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【医師監修】外耳炎(外耳道炎)の症状は耳の入り口付近の痛みや痒み。外耳炎は症状が軽くても再発することが多く、耳鼻科の病院の受診をすすめられます。今回は外耳炎の症状や原因、悪性の外耳炎、中耳炎との違いについてのお話です。

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この痛み中耳炎?それとも外耳炎?外耳炎の原因、症状、治療法まとめ

外耳炎の原因になりやすい耳掃除

我慢できない程ではないけれど、耳に痛みやかゆみを感じる・・・これらは、外耳炎(外耳道炎)の可能性が高い症状です。

外耳炎は中耳炎のような耐えがたい痛みを感じることはあまりありませんが、放置すると再発するケースも多いため、耳鼻科の病院を受診したほうが良いと言われています。

今回は、外耳炎の症状や、原因、自然治癒の有無、悪性の外耳炎、中耳炎との違いについてのお話です。

外耳炎(外耳道炎)とは

外耳炎は「外耳道炎」とも呼ばれ、外耳道(耳の穴から鼓膜までの間)に傷やケガなどの異常をきたしている状態のことを言います。

外耳道の構造

外耳道の構造

外耳道とは、耳の入り口から鼓膜までの間の部分のこと。

外耳の構造としては、耳の入り口から中間部分までは穴も広く、皮下は軟骨組織でできていますが、中間部分から奥は皮下が骨に変わりカーブもあることから、穴が少し狭く感じる部分も。

入り口から中間部分までが「外耳道軟骨部」、その奥が「外耳道骨部」、そしてその間が「峡部」と呼ばれます。

中耳炎と外耳炎の違い(場所が違う)

中耳炎は鼓膜の内側にある中耳が炎症を起こす病気です。

原則、風邪などのウイルスや細菌が鼻・喉から耳管を通って中耳に入り、炎症を起こします。

一方の外耳炎の症状は、鼓膜の外側に外的な刺激が加わることで炎症を起こすことが主な違いです。

■参考参照サイト:

外耳炎の種類と症状

外耳炎は、症状や場所によって種類が分けられます。

外耳炎の炎症、かゆみと痛み

外耳炎の多くは痛みやかゆみを伴います。

中には発熱や耳漏(じろう:耳から液体が流れ出ること)などの症状を伴うものもあるので注意が必要です。

急性限局性外耳炎(耳せつ)

急性限局性外耳炎(耳せつ)

■参考参照サイト:
外耳炎の種類 西宮市・芦屋市・尼崎市 梅華会耳鼻咽喉科グループ | 外耳炎サイト 西宮市・芦屋市・尼崎市 梅華会グループ

急性限局性外耳炎は、耳の入り口付近にある外耳道軟骨部の耳垢腺や皮脂腺が細菌に感染して、炎症を起こすことで発症するものです。

また、耳掃除による小さな傷や耳漏、海水などの刺激でも起こります。

ひどくなると膿が溜まって腫れ上がり、熱や強い痛みを伴いますし、周辺のリンパ節に広がってしまうこともあるので早めの治療が必要です。

びまん性外耳炎

びまん性外耳炎

■参考参照サイト:
外耳炎の種類 西宮市・芦屋市・尼崎市 梅華会耳鼻咽喉科グループ | 外耳炎サイト 西宮市・芦屋市・尼崎市 梅華会グループ

びまん性外耳炎は外耳道骨部の炎症で、耳掃除による刺激や中耳炎、外耳道湿疹などを要因とすることもあります。

症状は、かゆみや軽い痛み、重症の場合はリンパが腫れることによる発熱です。

外耳道湿疹

外耳道湿疹

■参考参照サイト:
外耳炎の種類 西宮市・芦屋市・尼崎市 梅華会耳鼻咽喉科グループ | 外耳炎サイト 西宮市・芦屋市・尼崎市 梅華会グループ

外耳道湿疹の主な原因は、耳漏や薬品などの刺激です。

基本的には外耳道から耳の入り口にかけてただれた状態になり、ひどい場合は入り口周辺がかぶれたり、腫れたりすることもあります。

外耳道真菌症

外耳道真菌症

■参考参照サイト:
外耳炎の種類 西宮市・芦屋市・尼崎市 梅華会耳鼻咽喉科グループ | 外耳炎サイト 西宮市・芦屋市・尼崎市 梅華会グループ

外耳性真菌症は、外耳炎の原因が真菌による場合を指します。

外耳炎のおよそ1割がこの真菌症と言われており、症状は外耳に広がった真菌によるかゆみや難聴などです。

耳かきなどで外耳に傷が付き、そこにアスペルギルスやカンジダ菌などの真菌が感染することで発症します。 

外耳炎の原因

外耳炎の原因の多くは、外耳への直接的な刺激です。

特に耳かきのような強い刺激には注意が必要ですが、中耳炎による耳漏や海水、イヤホンなども原因となります。

外耳炎の原因:「耳掃除のしすぎ」

外耳炎の原因には、耳掃除のしすぎも

耳がかゆくなったときや耳垢が少し見えたときには、どうしても耳かきをしたくなるという人も多いかもしれません。

しかし実際には、耳は本来、顎関節の動きによって耳垢が自然に排出される構造です。

このため、耳掃除は耳鼻科で年2~3回行なう程度で問題ないと言われています。

また、耳掃除をする際に外耳道を傷付けてしまうことで、外耳炎を引き起こすこともあるのです。

耳垢のできかた

耳垢のできかた

■参考参照サイト:
尾関耳鼻咽喉科医院

耳垢は外耳道の軟骨部と骨部の境にあたる峡部の付近にしかできません。

これには、外耳道軟骨部の皮下にある耳垢腺(じこうせん)や脂腺、うぶ毛が関係しています。

耳垢ができる原因として最も大きいのは、外耳にある耳垢腺や脂腺から分泌される、脂質やタンパク質などの混合物です。

これ以外の原因としては、外部から入ってきたほこりや砂、耳の上皮、抜けたうぶ毛などが考えられます。

外耳道骨部には耳垢腺や脂腺がありませんので、耳垢ができることはありません。

外耳炎の原因:「耳に入る刺激物」

耳に入る刺激物

耳の穴は常に解放されている状態なので、ほこりや虫、海水などの異物が入りやすいと言えます。

一般的にはこれらが原因で外耳炎になることはあまりありませんが、生活の中で耳になんらかの刺激を感じたら、注意深く様子を見るか、耳鼻科の病院を受診すると良いでしょう。

外耳炎の原因:「耳に接触する耳栓や補聴器」

耳栓

耳に直接装着する物には、耳栓や補聴器、イヤホンなどがあります。

いずれも耳の奥まで入れることはあまりありませんが、誤って耳を傷付けたり、耳に接触する物が汚れていたりした場合には外耳炎の原因になることもあるので油断は禁物です。

■参考参照サイト:
【医師監修】外耳炎とはどのような病気? 症状や原因・治療方法をチェック | 耳寄り通信(川村耳鼻咽喉科公式ブログ) - Part 2

外耳炎かどうかの症状のセルフチェック

チェックリスト

以下のチェックリストに多く当てはまる人は、外耳炎の可能性があります。

  • 耳の入り口付近がかゆい、痛い
  • 耳漏が出てくる
  • 耳に痛みがある、周辺が腫れている
  • 耳の穴に腫れや赤みがある

症状がひどくなる前に耳鼻科の病院を受診するのが重要なので、耳に違和感があればすぐに受診しましょう。

■参考参照サイト:
【医師監修】外耳炎の症状や原因、治療・予防のポイントを徹底解説!| 耳・鼻・喉の健康情報局(川村耳鼻咽喉科公式ブログ)

外耳炎の治療

外耳炎の治療法は、外耳炎の種類や症状によって変わります。

外耳炎の治療法

外耳炎の処置用具のイメージ

初回・軽度の外耳炎の治療

初回の治療では、軽度の場合は消毒と塗り薬で処置をするのが一般的です。

基本的には外耳道に傷ができて炎症を起こしているだけなので、初期の段階で抗生物質などが処方されることはあまりありません。

進行した外耳炎の治療

外耳炎が進行して治りにくい状態になってしまうと、消毒だけでは治療できません。

この場合は、抗生物質や点耳薬が処方されたり、症状によっては切開手術が行なわれたりすることがあります。

外耳炎を治療しているときに注意すること

外耳炎は水泳禁止

ここでは、外耳炎の治療中に注意すべきことについて確認してみましょう。

外耳炎の治療中は耳を触らない

外耳炎の治療中は、なるべく耳を触らないことが重要です。

耳を触ってしまい新しい傷ができることや、雑菌が入ることは避けなければなりません。

外耳炎の治療中は、プール・海水浴は医師の許可が必要

プールや海水浴などは医師の許可が下りるまでは禁止です。

極力、耳への刺激が及ぶ行為は避けるようにしましょう。 

外耳炎の対処で気を付けること

ここでは外耳炎の予防となる、日常生活などでのちょっとした対処のポイントをお話します。

耳垢栓塞(じこうせんそく)

耳掃除に気を付ける

耳を不適切に掃除すると、外耳道がふさがってしまう「耳垢栓塞」になる場合があります。

耳垢栓塞になる原因は2つあり、

  • 耳垢を取り除くときにかえって、綿棒や耳かきで耳垢を耳の奥に押し込んでしまうこと
  • 耳掃除などでできた耳の傷から滲出液が出て、耳垢が固まってしまうことです。

なお、耳垢栓塞は通常、耳に密着しているため、取り除く際に上皮が一緒にはがれて外耳炎になることも・・・。

このため、基本的に耳垢栓塞になった場合は、自分で耳掃除せずに耳鼻科の病院で取り除いてもらうのが良いでしょう。 

耳垢のタイプに気を付ける

綿棒での耳掃除

耳垢には、乾燥した「乾性耳垢」と、少ししっとりとした「湿性耳垢」があります。

湿性耳垢

湿性耳垢の人は、外耳の脂腺が多いために外耳がしっとりします。

特徴は、耳垢ができやすく排出されにくいという点です。

耳の上皮は元々薄く、耳垢を取ろうとすると耳の上皮が傷付くこともありますので、自分で頻繁に耳掃除をするようなことは避けましょう。

乾性耳垢

乾性耳垢の人は比較的耳垢が溜まりにくいのですが、高齢になると溜まりやすくなることがあります。

加齢によって耳垢栓塞になることもありますが、定期的に耳鼻科を受診することで予防が可能です。

耳の中にかゆみやゴロゴロするような感じが出てきたら耳鼻科を受診してみましょう。

耳掃除の方法

耳掃除

適切な耳掃除は、年に数回耳鼻科を受診して掃除してもらう方法です。

とは言え、お金もかかりますし、どうしても耳がかゆいときもあるかと思います。

そんなときは綿棒のようなやわらかい物で、耳の入り口を軽く拭うくらいの掃除を心がけるようにしましょう。

お風呂上がりなどに耳の中の水が気になるときも同じように対処し、耳の奥深くまで綿棒などを入れ込むのは避けるようにして下さい。

世間では多種多様な耳掃除の道具がありますが、本来、外耳道は刺激に弱い部分です。

外耳炎にならないためにも、耳掃除などはほどほどにして、優しくケアしてあげましょう。

■参考参照サイト:
耳の軽い痛みやかゆみ。それは外耳炎のサインです|梅華会耳鼻咽喉科グループ|西宮・芦屋・尼崎

※この記事は、2018年1月時点の情報に基づいて作成されています。

監修医師プロフィール

産業医 山田 琢之たくじ 先生 (エスエル医療グループ栄内科

エスエル医療グループ栄内科 院長 山田 琢之先生

略歴

昭和30年
愛知県生まれ
昭和54年
愛知医科大学卒業
名古屋大学医学部予防医学教室入局
昭和60年
名古屋市職員健康管理センター所長
名古屋市産業医
平成5年
医学博士(名古屋大学)
平成6年
愛知医科大学助教授(産業保健科学センター)
平成8年
名古屋大学医学部講師(非常勤:予防医学)
平成12年
エスエル医療グループ「栄内科」院長
なごや労働衛生コンサルタント事務所長
平成13年
愛知医科大学客員教授
平成20年
日本労働安全衛生コンサルタント会愛知支部長

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