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【医師監修記事】ふと気が付くと、体や顔にできている「イボ」。痛みもないからと放置してしまいがちですが、そのイボ、もしかしたら「がん」になってしまう悪性のイボかもしれないんです…!今回は、「良性・悪性のイボの種類」や「イボの治療方法」など、イボに関する知識をお届け致します。イボのことをきちんと知って、しっかり治療していきましょう!

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イボががんになる?!注意すべきイボと、皮膚科の病院での治療法

イボ

多くの人が1度は経験したことのある「イボ」
発がん性の高いイボ、老人性のイボ、ミズイボ(通称:水いぼ)、性病のイボなど、イボにはたくさんの種類があります。

また、顔や体、手足や性器に至るまで、イボは様々な場所に出現する可能性があるんです。

発がん性の高いイボにはすみやかに対応する必要がありますが、それ以外でも、感染性のイボの場合は皮膚科の病院で診てもらうなどの注意が必要になります。

イボに対して必要以上に神経質になっても良いことはありませんが、「何が原因でどんな症状が出るか」「皮膚科の病院での治療方法にはどういったものがあるか」など、知っておくと安心できますよね。

今回は、イボの種類と皮膚科の病院での治療方法についてお話します。

イボの原因はウイルス?

イボの原因

イボとは、皮膚の一部が盛り上がってできる「できもの」のことです。

イボには、ウイルスを原因とする「ウイルス性疣贅(ゆうぜい)」と、「ウイルス性疣贅以外のイボ」があります。

ウイルス性疣贅(ゆうぜい)は、「ヒトパピローマウイルス」による物がほとんどで、その種類はなんと、150種類以上も…。

ヒトパピローマウイルスに感染することでできるイボには、良性と悪性がありますが、ほとんどの物は良性です。

「ヒトパピローマウイルス以外のウイルス」を原因とするウイルス性疣贅(ゆうぜい)には、「伝染性軟属腫ウイルス(でんせんせいなんぞくしゅういるす)」による物があります。

イボの種類

イボの種類

ウイルスを原因としないイボ

ウイルスを原因としないイボは、皮膚の損傷や老化が原因でできます。

ウイルスを原因としないイボは、

  • アクロコルドン
  • スキンタッグ
  • 老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)(別名:脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう))

などです。

伝染性軟属腫ウイルス(でんせんせいなんぞくしゅういるす)が原因のイボ

伝染性軟属腫ウイルスを原因とするイボには、「ミズイボ(通称:水いぼ)」があります。

ヒトパピローマウイルスを原因とするイボ

ヒトパピローマウイルスを原因とするイボには、

  • 子どもの手足にできるイボ:尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
  • 顔にできるイボ:指状疣贅(しじょうゆうぜい)
  • 足の裏にできるイボ:足底疣贅(そくていゆうぜい)
  • 顔や腕によくできるイボ:扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
  • 外陰部にできるイボ:尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)
  • 外陰部にできるイボ:ボーエン様丘疹症(ぼーえんようきゅうしんしょう)

などがあります。

イボで最も注意が必要なのは、ヒトパピローマウイルスを原因とするイボの中でも、「悪性のイボ」。

しかしこのような悪性のイボは種類も多く、素人では判別しにくいので、病院(皮膚科)で診てもらうのが安全でしょう。

イボの治療方法・感染予防法

イボは、原因や症状によって治療法・予防法が異なります。
順番に確認してみましょう。

ウイルスを原因としないイボの治療法

「ウイルスを原因としないイボ」は人に感染することはありませんが、それ自体が大きくなったり、別の場所に同じ症状のイボができたりする可能性があります。

ウイルスを原因としないイボの治療法

これらのイボは体のどこにでもできますが、紫外線の多くあたる場所や、衣類で擦れやすい場所など、皮膚がダメージを受けているところに出やすいようです。

特に首にできる通称「首イボ」は、高齢の人だけでなく20代・30代の人にも見られ、目立つ場所のため気にする人が多いイボのひとつ。

いずれの場合も初めは小さい物で、徐々に大きくなります。

小さい物は、皮膚科の病院での冷凍療法やレーザー治療などで、簡単に治すことが可能です。

しかし、ほとんどが良性であるものの、中には皮膚がんの場合もあるので、気になる場合には皮膚科の病院を受診しましょう。

なお、皮膚科の病院を受診しない場合でも、大きいイボができたときは経過を十分観察して、異常を感じる場合には皮膚科を受診することをおすすめします。

ミズイボ(通称:水いぼ)の治療法と感染予防

ミズイボの治療法と感染予防

水いぼは子どもによく発症するイボで、「伝染性軟属腫ウイルス(でんせんせいなんぞくしゅういるす)」というウイルスが原因です。

直接水いぼに触れたり、水いぼの人が使用したタオルなどを使ったりすることで感染します。

水いぼ自体は放っておいても自然治癒しますが、他人に感染させてしまうリスクが高いことから、保育所や幼稚園などから早めの治療を求められることが多いでしょう。

治療方法は、イボをひとつひとつ取り除く方法や、イソジンの塗布、あるいはヨクイニンを飲むなどがあります。

ヒトパピローマウイルスを原因とするイボの治療方法と感染予防

一般的なヒトパピローマウイルスの治療法と感染予防

ヒトパピローマウイルスの治療法と感染予防

「ヒトパピローマウイルスが原因のイボ」は、急速に数が増えたり、他人に移してしまったりすることも。

そのため、イボができた場合には早めに皮膚科の病院を受診し、治療するようにしましょう。

治療方法には、外用薬の塗布や凍結療法などがありますが、初期の段階で数が少なく小さいイボであれば、大がかりな治療にはなりません。

ウイルス性のイボは人からの感染によって発症するので、基本的には感染しない・感染させないことが大切です。

このため、予防の大前提は「ヒトパピローマウイルスの感染が確認された人との濃厚接触を避ける」ことです。

ただ、ヒトパピローマウイルスは種類も多く、感染している人が多いウイルスでもあるので、「絶対に感染しない」というのは難しいかもしれません。

まずは、「他人のイボに直接触れない」ことや、「イボに触れた可能性のあるタオルや衣類を触らない」ことなどを心がけましょう。

また、免疫力が落ちていたり、皮膚がダメージを負っていたりしても感染リスクが高まるので、日ごろから健康的な生活を心がけて免疫力を高め、スキンケアを怠らないことも重要です。

発症したとしてもほとんどのイボは自然治癒が期待できますが、悪性の場合もあるので、念のため皮膚科の病院を受診するようにしましょう。

発がん性が高いイボ

発がん性が高いイボ

ここでは、発がん性が疑われるイボについて確認してみましょう。

発がん性が高いイボ:ボーエン様丘疹症

発がん性の高いイボとして考えられているのが、「ボーエン様丘疹症(ぼーえんようきゅうしんしょう)」です。

ボーエン様丘疹症は性病の一種で、子宮頸がんになると言われているヒトパピローマウイルスの16型のウイルスにより発症。

長期間感染することで、ガン化するリスクが高まると言われています。

発がん性が疑われるイボ:尖圭コンジローマ

また、発がん性が疑われるイボとして考えられているものに、「尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)」があります。

性病の一種である尖圭コンジローマは、主にヒトパピローマウイルスの6型・11型に感染することで発症。

尖圭コンジローマのほとんどは良性のウイルスですが、ごくまれに悪性のウイルスである場合もあり、この場合は「子宮頸がん(しきゅうけいがん)」を発症する可能性が高まります。

発がん性が高いイボの予防方法

ヒトパピローマウイルスは性行為を通じて感染しますので、性行為を行なわないことで感染を防ぐことができますが、性行為の経験がある場合にはすでに感染している可能性も。

明らかにイボが認められる人との性行為は避けたほうが良いですが、のちにパートナーがこれらのヒトパピローマウイルスのキャリアだと判明した場合は、病院を受診して自分が感染しているかどうか検査してもらいましょう。

発がん性が高いイボの治療方法

厄介なことに、このウイルスには直接アプローチする治療方法がありません。

潜伏期間中は経過を観察し、イボが発生してから除去する作業を繰り返すしかなく、再発率も高いのが特徴です。

ボーエン様丘疹症と尖圭コンジローマは、共に皮膚科、泌尿器科、婦人科などの病院で診察を受けることができます。

また、もし病気に罹患していることが分かった場合には、すみやかに病院で処置をすることでガン化するリスクを大きく下げることができますので、恥ずかしがらずに病院に行くことがおすすめです。

■参考参照サイト:尖圭コンジローマに関する考察: 2011年5月 えびす皮フ泌尿器科 東京都渋谷区恵比寿

※この記事は、2016年12月時点の情報に基づいて作成されています。

監修医師プロフィール

産業医 山田 琢之たくじ 先生 (エスエル医療グループ栄内科

エスエル医療グループ栄内科 院長 山田 琢之先生

略歴

昭和30年
愛知県生まれ
昭和54年
愛知医科大学卒業
名古屋大学医学部予防医学教室入局
昭和60年
名古屋市職員健康管理センター所長
名古屋市産業医
平成5年
医学博士(名古屋大学)
平成6年
愛知医科大学助教授(産業保健科学センター)
平成8年
名古屋大学医学部講師(非常勤:予防医学)
平成12年
エスエル医療グループ「栄内科」院長
なごや労働衛生コンサルタント事務所長
平成13年
愛知医科大学客員教授
平成20年
日本労働安全衛生コンサルタント会愛知支部長

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