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病院・医院情報

「患者の紹介」は病院・医院に特有の制度だった



診察をしてもらった病院で、他の医療機関を紹介されるという場合があります。特に大学病院で診てもらうには紹介状が必要な場合が多いです。この「紹介」という医療業界独特のシステムにより、医療施設間において患者紹介が行なわれる仕組みは一体どのようになっているのでしょうか。

紹介の3種類の形態

紹介の3種類の形態

紹介には、「診療科と紹介の関係」、「医療体制と紹介の関係」、「治療ステージと紹介の関係」の3形態があります。

①診療科と紹介
各診療科には専門分野の範囲が決まっているため、診療の際に専門範囲を超えるとき、他の診療科へ紹介します。例えばかかり付け医で脳梗塞などの疑いがあると診断した場合、専門の神経内科などへの紹介となります。
紹介は同じ病院内でも行なわれる他、そこで対処できない場合は別の病院へ紹介することとなります。
②医療体制と紹介
医療には、一次医療(プライマリーケア)と呼ばれる軽い物から、高度な医療技術や医療機器を必要とする三次医療まであり、病院の規模によって提供できる医療には限界があります。入院が必要な患者が無床診療所へ来院した場合、すぐに入院ができる医療機関へ紹介しなければなりません。このように、医療の必要レベルにあわせて、診療所から中小病院、大病院などへの紹介が必要になる場合もあります。
③治療ステージと紹介
治療にはステージ(病期)があり、病気の発症状態を「急性期」、やや安定してきた状態を「亜急性期」もしくは「回復期」、病状が安定して治癒をしない状態を「慢性期」と呼びます。
病院は、急性期、亜急性期、回復期、慢性期と治療ステージに応じた病院に大きく分けられます。急性期の病院は在院日数が14日程度で退院するのが一般的となっているため、次のステージである亜急性期や回復期の病院で治療を受けることになります。このような理由により、紹介が必要になる場合もあります。

紹介状に書かれていること

紹介状に書かれていること

医師は普段から多くの紹介状をやりとりしています。紹介状は正式には「診療情報提供書」と呼ばれ、医師が患者を別の診療科や医療機関などに紹介する際に作成されています。紹介状には、以下のような項目があります。

  1. 氏名、生年月日、性別、住所など患者の基本情報
  2. 紹介の目的(詳しい検査や入院、手術、退院後の経過観察など)
  3. 現在の主症状や病名
  4. 病状や治療経過
  5. 現在の投薬内容
  6. その他アレルギー歴や患者の背景など

また、必要に応じて、レントゲン写真や血液検査などのデータを資料として添付することもあります。

紹介状の費用・メリット

紹介状の費用・メリット

紹介状の作成には、診療報酬の中で費用が定められています。健康保険の自己負担比率や添付する検査データによって変わりますが、紹介状の作成自体に、大体数百円~数千円が自己負担の費用としてかかります。

しかし、診療所やクリニックから大学病院など比較的大きな病院への紹介の場合、紹介状を持って行くと、紹介状がない場合に比べて治療費が安くなることもあります。紹介状の費用についてはすべて健康保険制度の中で定められているので、気になることがあれば受け付けなどで聞いてみましょう。費用はかかりますが、患者にとっては医師間できちんと情報が共有されて、何度も同じ検査を受けなくても良い、といったメリットがあります。