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【医師監修】糖尿病と聞いてどんなイメージをお持ちですか? 糖質の摂りすぎで血糖値が高くなる糖尿病は、「失明」「脳梗塞」など重篤な合併症を起こすことがあるので、予防と早期治療が大切です。 今回は、糖尿病についてお話しします!

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糖尿病予防で見直す生活習慣!血糖値をコントロールする方法まとめ


糖尿病が悪化した合併症

こんにちは!
HMR大学医学科1回生の小林モエです。

皆さんは、「糖尿病」と聞いてどんなイメージをお持ちですか?

「糖尿病」は糖質を摂りすぎて血糖値が高くなる生活習慣病。
平成28年は過去で一番多い1,000万を超える人が糖尿病と診断されました。

糖尿病は血管が詰まることで起きる「脳梗塞や心筋梗塞」だけでなく、「失明」「(人工透析が必要な)腎不全」さえも引き起こすことがある病気です!

糖尿病には、1型と2型の2種類があり、生活習慣による糖尿病は「2型糖尿病」を指し、「2型糖尿病」は日常の運動や食生活によって予防することができるのです。

今回は、生活習慣による糖尿病の「早期発見のコツ」「なりやすい人の特徴」「予防のための生活習慣」などをご紹介していきますので、最後まで必ずチェックして下さいね!

それでは、はじめます!

■参考参照サイト:
平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要 | 厚生労働省

糖尿病とは

糖尿病の慢性合併症

■参考参照サイト:
糖尿病ってなに? | 糖尿病情報センター

皆さんは、糖尿病がどんな病気かご存知ですか?

糖尿病を知るために、まず「インスリン」についてご説明します!

インスリンは、「ブドウ糖を全身の細胞の中に取り込むように働きかける」「血糖値を一定に保つ」などの役割を持つ、膵臓から分泌されるホルモンです。

私たちが食べた物から作られたブドウ糖は、血液を通して全身の組織や臓器へ運ばれて行き、「インスリン」の働きで、全身の細胞の中へと吸収されて、体内でエネルギーとして使われていくことで、血液中のブドウ糖を一定の量に保つ働きも担っています。

しかし、インスリンが少なくなったり、機能低下したりすると、細胞内にブドウ糖を取り込むことができず、血液中にブドウ糖が溢れる状態に…。

この状態を「高血糖(血液中のブドウ糖濃度=血糖値が高い)」の状態と言い、「高血糖の症状が続くのが糖尿病」です!

高血糖が何年も続くと、血管が詰まったり、傷ついてしまったりすることで血流が悪化して、血管の先につながっている臓器に適切な栄養を送ることができず、臓器に様々な機能障害が起こります。

これを「糖尿病の慢性合併症」と言い、糖尿病の中で一番怖い症状

糖尿病の慢性合併症が進むと、失明したり、足の切断や人工透析が必要になったり、とても怖い症状が現れることから、糖尿病は「サイレントキラー」と呼ばれているのです!

■参考参照サイト:
糖尿病ってなに? | 糖尿病情報センター

糖尿病の原因

糖尿病と血糖値のイメージ画像

では、インスリンがうまく働くことができずに、細胞にブドウ糖をうまく取り込むことができなくなる原因には、何があるのでしょうか?

インスリンが、うまく働くことができなくなる原因には「インスリン抵抗性」と「インスリン分泌不足」の2種類があります。

インスリン抵抗性

インスリン抵抗性とは、インスリンがうまく働かない状態で主な原因は「肥満」です。

インスリン分泌不足

インスリン分泌不足とは、インスリンの分泌量が不足することで、主な原因には「加齢や遺伝による膵臓(すいぞう)の機能低下」があります。

■参考参照サイト:
糖尿病ってなに? | 糖尿病情報センター

糖尿病の種類と症状

糖尿病はいくつかの種類に分類され、大きく分けると「1型糖尿病」や「2型糖尿病」、「その他特定機能の疾患による物」や「妊娠糖尿病」に分類されます。

高血糖の症状は「喉が渇く」「おしっこの量が増える」「水分を多く摂る」「疲れやすくなる」です。
さらに血糖値が高くなると、「意識障害」に至ることも…。

ここからは、それぞれの種類の糖尿病について、ご紹介していきます。

1型糖尿病

糖尿病のインスリン注射

10~20代の若い人に突然発病することが多い「1型糖尿病」。

膵臓でインスリンを作るβ細胞という細胞が壊れてしまい、自分でインスリンを作り出すことができなくなり、血糖値が高くなってしまうのです。

そのため、注射でインスリンを補う治療を行ないます。

1型糖尿病は、「自己免疫性(自分で自分を攻撃してインスリンを出す機能を壊すタイプ)」「特発性(原因不明のタイプ)」の2種類で、いずれもインスリン療法が必要です。

2型糖尿病

中高年で発症しやすい2型糖尿病

日本の糖尿病患者の約95%が2型糖尿病で、主に中高年で発症すると言われています。

2型糖尿病を発病する大きな要因は、遺伝的要因と環境的要因の2つ。

日本人はもともと遺伝的にインスリンの分泌が弱いことに加えて、運動不足や肥満、ストレスといった生活習慣の環境要因が加わることで、糖尿病になりやすいと言われています。

また、肥満ではなく内臓肥満である「メタボリックシンドローム」でも、糖尿病が発症するリスクが上がるのです!

2型糖尿病はインスリンの分泌量が減少することで血糖値が高くなり、主に食事療法と運動療法で血糖値改善の治療を目指しますが、改善できない場合には薬物療法による治療もあわせて行なうことがあります。

■参考参照サイト:

妊娠糖尿病

妊娠糖尿病とは?

妊娠糖尿病とは妊娠しているときにはじめて見られる糖代謝異常のことで、糖尿病の基準値未満の軽度高血糖を指します。

妊娠中は胎盤から分泌されるホルモンの影響でインスリンの働きが抑えられてしまうことで、血糖値が高くなりがちですが妊娠中に血糖値が高すぎると、羊水過多症や巨大児の原因になることも…。

妊娠糖尿病は、家族に2型糖尿病患者がいる方や高齢妊娠の方、過去の妊娠で高血糖を指摘された方が発症する可能性が高いのです。

妊娠糖尿病では妊娠中の運動療法を行なうことが難しいため、食事療法での治療を行ないます。

妊娠糖尿病になった方は、妊娠糖尿病が発症しなかった人に比べて、約7倍の割合で糖尿病になると言われていますので、出産後も検査を受けるようにして下さいね。

なお、産後に母乳栄養を心がけると母子共に将来、糖尿病になる確率が下がると言われていますので、できるだけ母乳栄養を心がけましょう。

■参考参照サイト:
早産・切迫早産:病気を知ろう:日本産科婦人科学会

その他特定機能の疾患による物

これら以外にも、遺伝子の異常やその他の病気や薬などが原因となって、糖尿病が発症する場合もあります。

糖尿病が進行すると起きることがある怖い合併症

糖尿病の合併症

■参考参照サイト:
糖尿病の慢性合併症について知っておきましょう | 糖尿病情報センター

糖尿病の慢性合併症は、数年から数十年の期間でゆっくりと進行していく病気。

そのため、症状の中でも「慢性合併症」が特に怖いと言われています。

慢性合併症は大きく分けて、細い血管による合併症(細小血管症)と、太い血管による合併症(大血管症)の2種類。

なお、合併症を引き起こしていないか定期的に、検査を受けることがおすすめです。

細小血管症

糖尿病の血糖値測定器

糖尿病によって細い血管が傷つくことで現れる合併症には、下記の3種類あります。

糖尿病神経障害

糖尿病が原因で末端神経に障がいが起きる病気です。
痛みや温度を感じる「感覚神経」や手足を動かす「運動神経」、心臓や内臓を司る「自律神経」などの末梢神経障がいが起こることで、手足のしびれや知覚の鈍化や足の壊死などを引き起こして最悪の場合、下肢切断が必要になることがあります。

糖尿病網膜症

糖尿病が原因で目の中の網膜の血管に障がい起こり、視力が低下する病気です。
初期段階では自覚症状は感じませんが、症状が進むに連れて視界がかすんだり、視力が低下したりして、失明することもあります。

糖尿病腎症

糖尿病が原因で腎臓の機能が低下、血液内の老廃物だけでなく必要なタンパク質も尿として排出されてしまう病気です。
また、体内の老廃物が蓄積することで尿毒症をも引き起こしてしまい、腎不全が進行すると人工透析の必要も出てきます。

■参考参照サイト:

大血管症

大きな血管である動脈の壁が、高血糖が原因で動脈硬化を引き起こして、「脳梗塞」や「狭心症」「心筋梗塞」などの命にかかわる病気を引き起こすことがあります。

また、足の血管に動脈硬化が起こると「閉塞性動脈硬化症」を引き起こすことも…。

ここでは、大血管症の症状について詳しくお話しします。

脳梗塞

脳梗塞の種類

■参考参照サイト:
脳卒中とは?|NO!梗塞.net-脳梗塞ネット|脳梗塞の前兆から対策、診断、症状、治療など

動脈硬化(動脈が硬くなること)で、脳の血管が狭くなったり、詰まったりすることで血流が悪くなる病気。

脳梗塞には、「脳血栓症」「脳梗塞症」「一過性脳虚血発作」の種類があり、脳卒中(脳の血管異常によっておこる病気)のうちの全体の7割と言われています。

狭心症

動脈硬化によって起こる、胸が圧迫されるような症状になる病気。
原因は、冠動脈にコレストロールなどが付着して、狭くなることで血流が不十分になること起こります。

心筋梗塞

動脈硬化によって起こる、心臓の血管に血栓が詰まって血流が悪くなる病気で、血管が完全に詰まってしまうと命にかかわることも…。

閉塞性動脈硬化症

足の血管が狭くなったり詰まったりすることで、十分に血液が行き届かないことから歩行障害を引き起こし、重症化した場合には足の切断が必要となる場合があるのです!

糖尿病に気付くきっかけとは?

糖尿病に気付くきっかけ

糖尿病には「風邪の咳やくしゃみ」にあたるような、分かりやすい初期症状がありません。

このため、自分ではなかなか「糖尿病」だと気付くことができない場合も…。

しかし気付かずに糖尿病が進行すると、命にかかわる合併症を引き起こすことがあるため「糖尿病予備軍」の時点で、早期発見・早期治療が大切です。

では、日常生活でどうやって、糖尿病だと気付くのはどんな場面でしょうか?

実際に糖尿病に気付くきっかけ

  • 健康診断
  • 献血
  • 妊娠中に高血糖が見つかる
  • 先に糖尿病の合併症が見つかって、糖尿病と指摘される
  • 高血糖の症状で気が付く

糖尿病と気付くきっかけで、身近なのは「健康診断」や「献血」ですが、これら以外の「糖尿病」ときっかけは、実際に糖尿病の症状が進んでから気付いているのです!

糖尿病が進んでからでなく、少しでも早い時期に発見するために、次の章では「糖尿病(になりやすい)リスクが高い人」の特徴をチェックしましょう。

■参考参照サイト:
糖尿病は早く見つけましょう | 糖尿病情報センター

症状が出る前に糖尿病のリスクをチェック

糖尿病をチェック

ここでは、「糖尿病(になりやすい)リスクが高い人」を見てみましょう!

糖尿病を見逃していませんか?!

あなたには、以下の項目がいくつあてはまりますか?
□血糖が高いと言われたことがある
□肥満気味である
□高血圧といわれて、薬をのんでいる
□糖尿病の親、兄弟・姉妹がいる
□40歳以上である
□外食が多い
□野菜をあまり食べない
□あまり運動をしない
□車に乗る機会が多い
□妊娠時に尿から糖がでたといわれた

■引用元:糖尿病を見逃していませんか?!

ドキッとした方もいらっしゃるのではないでしょうか?

糖尿病かどうか調べたいけれど、どんな検査を受けるのか気になる人もいらっしゃると思いますので、次はどうやって糖尿病かを診断するか、その検査の方法を確認してみましょう。

糖尿病の検査

糖尿病かどうかを調べる検査は、尿検査と血液検査の大きく分けて2種類があります。

尿検査による診断

糖尿病の尿検査

血糖値が160~180mg/dlを超えると、糖が尿中に排出されるため、尿中の糖(尿糖)を検査することで、糖尿病かどうかの判断基準として使用されています。

しかし、一方で血液検査では空腹時で126 mg/dl以上が出ると糖尿病が疑われます。
(1回では「糖尿病型」と言われ、別の日に測定して2回連続「糖尿病型」の場合、「糖尿病」と診断されます。)

この理由から正確な診断をするのは難しいため、尿検査はスクリーニング用(病気の可能性があるかのふるい分け検査)として利用されます。

■参考参照サイト:
糖尿病|病気・症状について|テルモ 一般のお客様向け情報

血液検査による診断

血糖値と糖尿病型の判定区分

■参考参照サイト:
糖尿病治療ガイド2016-2017(抜粋):日本糖尿病学会 The Japan Diabetes Society

空腹時、通常時(随時血糖値)、ブドウ糖負荷試験等で糖尿病を診断。
自分でチェックできるキットもありますので、気になる方はネットでも購入できます。

空腹時の血糖値による診断

朝食を食べる前(空腹時測定)の血糖値が、126mg/dl以上の場合に糖尿病を疑います。

随時血糖値による診断

空腹時以外の血糖値(随時血糖値)が200mg/dl以上の場合に糖尿病を疑います。

ブドウ糖負荷試験による診断

空腹時に75gのブドウ糖水を飲む前と飲んだ後で3回血糖値を測定。飲む前後のインスリン量も測定します。飲んだ後2時間後の血糖値200mg/dl以上の場合に糖尿病を疑います。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)による診断

HbA1cとは、過去1~2ヵ月間の平均血糖値を反映する数値で、食事に関係なくいつでも検査することができます。正常値は4.4~5.8%で6.5%以上の場合に糖尿病が疑われ、血糖値検査と合わせ、糖尿病と診断されます。

■参考参照サイト:
糖尿病の検査|患者さんのための糖尿病ガイド

糖尿病の予防と治療

糖尿病の予防と治療をしていく上で欠かせないのが、血糖値のコントロールです。

糖尿病では血糖値コントロールが重要

糖尿病の場合、血糖値のコントロールはどんな方法で、行なうのでしょうか?
チェックしてみましょう。

1日のエネルギー必要量とは?

体重計とエネルギー

糖尿病の治療で目指すべきは、必要なエネルギー量と必要な栄養素を摂り、それをきれいに使い必要分はストックすることができる体づくりです。

1日のエネルギー必要量(kcal)の目安
軽い(デスクワークが主な人、主婦など) 25~30kcal×体重
中程度(立ち仕事が多い職業) 30~35kcal×体重
重い(力仕事が多い職業) 30~35kcal×体重

■参考参照サイト:
肉体革命! 超ポジティブ糖尿病ライフ | 竹内雄一郎 | 医学・薬学 | Kindleストア | Amazon

しかも、日本人の3割程度が「倹約遺伝子」と言って、エネルギー消費効率、つまり、「燃費が良い体質」で1日300kcal程度は必要エネルギー量が少なくてすむと言われています。

倹約遺伝子を持っている人の場合は、一般の人と同じエネルギーを摂取すると、余剰が出てしまうのです。

このため、糖尿病患者さん一人ひとりの全身状態を総合的に見て、患者さんに合った治療をしていく必要があります。

糖尿病とGI値

GI値と食品

10年程前に日本で注目されはじめたGI値をご存知ですか?

GIとは「Glycemic Index(グリセミック・インデックス)」の略で、食品に含まれる糖質が血液中にどれだけ吸収されるか測ることで「食後血糖値の上昇のしやすさ」を表した物。
つまり、GI値が高い程、血糖値が上がりやすい食べ物なのです。

2000年代にはWHO(世界保健機構)から、肥満や2型糖尿病の発症リスクは、低GI食品が低減させる可能性があるというレポートが出されています。

ただし、GI値は食品単品での血糖値の上がりやすさで他の食品と調理すると、変わってくることから、あくまでも「ひとつの目安」として活用して、過信にならないように気を付けることが肝要です。

「炭水化物制限」でなく「糖質制限」

低糖食品

最近は糖尿病患者だけでなく、一般の方でも「糖質制限」がもてはやされています。

糖質摂取を控えるとき、気を付けて欲しいのが、食物繊維の摂取が減ること。
「糖質制限」を「炭水化物制限」と誤り、食物繊維も制限されていることがあるからです。

炭水化物は、「糖質」+「食物繊維。」
食物繊維には「水溶性食物繊維」「(水に溶けない)不溶性食物繊維」
の2種類があります。

「水溶性食物繊維」

水溶性食物繊維は糖や塩分・脂肪などをゲル状に包み込み、吸収されにくくする。

「不溶性食物繊維」

不溶性食物繊維は水に溶けず、消化管を通過するため消化管からの吸収を減らす。

つまり、2種類の食物繊維の働きで糖質が体内に吸収されにくくなるのです。

食物繊維をしっかり摂ることは、血糖値が上昇防止、脂質異常症や肥満防止、さらに大腸がんリスク低減するとされています。

炭水化物制限によって、血糖値が改善しても食物繊維の摂取量が減ってしまうなら、他の疾患の発症リスクを高めてしまう可能性があるので、気を付けましょう。

糖尿病の食事療法

糖尿病患者さんと糖尿病予防では、食事のどんな点に気を付ければ良いのでしょうか?

「一日三食」を実行しよう

糖尿病予防には、しっかり朝食

平成28年の国民健康栄養調査で、男性の15.4%、女性の10.7%が朝食を食べないとの報告がありました。

朝食を食べた人と、食べない人の昼食後の血糖値を調べたところ、朝食を食べた人の方が血糖値の上昇が穏やかでした。

つまり、朝食を食べずに昼食をたっぷり食べるのと、朝食も昼食も摂るのでは、たとえ総摂取エネルギー量が同じでも、血糖値の上がり方に大きな違いが出てくるのです。

逆に、朝食抜きで昼や夜にたくさん食べる場合、膵β細胞に負担をかけてしまうため、インスリンの分泌を低下させてしまいます。

このことからも、糖尿病患者さんの場合、1日の食事の回数は3回が原則です。

さらに食事と食事の間隔は、4~5時間空けるというのが望ましい食べ方です。

■参考参照サイト:
平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要 | 厚生労働省

血糖値が安定する三食の比重

一般的に人は午前から昼にかけて活動量が多くなりますが、夜は昼間程、動き回りません。

そのため、体の活動量に合わせ三食の比重を「朝>昼>夜」に変えることで、血糖値の上がり方が穏やかになり、血糖値のコントロールもしやすくなります。

具体的な食べる量としては「朝:昼:夜=5:3:2」くらいがおすすめです。

「20回噛み」で血糖値をうまくコントロールしよう

しっかり噛んで食べ過ぎない

満腹中枢は、食事開始後10分程、で血糖値の上昇を感知し、食欲がおさまります。

しかし、早食いすると、満腹中枢が働く前に過剰に食べてしまうため、短時間で多量の糖質が吸収されて、血糖値が急激に上がり、同時にカロリーオーバーになります。

血糖値をうまくコントロールするには、ゆっくり食べることがポイントです。

ゆっくり食べるのに最も効果的なのは、噛む回数を増やすことです。

ひと口を少なめにして最低20回噛むことで、食事量が少なくても満腹中枢が働き、食べ過ぎを防ぐことで、肥満防止に効果があります。

糖尿病の運動療法

血糖値のコントロールは、食事と運動の両方で調整していくことが必要です。

運動が血糖値に及ぼす効果

有酸素運動と血糖値コントロール

日本人は肥満を要因とする糖尿病患者が多いことから、肥満解消と血糖コントロールを同時に行なう必要があります。

筋肉量も筋力もついて活動的になる有酸素運動は、消費エネルギーが増加しつつ、体重と内臓脂肪が減りやすくなります。

また、内臓脂肪を減らすと血糖値を悪化させる物質(TNF-α)が減ることから、インスリンの働きが改善して血糖コントロールが行なわれやすくなります。

運動は食後がおすすめ

運動は血糖値の上がりやすい食後がおすすめ。

運動して筋肉がたくさんのエネルギーを必要とすることで、血液中のブドウ糖が大量に消費され血糖値が下がりやすくなるのです。

また、運動することで食事のときに摂取したブドウ糖や、脂肪酸の利用も促進されるので、食後の血糖値の急上昇を抑えることができます。

1日20分以上のウォーキングを続けよう

ウォーキング

厚生労働省は、糖尿病患者向けに出している運動の指針の中で、ウォーキングやジョギングといった有酸素運動を1日20~60分継続的に行なうことを推奨しています。

しかし、膝や腰に痛みがある人には、水中歩行が推奨されているのです。

水中では浮力があるため、下半身への負担を少なくすることができて、水圧に抵抗しながら歩くため、地上を歩くよりも運動強度が強くなります。

■参考参照サイト:
糖尿病を改善するための運動 | e-ヘルスネット 情報提供

糖尿病の薬物療法

食事療法と運動療法での血糖値コントロールがうまく行かない場合、内服薬と注射薬の薬物による治療が行なわれます。

内服薬

糖尿病の内服薬による薬物療法

内服薬には下記の5種類があり、1種類または複数の薬を合わせて処方されます。

  • インスリンの分泌量を増加させる薬
  • インスリンの働きを促す薬
  • 腸から糖が吸収されるスピードを遅くする薬
  • 食後のインスリンの分泌量を増加させる薬
  • 腎臓から糖が吸収されるのを抑えて尿に糖を出すように作用する薬

■参考参照サイト:
薬物療法│糖尿病サポートネット

糖尿病で血糖値コントロール以外に気を付けること

糖尿病では血圧にも気をつける

糖尿病患者の場合、血糖値以外にも体重や血圧、血液中のコレステロールの値(血清脂質)にも気を付ける必要があります。

肥満や高血圧、脂質異常症は、糖尿病と合わせて、動脈硬化や内臓の機能悪化を引き起こしてしまいがちです。

■体重
標準体重(kg)= 身長(m)×身長(m)×22
■血圧
収縮期血圧:130 mmHg未満
拡張期血圧:80 mmHg未満

上記の数値をもとに、体重や血圧などコントロールをする必要があります。

■参考参照サイト:
糖尿病の治療ってどんなものがあるの? | 糖尿病情報センター

糖尿病のまとめ

いかがでしたか?

サイレントキラーと呼ばれる糖尿病は、症状が現れてからでは完治の可能性も低くなり、大掛かりな治療や手術が必要となってしまいます。

しかし、生活習慣を整えることと、定期的な健康診断を行なうことで、軽症のうちに気付いて、治療することができますし、保険適用の検査を行なうことができます。

糖尿病は治療に時間のかかる病気ですが、毎回の通院で全身の健康状態を常にチェックすることができ、健康を維持することができるのです。

糖尿病を必要以上に悲観することなく、血糖値のコントロールを怠らず健康な体を目指していきましょう!


小林モエ
糖尿病って、サイレントキラーって言われているのよね。

リサ
サイレントキラーって、怖いね。

小林モエ
うん、だからこそ、定期健診で予兆が見つかったらちゃんと気を付けないとね。あと「糖質制限」「運動」が大切だね。

リサ
そうだね、糖尿になったら「スイーツ制限」しなきゃいけないよね。

小林モエ
はっ、そうだったね。(汗)
糖質制限したくないから糖尿病予防のために、毎日20キロ程走ることにするよ!

リサ
う、うん。モエちゃん、頑張って…!

■参考参照サイト:

※この記事は、2018年2月時点の情報に基づいて作成されています。

監修医師プロフィール

産業医 山田 琢之たくじ 先生 (エスエル医療グループ栄内科

エスエル医療グループ栄内科 院長 山田 琢之先生

略歴

昭和30年
愛知県生まれ
昭和54年
愛知医科大学卒業
名古屋大学医学部予防医学教室入局
昭和60年
名古屋市職員健康管理センター所長
名古屋市産業医
平成5年
医学博士(名古屋大学)
平成6年
愛知医科大学助教授(産業保健科学センター)
平成8年
名古屋大学医学部講師(非常勤:予防医学)
平成12年
エスエル医療グループ「栄内科」院長
なごや労働衛生コンサルタント事務所長
平成13年
愛知医科大学客員教授
平成20年
日本労働安全衛生コンサルタント会愛知支部長

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