がります。飛沫感染とは違い、微粒子は空気中に長時間漂っているため感染者との距離は関係ありません。主な感染症である水ぼうそう、はしか、結核は、予防接種(ワクチン)で防げる病気です。
③経口感染
病原微生物が付いた物を食べたり、それらが付いた指や物が口に触れたりした場合に感染します。ロタウイルス感染症、ノロウイルス、サルモネラ、O-157などが代表例です。手洗いや消毒が有効です。
④接触感染
傷口や粘膜などが、感染している人や物に直接触れて感染します。握手やキスなどの直接接触と、同じドアノブやタオルなどを触ったことによって感染する間接接触があります。プール熱(咽頭結膜炎)、おたふくかぜ、インフルエンザなどが接触感染します。手洗いや消毒を含め、病原体に接触しないよう感染経路を遮断して拡大を防ぎます。
⑤血液感染
注射の針刺し事故や輸血、歯科治療などの医療行為、外傷による出血が他者の粘膜に触れるなどして感染します。B型肝炎、C型肝炎、HIVなどが代表的な病気です。院内での感染事故が起こらないよう、使用済み針のリキャップ(針先に再度キャップをかぶせる)を禁止するなど、感染対策が図られています。

感染予防の対策

感染予防の対策

院内感染の対象者には患者だけでなく、見舞いに来た人、医師や看護師など医療機関にかかわるすべての人が含まれます。医療機関では感染症の拡大を防ぐためのマニュアルに基づいて予防策が取られています。手指や器材の消毒・滅菌、職員のワクチン接種、患者の動線と感染につながる廃棄物の運搬ルートを別にするなど、様々な院内感染対策が実施されています。

患者や見舞いに行く人が心掛けられる対策としてはマスクや手洗いなどがあります。また感染症の院内への持ち込み、院外への持ち出しを防止するためにも、病院の入口に設置されている消毒液を使用して手を清潔にしておくことが大切です。症状が出るまで一定期間掛かる病原体もあるので、症状がなくても医療機関に出入りする際には意識的に手洗いや手指消毒、マスクを着用するよう心掛けましょう。