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【医師監修】汗が汗腺につまることでできる「あせも」。特に赤ちゃんは小さな体に大人と同じ数の汗腺があり、さらに体温が高くてよく汗をかくため、あせもができやすいのです。そこで今回は「赤ちゃんのあせもを予防・改善する方法」についてお話します。あわせて「大人のあせも対策」についてもお話しますので、大人もお子さんも一緒にあせも対策を行ないましょう。

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あせもケアは大人より赤ちゃんのほうが大変!?あせも予防と治し方まとめ


あせもについて

こんにちは!

HMR大学医学科1回生の小林モエです。

夏になると、肌にできる「あせも」が気になりますよね。

特に赤ちゃんはあせもができやすいため、頭を悩ませている親御さんは多いのではないでしょうか。

赤ちゃんは新陳代謝が盛んで、大人よりも体温が高めです。

その上、小さな体には大人と同じ数の汗腺があるため、ちょっと動いただけでも汗をかいてしまいます。

たかがあせもと放っておくと大変なことになりかねないので、しっかりとケアをしてあげましょう。

今回は、赤ちゃんも大人も気を付けたい「あせもの予防法」や、「あせもの治し方」についてお話します!

あせもの種類

あせもの種類

実は「あせもは3種類ある」ってご存知でしたか?

ひとつずつ確認してみましょう。

紅色汗疹(こうしょくかんしん)

かゆみを伴う小さな赤いブツブツで、大人・赤ちゃん問わずもっともよく見られるタイプのあせもです。

水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)

かゆみや赤いブツブツではなく、皮膚に1~3mm程の小さな白っぽい水ぶくれができます。

皮膚表面に汗がたまり、赤みやかゆみもないことから、あせもになっていることに気付かずに完治しているケースもしばしば見られます。

深在性汗疹(しんざいせいかんしん)

皮膚の奥の部分で起こる、白くて平たいあせも。
亜熱帯などで多く発症し、日本ではあまり見られません。

この記事では、もっとも一般的で治すのに時間がかかる「紅色汗疹」(=赤いあせも)を中心にお話します。

■参考参照サイト:渋谷駅前おおしま皮膚科 小児皮膚科 アレルギー科 形成外科

赤ちゃんのあせもができる原因

赤ちゃんのあせもができる原因

あせもは、汗腺がつまってしまうことが原因でできるのはご存知でしょうか?

大量の汗をかくと、汗腺がつまりやすくなります。

つまった汗が皮膚内の組織に溢れ出て長時間たまっていると、常在菌である「表皮ブドウ球菌」が増殖して炎症反応を起こし、水ぶくれ・かゆみ・赤みを伴う「あせも」を発症するのです。

特に赤ちゃんは、まだ汗腺の出口がきちんと開いていない上に、汗をたくさんかきます。

しかも大人と同じ数だけ汗腺があるので、小さな体に汗腺がびっしりと密集している状態。

そのため赤ちゃんは汗腺がつまりやすく、あせもができやすいのです。

赤ちゃんがあせもになりやすい体の場所

赤ちゃんがあせもになりやすい体の場所

赤ちゃんの「あせもになりやすい場所」は、下記の通りです。
場所ごとの理由を見ていきましょう。

赤ちゃんのあせもができやすい場所1位:おしり・腰まわり

  • おむつで蒸れるから(特におむつのギャザーの部分に集中)。

赤ちゃんのあせもができやすい場所2位:頭・首

  • お肉などで、首周りは汗がたまりやすいから。
  • 頭は髪もあって蒸れやすく、汗をかきやすいから。

赤ちゃんのあせもができやすい場所3位:背中

  • まだ寝返りで動くことができない時期の赤ちゃんの背中は、湿気がたまりやすく通気性が悪いから。

■参考参照サイト:赤ちゃんのあせも予防 |ベビータウン

赤ちゃんのあせもを予防するには

赤ちゃんのあせもを予防するには

ここまでお伝えしてきた通り、赤ちゃんはとても汗っかき。

なにも対策をしないと、大抵の赤ちゃんはあせもができてしまいます。

では、どうしたらあせもを予防できるのでしょうか?

あせもは意外と簡単なことの積み重ねで予防できますので、以下を参考に、ぜひ実践してあげて下さい。

保湿を心がける

保湿を心がける

肌の表面のバリア機能を高めるためには、保湿は欠かせません。

皮膚が乾燥している状態で汗をかくと、皮膚に炎症が起こりやすくなってしまうからです。

保湿剤は、軟膏(ワセリンなど)の類だと汗腺にふたをしてしまい、かえって悪化するおそれも。

さらっとした、ローション系の物がおすすめです。

なお、生後2〜3ヵ月の赤ちゃんの肌には十分に皮脂が分泌されているので、保湿剤は必要ないと言われています(アトピーがある場合などは皮膚科の病院に相談して下さい)。

ベビーパウダーも汗を吸着してくれるので効果的ですが、汗が付いたパウダーを放っておくと汗腺をふさいでしまいますので、汗で湿ったら拭き取りましょう(また、あせもができてしまったあとの使用は控えて下さい)。

汗をかきにくい環境にする

汗をかきにくい環境にする

何度もお伝えしている通り、あせもの原因は汗です。

そのため、極力「大量に汗をかかないような環境」にいることが好ましいと言えます。

また、湿度が高いことも、あせもを助長する原因のひとつ。

赤ちゃんがいると、エアコンや扇風機ではなく自然の風にこだわりたくなるかもしれませんが、色々な面においてエアコンをつけた方がメリットは多いでしょう。

暑いと赤ちゃんの機嫌も悪くなり、それで泣いてしまうとさらに汗をかくことにつながります。

汗をかきにくくするためには、以下のことに気を付けましょう。

  • 26~28度程でエアコンをつけて快適に
  • お風呂は汗のかき過ぎを防ぐためにぬるめのお湯に入れる
  • 厚着をさせない

汗をこまめに拭く

汗をこまめに拭く

外を散歩しているときや寝ているときなど、どうしても汗をかく環境にいる場合は、こまめに汗を拭いてあげることが大切です。

こまめに汗を拭くことで、汗腺のつまりを予防することができます。

また、衣服を吸汗性の高い物にするのも効果的。

特に寝ているときは大量の汗をかくため、背中に汗取りパッドやフェイスタオルを差し込んであげるのも良いでしょう。

寝起きや帰宅時など、大量に汗をかいたあとはシャワーで汗を流してあげると、より清潔な肌を保てます。

赤ちゃんのあせもの治し方

赤ちゃんのあせもの治し方

予防法を試しても赤ちゃんにあせもができてしまうことはありますが、汗をかかないように涼しくしてあげるだけで、あせもが改善することもあります。

寝ているときに無意識に汗をかいてしまっていないか、体が熱くなりすぎていないか注意深く見て、正しい対処をしてあげましょう。

あせものかゆみには注意!

かゆみでひっかいてしまうようだと、化膿して「とびひ」になってしまうこともあるため、清潔な状態を保ちましょう。

あせも用の薬を使ったほうが良い場合

あせも用の薬を使ったほうが良い場合

かゆみがひどい場合は早めに皮膚科の病院へ行って、かゆみを抑える薬などをもらいましょう。

すぐ皮膚科の病院に行けないときは、赤ちゃんの機嫌が良くて熱も高くなく、皮膚にただれが見られない場合なら、「保湿」の市販薬などを塗って様子を見て下さい。

お風呂は手短に

お風呂は手短に

お風呂は、長く入ると体が温まってあせものかゆみが増してしまうので、手短にしましょう。

体は、肌への刺激が少ないせっけん(無添加など)を泡立てて優しく洗います。

1日に何度かシャワーを浴びる場合は、せっけんの使用は1日1回にしておきましょう。

水気を拭くときは、タオルを軽く押し当てて優しくポンポンと叩くようにして、しっかり拭き取って下さい。

大人のあせも

大人のあせも

ここまでは赤ちゃんのあせもについてお話してきましたが、大人のあせもでお悩みの方もいらっしゃいますよね。

大人のあせもの原因も、赤ちゃんと同じく大量の汗をかいて汗腺がつまることが主になりますが、実はそれ以外にも原因があるんです。

大人のあせもの原因

大人のあせもの原因

先程お伝えした通り、大人のあせもの原因も赤ちゃんと同様に、汗腺が汗の出る量に追いつかなかったり、服などでふさがれたりすることで溢れてしまうこと。

また、赤ちゃんと違って外出の機会が多い大人は、小さなほこりなどが肌に付着しがち。

それらのほこりが汗腺をふさぐことも、あせもの原因になるのです。

さらに、衣服の刺激なども肌の負担となってあせもができやすくなります。

これらの原因をなるべく避けるように生活することを心がけましょう。

大人の顔にできるあせもの原因

大人の顔にできるあせもの原因

実は、顔にもあせもができるってご存知でしたか?

原因は、顔に当たる髪の毛やアクセサリー。

顔は隠すのも難しいので、できればあせもは作りたくない部分ですよね。

長い髪は束ねる、前髪はピンで留めるなどしてできるだけ毛先が肌に触れないようにしましょう。

大人のあせもを予防するには

大人のあせもを予防するには

赤ちゃんの予防法と同じく、「保湿」「汗をかきにくい環境にする」「汗をこまめに拭く」が主な予防法となっています。

また、先程もお伝えした通り、長い髪や顔にかかる髪はまとめて顔にかからないようにしましょう。

大人のあせもの治し方

大人のあせもの治し方

こちらも赤ちゃんと同じく、

  • かゆみがあってもかかない
  • かゆみを抑えるために薬を利用する
  • お風呂は手短にする

といった方法が効果的です。

大人の場合は使える市販薬が豊富で、届きにくい背中にもひとりで付けやすい「スプレータイプ」の物や、クリーム、軟膏物などがあるため、ご自身の症状に合った物を選びましょう。

夏はどうしても汗をかくため、あせもができやすくなってしまいますが、毎日のケアであせもを防いだり早く治したりすることは可能です。

あせもを撃退して、快適な夏を過ごして下さいね!


小林モエ
あせもはとにかく「かかない」のがポイントだね♪

リサ
汗を「かかない」と、かゆくてもあせもを「かかない」をかけるとは・・・モエちゃんできる!

小林モエ
ウフフッ!
・・・そう言えばリサちゃんは、あせもは大丈夫なの?

リサ
・・・実は、パンダには汗腺がないんだよ。

小林モエ
ええー!そうだったの?

リサ
うーん、あせもとは無縁だけど、暑さにはすごく弱いんだよね。

小林モエ
そっか!汗には体温を下げる効果があるもんねー。
じゃあ今度からリサちゃんには、汗のかわりに霧吹きをしてあげるね!

リサ
あ、ありがとう・・・。

■参考参照サイト:

※この記事は、2017年8月時点の情報に基づいて作成されています。

監修医師プロフィール

産業医 山田 琢之たくじ 先生 (エスエル医療グループ栄内科

エスエル医療グループ栄内科 院長 山田 琢之先生

略歴

昭和30年
愛知県生まれ
昭和54年
愛知医科大学卒業
名古屋大学医学部予防医学教室入局
昭和60年
名古屋市職員健康管理センター所長
名古屋市産業医
平成5年
医学博士(名古屋大学)
平成6年
愛知医科大学助教授(産業保健科学センター)
平成8年
名古屋大学医学部講師(非常勤:予防医学)
平成12年
エスエル医療グループ「栄内科」院長
なごや労働衛生コンサルタント事務所長
平成13年
愛知医科大学客員教授
平成20年
日本労働安全衛生コンサルタント会愛知支部長

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