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【医師監修】ほこり・ダニ・花粉などに反応することで起こる「アレルギー性鼻炎」。実は、「花粉症もアレルギー性鼻炎の一種」だとご存知でしたか?今回は、アレルギー性鼻炎の症状、検査、原因や風邪との違いについてもお話しています!

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ムズムズ、痒い「アレルギー性鼻炎」…症状、検査とアレルゲンまとめ

アレルギー性鼻炎で鼻をかむ女性

ほこり・ダニ・花粉などに反応することで起こる「アレルギー性鼻炎」。
実は、花粉症もアレルギー性鼻炎の一種だとご存知ですか?

アレルギー性鼻炎の一般的な症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりで、これらの原因は検査によって、アレルゲン(アレルギーを起こす物質)を特定することができます。

今回はアレルギー性鼻炎についてです。

アレルギー性鼻炎の症状、検査、原因や風邪との違いについてもお話していますので、チェックしてみて下さいね!

アレルギー性鼻炎とは?

アレルギー性鼻炎の子ども

アレルギー性鼻炎とは、ほこりやダニ、花粉などが体に侵入したことに対する過剰な反応によって起こります。

これは、体が持つ自己防衛システムの抗体反応によるものです。

アレルギー性鼻炎は2種類ある(季節性と通年性)

アレルギー性鼻炎には、季節性と通年性の2種類があります。

季節性のアレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎で一般的な花粉症。
この花粉症は季節によって発症したり治まったりするので、季節性のアレルギー性鼻炎と言われます。

今では日本人の約30%がかかるほどメジャーで、さらに子供での発症も増加しているなど、花粉症に悩まされる人は増加傾向です。 

通年性のアレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎への対策の掃除

一方の通年性のアレルギー性鼻炎は、ほこりやダニなどに影響を受けるもので、季節に関係なく症状が出るのが特徴。
こちらも日本人の約25%の人がかかっていると言われています。

家族同然のペットが原因の場合もあるので、簡単に対処できないケースの人も少なくないでしょう。 

アレルギー性鼻炎の原因

アレルギーの原因

アレルギー性鼻炎の原因は様々です。

季節性のものは花粉が主な原因ですが、通年性はほこりやダニ、ペットの毛やフケなども考えられます。

アレルゲン(抗原)とは

アレルギーの原因となるのがアレルゲンと呼ばれる抗原です。

このアレルゲンはすべての人々にアレルギー症状をもたらすものではありません。

アレルゲンを体が異物と判断して、無害化しようと抗体を作った場合に体が反応を起こして、アレルギー性鼻炎を引き起こします。

アレルゲン(抗原)の種類

アレルゲンの種類

季節性アレルギーのアレルゲン

季節性アレルギー(ほとんどが花粉症)で有名なのが、スギ花粉症やヒノキ花粉症、イネ科やキク科の花粉症です。

春、夏、秋など、植物が花粉を飛ばす時期に発症するので季節性と呼ばれます。

代表的な花粉症の季節
スギ 2月末から4月半ば
ヒノキ 3月半ばから4月末
シラカバ 4月末から6月初旬
イネ科 5月初旬から6月半ば
ブタクサ 8月末から9月末
ヨモギ 9月初旬から半ば

なお、花粉症についてはこちらで詳しくお話ししていますので参考になさって下さいね。

【おすすめ記事】
「一年中快適に過ごそう!花粉症の時期と病院での治療法まとめ」

通年性アレルギーのアレルゲン

もうひとつが通年性アレルギーでハウスダストやほこりなどがアレルゲンです。

季節に関係なく症状を引き起こすことから通年性と呼ばれます。

アレルギー性鼻炎の症状

アレルギー性鼻炎の症状

アレルギー性鼻炎の症状にはくしゃみや鼻みず、鼻づまりが一般的で、それに影響されてのどの痛みや頭痛、倦怠感などが現れることもあります。

通年性と季節性の共通症状

アレルギー性鼻炎の主症状は鼻水、鼻づまり、くしゃみです。

アレルゲンが侵入して体の反応が起こると、知覚神経を刺激してくしゃみを引き起こしたり、鼻水を出したりします。

この症状は通年性も季節性も共通です。

季節性(花粉症)に多い症状

季節性の症状

季節性の症状には、喉の痛みや痒み、咳を伴うものもあります。

これは、鼻水が流れ込むことによって喉が刺激されることが原因です。

また、花粉症の場合は、広範囲で舞っていることが多く、粘膜という粘膜に張り付くことが多いので、目が痒くなったり腫れたりすることもありますし、ひどい場合は顔全体が腫れてくることもあります。

花粉の種類にもよりますが、例えばスギ花粉では皮膚が炎症を起こすスギ花粉症皮膚炎などにも注意が必要です。

アレルギー性鼻炎を患っている場合は、鼻が詰まって息苦しかったり、くしゃみや咳などが続くことで頭痛や倦怠感を引き起こしたりすることもあります。

アレルギー性鼻炎の検査

アレルギー性鼻炎の検査

アレルギー性鼻炎の検査は簡単です。
血液や鼻水、皮内テストなどで判明します。

アレルギー性鼻炎かどうかを探る「好酸球検査」

アレルギー性鼻炎になると鼻水の好酸球が増加しますので、鼻水に好酸球が増加しているかどうかを確認する検査です。

また、どのようなアレルゲンが原因なのかを調べる場合は血液を採取して反応を見る特異的lgE抗体検査が行なわれます。

アレルギーの原因物質(アレルゲン)を探る検査

アレルゲン検査

アレルギーの原因物質を探る検査には下記の検査があります。

アレルゲンを探る検査「皮膚試験」

疑わしいアレルゲンを皮内に注射して反応を見ます。

アレルゲンを探る検査「鼻粘膜誘発試験」

下甲介にアレルゲン成分をしみこませた紙を置いて反応を見ます。

アレルゲンを探る検査「特異的lgE抗体検査」

血液を採取してアレルゲンによる反応を見ます。 

アレルギー性鼻炎の治療

治療方法

アレルギー性鼻炎の治療は、薬を使う方法が一般的です。
ひどい場合にはレーザーなどを使って焼灼する手術療法などがあります。

アレルギー性鼻炎の薬物療法

薬の治療は抗アレルギー薬や炎症を抑える点鼻薬、血管収縮剤などがあります。

アレルギーは基本的には体質によるところが大きいので、薬物療法で完治を目指すものではなく、症状を抑えるための治療だと考えましょう。

レーザー照射・鼻粘膜の焼灼(しょうしゃく)

症状がひどい場合にはレーザーなどを使って鼻の粘膜を焼く方法があります。

これも完治を目指すものではありませんが、アレルギー症状が起きにくい粘膜へと変えられ、場合によっては数年単位での効果持続が可能です。

アレルギー性鼻炎の予防

アレルギー性鼻炎の予防

花粉症などを予防するために、年中マスクを着用するという人も増えていますが、基本的にはマスクやゴーグルなどで粘膜をアレルゲンから守るのが最大の予防策です。

免疫力向上

アレルゲンを取り込まないのがひとつの予防ですが、年中マスクとゴーグルをつける生活も大変です。

体内に取り入れない方法と併用したいのが鍛錬療法と呼ばれるもので、皮膚を刺激する乾布摩擦や持久力を増進させる水泳やランニングなどで、体を鍛えて免疫力向上や体力増進を目指します。

また、日ごろから体調を整え、疲労・ストレスを避けて規則正しい生活を心がけることも忘れてはいけません。

アレルゲンを避ける

アレルゲンを避ける

花粉症の場合は季節に限定して早めの対策を立てることで避けることができますが、ハウスダスト・ダニやほこりなどは、日ごろからの対策が重要です。

室内の掃除をマメに行なうことや、ダニが発生しやすいカーペット・ラグなどの使用を控えることなどでアレルゲンを避けるようにしましょう。

また、アレルギーは、ペットなどが原因になることがあるので、できればペットを飼う前にあらかじめ動物アレルギーがないか確認しておく方が良いと言えます。

比較的に身近なアレルギー性鼻炎ですが、一度なると非常に体調を気遣う必要がある症状です。

何よりもまずは、アレルゲンを取り込まないように対策を立てて、アレルギー性鼻炎になった場合は耳鼻科やアレルギー科、内科などの病院で適切な治療を受けるようにしましょう。

※この記事は、2018年1月時点の情報に基づいて作成されています。

監修医師プロフィール

産業医 山田 琢之たくじ 先生 (エスエル医療グループ栄内科

エスエル医療グループ栄内科 院長 山田 琢之先生

略歴

昭和30年
愛知県生まれ
昭和54年
愛知医科大学卒業
名古屋大学医学部予防医学教室入局
昭和60年
名古屋市職員健康管理センター所長
名古屋市産業医
平成5年
医学博士(名古屋大学)
平成6年
愛知医科大学助教授(産業保健科学センター)
平成8年
名古屋大学医学部講師(非常勤:予防医学)
平成12年
エスエル医療グループ「栄内科」院長
なごや労働衛生コンサルタント事務所長
平成13年
愛知医科大学客員教授
平成20年
日本労働安全衛生コンサルタント会愛知支部長

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