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医療施設の種類「結核診療所」



結核の治療、療養を専門に行なう病院である結核診療所。結核は過去の病気と思われがちですが、現在でも高齢の感染者の増加や、結核菌に感染した外国人の入国など複雑な問題が依然として残る重大な感染症です。

結核診療所とは

結核診療所とは

精神病床、一般病床、感染症病床、結核病床、療養病床という5つの病床のうち、結核の患者を入院させるための結核病床が80%以上を占める診療所を言います。結核診療所(結核病院)は医師や看護師の人員配置、設備などについて一定の基準が設けられており、人員配置では、医師は入院患者16人に対し1人、看護職員は入院患者4人に対し1人、薬剤師は70人に対し1人という基準になっています。

また、病床の構造設備にも基準が設けられ、既設の場合では患者一人当たりの床面積が4.3㎡以上、廊下幅は片側居室が1.2m以上、両側居室が1.6m以上とされています。新築や全面改築をする場合には、患者一人当たりの床面積が6.4㎡以上、廊下幅は片側居室が1.8m以上、両側居室が2.1m以上という基準が設定されています。

結核診療所は現在、全国に1ヵ所のみで、他は特定感染症指定医療機関や第一種感染症指定医療機関、第二種感染症指定医療機関などで対応しています。

結核の現状

結核の現状

明治時代から昭和20年代にかけて、結核は「国民病」として恐れられ、年間死亡者数は10数万人に及び、死亡原因の第1位となっていました。現代では医療や生活水準の向上により、感染しても薬を飲めば完治する時代になりましたが、現在でも日本だけで1日に新しい患者が64人増え、6人が命を落とすという、軽視できない感染症です。

近年では感染者の高齢化が進み、重篤な合併症を有する患者の増加、結核病床を持つ病院の減少、都市圏での病床不足などの新たな問題が目立つようになってきています。また、国際化が進んだことで、結核対策が不十分な発展途上国から入国してくる外国人の若者の感染者も増えています。

結核予防や治療の課題

結核予防や治療の課題

結核菌に感染しても、すべての人が発症するわけではありませんが、免疫力が低下すると発症するケースが多く見られます。日頃から十分な睡眠を取る、食事のバランスに気を付ける、適度な運動を心がけるなどの健康的な生活が予防につながります。また、働き盛りの世代で発見が遅れる傾向もあるため、定期的な健康検診などを欠かさず受けることで、早期発見に努めることも大切です。

結核は6ヵ月間正しく服薬すれば、治癒する病気ですが、症状が消えたからといって、途中で服薬をやめると菌が抵抗力を付け、薬がまったく効かない"多剤耐性菌"となってしまいます。服薬を徹底させるための対策として取り入れられているのが、DOTS(直接服薬確認療法)です。服薬を怠りがちなひとり暮らしの老人などを中心に進められていますが、この実施率をさらに高めていくことが課題となっています。

その他、病床不足については、地域ごとに結核医療の中核的な病院を確保し、それを中心として地域医療連携体制を整備する、など医療提供体制の再構築が図られています。都市部においてはホームレスや不法滞在者の間で結核が高率に発見されるため、入院に限らず外来中心の医療機関を設けるという試みも進んでいます。