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【医師監修記事】ほくろのがんとも言われる「メラノーマ」。一見、ほくろと見わけにくいのですが、進行するとリンパに転移して手遅れになることも。今回は、「ほくろとメラノーマの見分け方」や、「メラノーマの治療」をお話します。

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死亡率の高いメラノーマ(ほくろのがん)の見分け方と皮膚科の病院での治療

メラノーマ(ほくろのがん)の症状と皮膚科の病院での治療法

「ほくろ=がん」ではないですが、実は「ほくろに見た目が似ているがん」があるってご存知ですか?

それは死亡率が50%超とも言われる皮膚のがん、「メラノーマ」です。

メラノーマは表皮にできる黒色の腫瘍。
その見た目から、一見ほくろと勘違いしやすいがんです。

今回は、「メラノーマと良性のほくろの違い」や「メラノーマができやすい場所」、そして「メラノーマが怖い理由」についてお話します。

メラノーマとは?

メラノーマとは

先ほどお伝えした通り、メラノーマは、皮膚だけ見るとほくろのようにも見えます。
ですが良性のほくろとは全く違い、それ自体が悪性腫瘍なのです。

メラノーマが出やすい場所

特にメラノーマが出やすいのは、紫外線を過度に浴びている個所や、足の裏だと言われています。

また、眼窩内(がんかない)と呼ばれる目の奥やその周辺や、口の中の粘膜に発生することも。

メラノーマの症状

ダーモスコープ

初期のメラノーマ

基本的に初期段階で痛みなどはなく、進行していない状況であれば転移の可能性が低いと言われています。

進行したメラノーマ

しかし、メラノーマが進行し、皮膚の内部深くに悪性腫瘍が届いてしまった場合は、その限りではありません。

悪性腫瘍がリンパに転移してしまうと、多臓器への転移リスクが高まります。

初期段階であればメラノーマの切除で済みますので、いかに早い段階で皮膚科の病院を受診し対応するかが重要だと言えるでしょう。

メラノーマとほくろの違い(シミ・ほくろとの見分け方)

メラノーマとほくろの違い

メラノーマは、ほくろのような黒い斑として表皮に現れます。

メラノーマの特徴:初期のメラノーマは見分けにくい

そのため、「少し大きいほくろができた」くらいにしか思わないこともありますが、少しでも気になるほくろができた場合は、皮膚科の病院で相談することが重要です。
またメラノーマには、基本的な見分け方がいくつかあります。

メラノーマの特徴:足の裏に発生することが多い

まずは、「足の裏に発生することが多い」という点。

足の裏に今までになかったはずのほくろができていたら、注意深く観察するようにしましょう。

メラノーマの特徴:形や色

二つ目は、「ほくろとの形状の違い」です。

ほくろは通常、左右対称な丸型をしていますが、メラノーマは左右非対称で色がにじみ出すように広がっていきます。

メラノーマの特徴:サイズ

三つ目は「大きさ」です。

ほくろはそれ自体が大きさを変えることはあまりありませんが、メラノーマは数ヵ月で大きくなります。

2~3ヵ月で直径7mm以上拡大するようなら、皮膚科の病院を受診するようにしましょう。

また、口の中にほくろのような物ができた場合はメラノーマの可能性が高いので、この場合も早急に受診を検討して下さい。

メラノーマのできやすい場所と種類

メラノーマのできやすい場所は?

メラノーマは主に

  • 末端黒子型(まったんこくしがた)
  • 表在拡大型(ひょうざいかくだいがた)
  • 結節型(けっせつがた)
  • 悪性黒子型(あくせいこくしがた)

に分けることができ、それぞれに特徴があります。

末端黒子型のメラノーマ:手・足・爪とその周辺にできやすい

末端黒子型は、足の裏や手のひら、爪とその周辺にできやすい型。
日本人に最も多い型だと言われています。

表在拡大型のメラノーマ:四肢の付け根にできやすい

次に表在拡大型ですが、こちらは体の中心部や四肢の付け根に近い部分に発生することが多い型です。

結節型のメラノーマ:特に部位なし

三つ目の結節型は、特に部位に関係なく発生し、塊が徐々に拡大していきます。

悪性黒子型のメラノーマ:老人の顔にできやすい

最後の悪性黒子型は、高齢者の顔面に発生しやすい物。
シミのように、色素斑が広がっていきます。

いずれかに該当する場合は、皮膚科の病院を受診するようにしましょう。

メラノーマを皮膚科の病院で治療する方法とメリット・デメリット

メラノーマを皮膚科の病院で治療する

メラノーマは進行してしまうとリンパに転移し、悪性腫瘍が全身を駆け巡って手が付けられない状態になってしまうことも…。

このため、基本的には初期段階で発見し、切除することが最も重要と言えます。

メラノーマの治療法:手術(初期段階)

初期段階でリンパに転移が確認されない場合は、メラノーマと周辺の皮膚を一緒に取り除く手術を行なうのが一般的です。

この場合、切除手術の経過はおおむね良好で、再発や転移のリスクは低いというメリットがあります。

メラノーマの治療法:投薬

一方、リンパに転移した場合には、メラノーマの治療を目的として作られた分子標的治療薬(ぶんしひょうてきちりょうやく)「ニボルマブ:オプジーボ」などが使われますが、治療費が高いことがデメリットです。

一般的ながん治療法である放射線や抗がん剤は、メラノーマの場合には効果が得られない物も多く、治療の選択肢は少ないと言えるでしょう。

メラノーマの治療法:放射線

また、「重粒子線(じゅうりゅうしせん)」や「陽子線(ようしせん)」といった特殊な放射線治療では、設備が整っている病院も少なく、高額な治療費が発生するデメリットがあります。

メラノーマの予防や治療、日常生活で気を付けること

メラノーマの予防や治療

メラノーマの予防

メラノーマの原因のひとつは、メラニンを作る「メラノサイト」という細胞だと考えられています。

メラノサイトは紫外線に刺激されて、メラニンを作る細胞です。
そのため、過度に紫外線を浴びるような状況は作らないことが望ましいと言えます。

日本人に多く発生する末端黒子型は、紫外線ではなく、できる場所に注意が必要な型です。
手のひらや足の裏、爪とその周辺などに大きなほくろができていないか、定期的にチェックしてみましょう。

先ほどもお伝えした通り、メラノーマは進行が速く、リンパに到達すると全身にがんが転移してしまい、治療が非常に困難になる悪性腫瘍です。

メラノーマの治療で気を付けること

しかし、初期段階で発見することができれば、メラノーマを切り取ることで治療が終了します。

メラノーマの早期治療のために、日常生活で気を付けること

そのため、重要なのは早期治療ができるように、自分の体を日頃からチェックすることです。

今までなかったところや、通常ほくろができにくいところにほくろができてきたら要注意。

急激に拡大したり、にじむような様子があったりしたら、迷わず皮膚科の病院を受診しましょう。

※この記事は、2016年12月時点の情報に基づいて作成されています。

監修医師プロフィール

産業医 山田 琢之たくじ 先生 (エスエル医療グループ栄内科

エスエル医療グループ栄内科 院長 山田 琢之先生

略歴

昭和30年
愛知県生まれ
昭和54年
愛知医科大学卒業
名古屋大学医学部予防医学教室入局
昭和60年
名古屋市職員健康管理センター所長
名古屋市産業医
平成5年
医学博士(名古屋大学)
平成6年
愛知医科大学助教授(産業保健科学センター)
平成8年
名古屋大学医学部講師(非常勤:予防医学)
平成12年
エスエル医療グループ「栄内科」院長
なごや労働衛生コンサルタント事務所長
平成13年
愛知医科大学客員教授
平成20年
日本労働安全衛生コンサルタント会愛知支部長

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